海の京都物語 第48話 🌅 舟屋の海に日が沈む「あの時間」、実は最高のご褒美なんどす
🙋中の人:友人さん、今日はえらい大荷物やね。カメラに三脚まで持って。
友人さん:ふふ、今日はね、伊根で”あの時間”を狙いに来たの。舟屋の海に夕陽が沈む、マジックアワー。SNSでいちばん「保存」される時間帯やねん。
🙋中の人:あー、わかる。舟屋って昼間の写真が有名やけど、実は夕方がいちばん化けるんよね。海の色がすーっと橙から藍色に変わっていって。
友人さん:そうそう。私、京都市内でカフェばっかり巡ってるけど、伊根の海辺のカフェは別格。2017年オープンの観光交流施設「舟屋日和」のなかにあるINE CAFEなんて、店内のどこからでも伊根湾が見えるように設計されてるんよ。青いタイルとファブリックで、まるで海に包まれてるみたい。伊根町観光協会も「夕焼けから日が沈むときに見られる海の色、空の色、そこに浮かび上がる舟屋のシルエットや家の灯りが神秘的」って言うてはる。
🙋中の人:あそこ、伊根町の卵を使ったチーズケーキとか、自家製はちみつのレモネードが名物やんね。 店長兼パティシエの永濱志穂さんが「大阪でパティシエをしていたけど、海のない生活が寂しくて」って地元に帰ってきはった話、じーんとするわ…。
友人さん:えっ、中の人そんな詳しいん?人見知りやのに、こういう話になると急に饒舌になるやん(笑)。
🙋中の人:…す、好きな話やと、つい。ごめん🙋 でな、伊根の夕暮れがすごいのは、日本海側にありながら南に開けた希少な湾やってことなんよ。2016年には「京都宮津湾・伊根湾」として”世界で最も美しい湾クラブ”にも加盟してるんやで。
友人さん:どうりで水面がこんなにツルッとしてるんや。
🙋中の人:そう、湾の入口に青島がぽっかり浮かんでてな。この青島が天然の防波堤の役割を果たしてるから、伊根の町は風の影響を受けにくくて、海がとても穏やか。約230軒の舟屋が並ぶあの景色も、夕陽が鏡みたいに海に映るんよ。
友人さん:……ねぇ見て、空がピンクとオレンジのグラデーションになってきた。舟屋のシルエットが黒く浮かんで……これは、しゃべるのがもったいないやつ。
🙋中の人:……(無言でうなずく)。
友人さん:こういう時間って、写真も撮りたいけど、ほんまは”ただ座って眺める”のが正解なんかもね。何もせえへん贅沢。
🙋中の人:わかる。ほんで、日が落ちて肌寒なってきたら――そろそろ、あれの出番やと思わへん?
友人さん:出た、日本酒の人。でも今日は私も賛成。この景色に合わせる一杯、絶対おいしいやつやん。
■ YUTAKAを一杯
夕暮れの海辺には、キリッと冷やしたYUTAKA(WHITE)のソーダ割りを🥂。京都丹後産・山田錦100%の純米大吟醸 を、無糖の炭酸で1:1に割るだけ。上立ち香がふわっと立って、マジックアワーのオレンジ色に泡がきらめきます。甘さ控えめの発泡感が、INE CAFEのはちみつレモネードのような”海辺のご褒美ドリンク”に早変わり。お酒が得意でない友人さんとも、写真映えする一杯で乾杯できるのがうれしいところ。
そして日がすっかり沈んで、海風がひんやりしてきたら――今度は同じYUTAKAをぬる燗(40℃前後)に。米の旨みがふっくらとほどけて、体の芯からあたたまります。冷やしてよし、割ってよし、温めてよし。ひとつのボトルで「昼の余韻」も「夜の静けさ」も味わえるのが、YUTAKAの懐の深さなんどす🍶✨
ほな、また次回、伊根の物語でお会いしましょう。
京都 丹後