海の京都物語 第366話 傘松公園の昇龍観、龍が天に昇るように見えるんどす|日本酒YUTAKA(豊)
海の京都物語も第366話を迎えたんどす。これまでは宮津湾や天橋立の南側からの景色をたっぷりご紹介してきましたが、今日は視点を変えて、天橋立を北側から見下ろす名所、宮津市の傘松公園へご案内しますえ。
南から望む天橋立ビューランドの「飛龍観」はすでにお話ししましたが、今回の傘松公園は正反対、北側の高台から見渡す「昇龍観」。同じ天橋立でも、見る角度が変わるとまったく違う表情を見せてくれるんどす。
🐉昇龍観という名の由来
傘松公園は京都府宮津市大垣にあり、天橋立を北側から一望できる展望地どす。南北に細長く延びる砂州が、斜めにすっと伸びる姿から、天に向かって龍が昇っていくように見えることから「昇龍観」と呼ばれてきたんどす。
秋の澄んだ空気の下でこの昇龍観を眺めると、白い砂浜と緑の松並木、そして宮津湾の青が重なり合って、まるで一枚の水墨画のように静かな迫力を感じさせてくれますえ。
🙇股のぞき発祥の地と伝わる場所
傘松公園は「股のぞき発祥の地」として知られ、園内には京都府と環境省による案内板も立っているんどす。股のあいだから覗くと、天橋立の砂州がまるで天に架かる橋のように見えるいうんが、この見方の始まりと伝えられとります。ただし天橋立を挟んだ別の峠にも同様の言い伝えが残っており、正確な起源については諸説あって断定はできんので、要確認どす。
シースルー仕様の展望デッキも設けられており、足もとに広がる景色と一緒に股のぞきを楽しめるよう工夫されとります。観光客がかわるがわる頭を下げて歓声をあげる様子は、秋晴れの日にはひときわにぎやかどす。
🚡ケーブルカーとリフトで山上へ
山麓から傘松公園へは、丹後海陸交通が運行する天橋立鋼索鉄道(通称・傘松ケーブル)と、並行して架かるリフトの2通りで登ることができるんどす。この路線は1927年に開業し、山麓の府中駅から山上の傘松駅までを約4分、リフトは約6分で結んでおり、リフトは積雪のある12月から2月は運休となるため、冬場に訪れる際は注意が要りますえ。
ゆっくりと高度を上げていくと、松林の匂いと潮の香りが入り混じり、眼下に宮津湾が少しずつ広がっていく。山上に着いた瞬間、視界いっぱいに昇龍観が飛び込んでくる、その移り変わりがまた格別なんどす。
⛩️成相寺へと続く祈りの道
傘松公園からさらに山手へ上ると、西国三十三所第28番札所の成相寺へと続く道があり、傘松ケーブルはもともとこの成相寺参りのために1927年に敷かれた路線なんどす。景勝地であると同時に、古くからの祈りの道としての顔も持っとるんどすなあ。
南の天橋立ビューランドが陽の「飛龍観」なら、北の傘松公園は少し厳かな「昇龍観」。同じ天橋立を舞台に、二つの龍が向かい合っとるような、そんな面白さがありますえ。
📍行っ得メモ
・傘松公園は京都府宮津市大垣75、入園無料どす
・ケーブルカー(天橋立鋼索鉄道)は丹後海陸交通が運行、山麓の府中駅~山上の傘松駅を約4分で結びますえ
・リフトは約6分、12月~2月は運休のため冬場は要確認どす
北からの昇龍観、股のぞき発祥の地、そして成相寺へと続く祈りの道。傘松公園には、ひとつの天橋立のいろんな顔が重なり合うとるんどすなあ。
山上駅に着いて一息つくなら、ちいっと冷やしたYUTAKAをガラスの盃でいただくのがようございます。秋の澄んだ空気の中、きりっと冷えた純米大吟醸の喉ごしが、股のぞきで火照った頬にちょうどようて、龍が昇るいう景色を眺めながらやと、杯もすすむんどすえ。
ほな、また次回のお楽しみに。
これからもどうぞよろしくお願いします。
FAQ
Q. 傘松公園はどこにありますか?
A. 傘松公園は京都府宮津市大垣にある展望地で、天橋立を北側から一望できる「昇龍観」の名所どす。山麓からは丹後海陸交通のケーブルカーやリフトで登ることができ、入園は無料、営業時間は季節により変わるんどす。
Q. 昇龍観とはどんな景色ですか?
A. 天橋立の砂州が斜めに伸びる姿が、天に向かって龍が昇っていくように見えることから「昇龍観」と呼ばれとります。南側の天橋立ビューランドから望む「飛龍観」とは反対の、北側からの眺めどす。
Q. 股のぞき発祥の地というのは本当ですか?
A. 傘松公園には京都府と環境省による「股のぞき発祥の地」の案内板が立っとりますが、天橋立を挟んだ別の峠にも同様の言い伝えが残っており、正確な起源には諸説あるため断定はできません。股のあいだから覗くと砂州が天に架かる橋のように見えるのが、この見方の面白さどす。
Q. ケーブルカーとリフトの違いは?
A. ケーブルカーは天橋立鋼索鉄道という名で1927年に開業し、丹後海陸交通が運行、山麓の府中駅から山上の傘松駅までを約4分で結びます。リフトは約6分かかり、開放感のある景色が楽しめますが、積雪期の12月から2月は運休となりますえ。
京都 丹後