海の京都物語 第二話 🍢 宮津の黒ちくわは、なぜ黒いの?
こんにちは、中の人どす。
旅先では、不思議なものに出会うことがあります。
初めて宮津を訪れた方が、お土産屋さんや門前町で黒ちくわを見つけると、よくこんな声が聞こえてきます。
「あれ?ちくわって、こんなに黒かった?」
白いちくわを見慣れている人ほど、その色に驚かれるようです。
でも、その黒さこそが、宮津の食文化を語る大切な証なのです。
港町だから生まれた、飾らない味
宮津は古くから漁業で栄えた港町。
朝、水揚げされた魚を無駄なく大切に使い切る暮らしの中で、黒ちくわは育まれてきました。
白くきれいに見せることよりも、魚本来の旨みを生かすこと。
そんな港町ならではの知恵と工夫が、今日まで受け継がれています。
見た目は素朴でも、一口食べれば、その違いが分かります。
香りに誘われて
天橋立の府中門前町を歩いていると、ふわりと香ばしい香りが漂ってきます。
その香りの先では、炭火で黒ちくわが焼かれています。
「一本どうですか。」
お店の方の笑顔につられて、つい一本買っちゃって。
まだ温もりの残る黒ちくわを口に運ぶと、表面は香ばしく、中はふっくら。
噛むたびに魚の旨みがじんわりと広がります。
豪華な料理ではありません。
でも、この土地だからこそ味わえる、何とも言えないごちそうです。
ここだけの話
宮津では、黒ちくわは特別な日の料理というより、昔から食卓に寄り添ってきた身近な存在です。
そのままでもおいしく、軽く炙れば香ばしさが増し、お酒のお供にもぴったり。
地元では「あまりにも当たり前の味」だからこそ、その価値に気づかないこともあるそうです。
でも、宮津を離れた人ほど、「あの黒ちくわが食べたい」と懐かしく思い出すと聞きます。
ふるさとの味とは、そんなものなのかもしれません。
YUTAKAと楽しむ、宮津の味
黒ちくわの素朴な旨みには、主張しすぎない一杯がよく似合います。
京都丹後産山田錦100%を使用し、籠神社ゆかりの「天の眞名井」の御神水で仕込んだ純米大吟醸 KYOTO YUTAKA。
華やかな香りと透明感のある味わいが、黒ちくわの魚の旨みをやさしく包み込みます。
派手さではなく、素材の良さを引き立てる。
その調和こそが、宮津らしい贅沢なのかもしれません。
宮津には、理由のある味があります。
黒ちくわが黒いのには、この町の暮らしがありました。
港町で育まれた知恵がありました。
人の手がありました。
そして、長い時間をかけて受け継がれてきた文化がありました。
宮津を訪れたら、ぜひ一本の黒ちくわを手に取ってみてください。
その素朴なおいしさの奥に、この町の歴史や人の温かさを感じていただけたら嬉しく思います。
そして旅の終わりには、KYOTO YUTAKAを一杯。
宮津で過ごした時間を思い返しながら、ゆっくりとグラスを傾けてみてはいかがでしょうか。
ほな、また宮津でお会いしましょう。🍶🍢
京都 丹後