海の京都物語 第337話 港町が育てたソウルフード、宮津カレー焼きそばを味わうえ|日本酒YUTAKA(豊)

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 海の京都物語も気づけば第337話どす。前回は天橋立から少し足を延ばして、宮津の町に残る史跡や町並みを巡らせてもろたんやけど、今回は打って変わって、宮津の人らが昔からペロリと平らげてきた「食」のお話をさせてもらうえ。

 宮津いうたら北前船の寄港地としても栄えてきた港町で、海の幸はもちろんのこと、よそから入ってきた食文化が独自に根付いてきた土地でもあるんどす。今日紹介するんは、そんな港町ならではの懐の深さが生んだソウルフード、「宮津カレー焼きそば」のお話どす。

🍛台湾生まれの味がルーツと伝わる"幻の一皿"

 宮津カレー焼きそばの起源をたどると、戦後の宮津で営業しとった中華料理店「平和軒」に行き着くんやそうどす。台湾出身の店主が考案したと伝わっとって、昭和から平成に改元するころまで店を構えとったと紹介されとるんどすけど、この経緯は複数の紹介記事に基づくもので、一次資料では確認できひんかったため要確認どす。

 平和軒はすでに閉店してしもて、当時のレシピそのものは残っとらんのやそうどす。そやから地元では「幻の味」と呼ばれとって、今のお店で食べられる宮津カレー焼きそばは、どれも平和軒の味を直接受け継いだもんやのうて、それぞれの店が「宮津風のカレー焼きそば」として独自に育ててきたもんなんどす。

🍜店の数だけ"味"がある、統一レシピなき名物

 宮津カレー焼きそばの一番おもしろいとこは、店によって味がまるで違うっちゅうことどす。スープがたっぷりの「ウェット」仕立てやと、カレーラーメンに近い感じになって、食べ終わったあとにご飯を入れて残り汁と一緒にいただく「ご飯アレンジ」も宮津らしい楽しみ方どす。

 一方の「ドライ」仕立ては、カレー粉とソースで炒め上げた焼きそばに近い味わいで、豚肉やキャベツ、玉ねぎ、人参なんかをベースに、店ごとに香辛料の配合やうま味の出し方を工夫してはるんどす。値段もだいたい600円から1,500円くらいと幅があって、中華料理店から喫茶店、居酒屋まで業態もバラバラなんが、いかにも宮津らしいとこどすな。

🏮愛好会が守り継ぐ港町のソウルフード

 店ごとにバラバラやった名物を「宮津カレー焼きそば」としてひとまとめに呼び、宮津商工会議所なんかが地元グルメとして盛り上げてきたと伝わっとります。命名の時期や当時の取り組みの詳細は紹介記事によって幅があるため要確認どすけど、今では「宮津カレー焼きそば愛好会」が中心になって、加盟店をまとめた案内マップ作りなんかを続けてはるそうどす。

 宮津市万年にある「カフェ・レスト絵梨奈」は、愛好会の活動を支えてきた古参の一軒どす。喫茶店として開業してから30年あまり、豚の背脂でとった自家製ラードやパイタンスープ、数種類のカレー粉をブレンドしたスパイスにこだわった一皿を出しとって、「宮津一スパイシー」を自称してはるくらいどす。炒めたての野菜とちぢれ麺にソースが絡む湯気を見てるだけで、お腹が鳴ってきよるわ。

📍行っ得メモ

・宮津カレー焼きそば:宮津市内の中華料理店・喫茶店・居酒屋など複数店舗で提供(店によってウェット・ドライなど味や価格が異なるため要事前確認)
・代表的な一軒「カフェ・レスト絵梨奈」:宮津市万年/喫茶店として開業してから30年以上、宮津カレー焼きそば愛好会の活動拠点としても知られる
・価格帯:1食あたりおよそ600円〜1,500円(店舗・メニューにより異なる)

 平和軒という一軒のお店から始まったんかもしれへん味が、閉店したあとも宮津の町のあちこちで形を変えて生き続けとるて、ほんまに港町らしい懐の深さを感じる話どすな。次に宮津へ寄らはったときは、天橋立だけやのうて、ぜひこの"もう一つの名物"にも挑戦してみておくれやす。

 スパイスの効いたドライ仕立てのカレー焼きそばには、キリッと冷やしたYUTAKAをきゅっと合わせるんがおすすめどす。ガラスの酒器に注いで、カレーのスパイシーな余韻を純米大吟醸らしいすっきりとした米の旨みで受け止めたら、港町の立ち食い気分がちょっと贅沢なひとときに変わりますえ。

ほな、また次回のお楽しみに。

これからもどうぞよろしくお願いします。

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FAQ
Q. 宮津カレー焼きそばとは何どすか
A. 宮津市内の中華料理店や喫茶店、居酒屋などで提供されとるご当地焼きそばで、カレー風味のソースや出汁をからめた一皿どす。統一されたレシピはのうて店ごとに味や見た目が違うのが特徴で、地元では古くからのソウルフードとして紹介されとりますんえ。

Q. 宮津カレー焼きそばの発祥はどこどすか
A. 戦後の宮津で営業しとった中華料理店「平和軒」が考案したと伝わっとります。同店はすでに閉店し当時のレシピも残っとらんことから「幻の味」と呼ばれ、今の各店はそれぞれ独自に工夫を重ねた「宮津風」の一皿を提供してはるんどす。なお発祥の詳しい経緯は紹介記事によるもので一次資料では確認できておらず、要確認としておきますんえ。

Q. ウェットとドライの違いは何どすか
A. ウェットはスープがたっぷりで、カレーラーメンに近い仕立てどす。食べ終わりにご飯を入れて残り汁と合わせる「ご飯アレンジ」も人気どすえ。ドライはカレー粉とソースで炒め上げた焼きそばに近い味わいで、店によって辛さや具材の組み合わせが違うんが、食べ比べの楽しみになっとりますんえ。

Q. どこのお店で食べられますか
A. 宮津市内の中華料理店や喫茶店、居酒屋など複数の店舗で提供されとって、宮津カレー焼きそば愛好会が加盟店をまとめた案内もしてはるそうどす。例えば宮津市万年の「カフェ・レスト絵梨奈」は愛好会の活動を支えてきた古参の一軒として知られとります。値段や営業状況は店舗により異なるため、訪問前の確認がおすすめどすえ。

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