海の京都物語 第52話 🧵 ちりめん街道は、昭和モダンが眠る町やったんどす

海の京都物語 第52話 🧵 ちりめん街道は、昭和モダンが眠る町やったんどす

こんにちは、中の人どす🧵

 今日はな、与謝野町の加悦(かや)ってとこにある「ちりめん街道」の話をさせてもらいますえ。前に大内峠から山田錦の田んぼを眺めた話をしましたけど、同じ与謝野町でも、今日はぐっと町の中へ入っていくんどす。


 ちりめん街道はな、旧加悦町役場庁舎から西山工場まで、南北およそ700メートルの旧街道筋。 江戸時代から昭和のはじめにかけて、高級絹織物「丹後ちりめん」でそれはもう栄えた町どす✨

 平成17年(2005年)12月に国の重要伝統的建造物群保存地区に選ばれてて、 今は約260棟の建物が立ち並ぶうち、およそ120棟が江戸・明治・大正・昭和初期のもの。 専門家の方は「屋根のない建築博物館」て呼ばはるくらいなんどす🏠 


 歩いてると、商家やら銀行やら、昔のお医者さん(伊藤医院)やら、 昭和4年に建った旧加悦町役場庁舎の洋風建築やら…時代の違う建物がぎゅっと集まってて、まるでタイムスリップしたみたいどす。昔は牛肉屋さん、料理旅館、帽子屋さん、ランプ屋さん、人力車屋さんまで並んでてな、遠足で来た子どもが「ここは日本か」て驚いたていう話も残ってるんどすえ🚋 


 そもそもちりめんはな、加悦・後野の木綿屋六右衛門さんが、加悦の手米屋小右衛門さんと三河内の山本屋佐兵衛さんを京都・西陣へ送り出して、享保7年(1722年)にその技を持ち帰らせたんが始まりて言われてます。 街道には「縮緬発祥之地」の石碑もあって、 今も機織りの「ガチャンガチャン」ていう音がどこからか聞こえてくるんどす🧵


 私のおすすめはな、やっぱり着物を着て、ゆっくり町を歩くこと👘 与謝野町観光協会の語りべの会さんが街道を案内してくれはる「ガイドウォーク」もあって、国の重要文化財「旧尾藤家住宅」も見られますえ。 染めた絹糸のやわらかい色合いを眺めてると、この町がどれだけ手間と誇りをかけてものづくりしてきたか、しみじみ伝わってくるんどす。

 秋は特にええ季節どす🍁 暦の上では「寒露(かんろ)」— 朝晩がきゅっと冷えて、草に露が宿るころ。加悦谷にも実りの秋が来て、町歩きにちょうどええ気候になるんどす。歩き疲れたら、古民家の宿でひと休み。さて、ここからが本題どすえ🍶

🍶 YUTAKAを一杯
秋の夕暮れ、ちりめん街道を友人と着物でそぞろ歩いた、その締めくくりに。古民家の宿で、YUTAKAを「花冷え(はなびえ)」で一杯どす🍶

 花冷えていうのはな、10℃前後にきりっと冷やした温度帯の呼び名。桜の花さえ冷たくなるような、上品で繊細な冷たさで、香りがふわっと穏やかに、味わいがきめ細こうなるんどす ❄️  

 これをな、切子(きりこ)のグラスに注ぐんどす。街道の職人さんが糸に手間をかけたみたいに、ガラスに刻まれた細工がキラッと光って、山田錦の純米大吟醸の華やかな香りをそっと立ててくれますえ✨

 肴はもちろん、丹後のハレの日のごちそう「丹後ばら寿司」🍣 まつぶた(浅い木箱)に酢飯を敷いて、甘辛う炒った鯖のおぼろをバラバラっと散らして、錦糸卵に紅しょうが、椎茸、かまぼこ…見た目も華やかな、お祭りやお祝いに欠かせん郷土の味どす。  実はこのばら寿司、日本遺産「丹後ちりめん回廊」の構成文化財にもなってて、 ちりめん街道の物語ともちゃんと地続きなんどすえ。この甘じょっぱいおぼろと、花冷えのYUTAKAのすっきりした旨みが、口の中でほろりとほどけて、それはもう…友だちと顔を見合わせて「はぁ〜」てため息が出るおいしさなんどす😌

 一人でしっぽり、もええけど、着物で町歩きした友だちと、その日見た昭和モダンの余韻を語りながらの一杯は格別どす。秋の夜長、YUTAKAとばら寿司で、丹後のハレの日を味わってみとくれやす🍁🍶

 ほな、また次の物語で会いましょ。おおきに🧵

 

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