海の京都物語 第131話 見樹寺はんの石段、馬の歩幅に合わせて広うどす|日本酒YUTAKA(豊)

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 先週訪ねた桂林寺はんは、応永の昔から続く曹洞宗の古刹で、細川家との深いご縁を持つ禅寺どしたなあ。ほんでこの第131話は、おんなじ西舞鶴からちょっと足を伸ばして、城下町の一番西にひっそり佇む浄土宗のお寺・見樹寺(けんじゅじ)はんを訪ねてみますえ。

 見樹寺言うたら、田辺藩を治めはった歴代藩主の菩提寺として大切にされてきたお寺どす。桂林寺はんが禅の香り漂うお寺やったんに対して、こちらは武家との結びつきをあちこちに感じる、また違うた趣のお寺どすんえ。

🏯城下町の西端に建つ見樹寺のいわれ

 見樹寺は京都府舞鶴市字西にあるお寺で、山号は海岸山、宗派は浄土宗どす。本尊さんは阿弥陀如来はんで、田辺城の城下町でも一番西の端にひっそりと構えとります。

 開かれた年代についてはっきり伝える資料は見つからんかったんどすけど、田辺城の城下がまとまっていく中で、武家の信仰を集めるお寺として大切にされてきたんやろうと思います。

⚔️京極家から牧野家へ 歴代藩主の菩提寺

 田辺藩は、初代藩主・京極高三はんが元和8年(1622年)に立藩してから京極家が3代続き、寛文8年(1668年)には牧野親成はんが摂津国から入城しはって、以来幕末まで牧野家が治めましたんや。

 見樹寺は、この京極家、そして後を継いだ牧野家、両方の歴代藩主はんの菩提寺として篤う信仰されてきたと伝わっとります。時代を超えて、代々のお殿さまに大切にされてきたお寺なんどすなあ。

🐴馬の歩幅に合わせた石段と高い山門

 見樹寺で目を引くんが、山門へと続く石段どす。武士が馬に乗ったまま参拝に訪れられるよう、馬の歩幅に合わせてゆったり広めに作られとって、山門もそれに合わせて高う建てられとるんどすて。

 城下町の中でも、こないな武家仕様の造りが残っとるお寺は珍しいんやないでしょうか。石段を上るたび、かつて馬に乗ったお侍はんらが行き来しとった時代に、ふと思いを馳せてしまいますなあ。

🏮大石りくはんゆかりと伝わる石灯籠

 境内には、忠臣蔵で名高い大石内蔵助はんの妻・りくはんの曽祖父にあたる方が奉納しはったと伝わる石灯籠が残っとります。舞鶴でも古い一対の石灯籠として知られとるんどすんえ。

 赤穂浪士の物語にゆかりのある石灯籠が、こないな舞鶴の静かなお寺にひっそり佇んどるんは、なんや不思議なご縁を感じますなあ。

🌿境内に流れる四季の静けさ

 見樹寺の境内は、大きな石地蔵さんや鐘楼、本堂が静かに向き合うような佇まいで、四季を通じて落ち着いた空気に包まれとります。春は境内の緑がやわらこう芽吹いて、夏は蝉の声が石段に響きますんや。

 秋には木々がひっそり色づいて、冬は石垣の陰にきりっとした冷たい空気が漂う。城下町の外れという立地もあって訪れる人も少のうて、季節の移ろいをじっくり味わえるお寺どすんえ。

📍行っ得メモ

・住所:京都府舞鶴市字西96(郵便番号624-0937)
・宗派:浄土宗(山号:海岸山)
・本尊:阿弥陀如来
・電話:0773-75-0349
・拝観料:境内拝観無料
・駐車場:あり

 武家の信仰に支えられてきた見樹寺はんの静けさに触れとると、舞鶴の城下町がずっと大切に守ってきたもんの重みを感じますなあ。

 こないな武家ゆかりのお寺のあとにいただくんやったら、純米大吟醸YUTAKA(豊)はぬる燗、40℃前後くらいがようてしっくりきます思います。少し口の広い、ぽってりとした陶器のぐい呑みで、じんわり広がる米の旨みと丸みのある甘みを味わうてみておくれやす。石段を上り下りした後の一杯には、体にすっと染み込むような、そんな温もりがようお似合いどす。

ほな、また次回のお楽しみに。

これからもどうぞよろしくお願いします。

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FAQ
Q. 見樹寺はどんな宗派のお寺どすか?
A. 見樹寺は浄土宗のお寺で、山号は海岸山、本尊は阿弥陀如来はんどす。舞鶴の田辺城の城下町でも一番西の端に構えとって、田辺藩の歴代藩主はんの菩提寺として代々大切にされてきたお寺なんどすんえ。

Q. 田辺藩とはどないな関わりがあるん?
A. 初代藩主・京極高三はん以降の京極家、そして寛文8年(1668年)から治めはった牧野家、この両方の歴代藩主はんの菩提寺やったと伝わっとります。長い時代を通じて武家の信仰が篤いお寺やったんどすんえ。

Q. 見樹寺の見どころを教えてほしいんどすけど
A. 山門前の石段が、馬に乗ったまま参拝できるよう馬の歩幅に合わせて広う作られとって、山門も高め。ほんで境内には、忠臣蔵で知られる大石りくはんの曽祖父が奉納したと伝わる石灯籠も残っとりますんえ。

Q. 見樹寺のあとにはどんな一杯がええ?
A. 武家ゆかりの静かなお寺のあとやったら、純米大吟醸YUTAKA(豊)を40℃前後のぬる燗で、口の広い陶器のぐい呑みでいただくんがおすすめどす。米の旨みと丸みのある甘みが、体にすっと染み込みますんえ。

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