海の京都物語 第455話 珍しい笹葺きの里どすえ、宮津市上世屋で藤織りと無農薬の棚田に出会う静かな旅どす|日本酒YUTAKA(豊)
海の京都物語、気づけば455話どす。天橋立の眺めも、舟屋の町並みも、ようけご紹介してきましたけど、今日は宮津市の山あい、ちょっと知られざる集落のお話をさせてもらいますえ。
訪ねましたんは「上世屋」地区どす。
🏡 全国でも珍しい、笹葺きの屋根どすえ
上世屋の民家は、茅葺きやのうて「笹葺屋根」という、日本でも珍しい形式の屋根やそうどす。竹や笹を使うて葺かれた屋根は独特の表情を持っとって、今も修復作業が続けられとります。
集落、棚田、そして周りの広葉樹林からなる薪炭林が組み合わさった里山の景色は、小さいながらもほんまに美しい風景どす。
🧶 藤ヅルから糸を紡ぐ、藤織りの技どす
上世屋には、藤ヅルから糸を作る「藤織り」という伝統の技が今も受け継がれとります。祇園祭りで使う藁草履作りも、この地域の暮らしの中でずっと伝えられてきたもんどすえ。
便利な世の中になっても、手仕事でひとつひとつ作り上げる文化が残っとるんは、ほんまに貴重なことやと思いますんどす。
🌾 20年以上、農薬を使わん米作りどす
上世屋の棚田では、20年以上前から農薬を使わん米作りが続けられとります。過疎や減反、高齢化で耕作放棄が進まんよう、地元のNPO法人が活動を続けてはるそうどすえ。
里山ブナ林や湿地も残っとって、ジョウビタキやハッチョウトンボといった生き物たちの姿も確認されとるそうどす。人の暮らしと自然が、今もちゃんと共存しとる場所どすなぁ。
📍行っ得メモ
・名称:上世屋地区(宮津市)
・特徴:全国的にも珍しい笹葺屋根の民家、藤織り・藁草履作りなどの伝統工芸
・農業:20年以上無農薬で続く棚田米作り、NPO法人による保全活動
・自然:里山ブナ林、湿地(ジョウビタキ・ハッチョウトンボ等が生息)
天橋立のすぐ近くに、こないに静かで奥深い里山があるて、意外と知られてへんのどす。宮津にお越しの際は、海だけやのうて、山の表情にもぜひ触れてみておくれやす。
笹葺きの屋根を眺めながら、うちはぬくもりのある常温のYUTAKAをいただきますんえ。手仕事の温もりと、丁寧に醸された純米大吟醸の米の旨み。どっちも、急がず手間をかけた末にできるもんどすなぁ。
ほな、また次回のお楽しみに。
これからもどうぞよろしくお願いします。
FAQ
Q. 上世屋はどこにありますか?
A. 宮津市の山あいにある集落どす。天橋立から山を一つ越えた場所にあり、世屋高原と呼ばれるエリアの一角にあたります。
Q. 笹葺屋根とはどんな屋根ですか?
A. 茅葺きではなく、竹や笹を使って葺かれた屋根のことどす。全国的にも珍しい形式とされ、今も修復が続けられとります。
Q. 藤織りとはどんな伝統工芸ですか?
A. 藤ヅルから糸を紡ぎ出す伝統の技どす。祇園祭りで使う藁草履作りとともに、上世屋の暮らしの中で受け継がれてきました。
Q. YUTAKAはどんな風に楽しめますか?
A. 常温でいただくと、米の旨みがじんわり広がります。手間ひまかけた里山の暮らしと、丁寧に醸された純米大吟醸の味わいがようお似合いどすえ。
京都 丹後