海の京都物語 第253話 夜久野言うたら、霧と寒暖差が育てる十割そばが評判どすえ、丹波ノ霧はほんまに香り高うて旨いんどす|日本酒YUTAKA(豊)
第253話は、福知山市は夜久野町へ足を延ばしてみますえ。これまで元伊勢三社や大江山の鬼伝説、二瀬川渓谷の紅葉など、夜久野のあちこちをご紹介してきましたが、今回はまだ触れていなかった「そば」のお話どす。
夜久野言うたら高原の霧と寒暖差が有名どすが、その気候がそばづくりにもぴったりやそうで、今では京都を代表するそば処のひとつに数えられるようになったんどすえ。
🌫 霧と寒暖差が育てる、夜久野のそば
夜久野町で農業の担い手を支えようと、地元の生産者らが有限会社やくの農業振興団を設立したんは平成10年(1998年)のことどす。高齢化や後継者不足が進むなかで、農地を守ろういう思いから始まった取り組みどした。
そばの栽培に本格的に取り組みだしたんは2009年から。夜久野高原は昼と夜の寒暖差が大きいうえに霧が発生しやすく、火山灰質の土壌も重なって、昔からそば作りに向いた土地やと言われとるんどす。
霧が畑をそっと包み込む朝、そばの葉にしずくが光る景色を思い浮かべると、それだけでこの土地の恵みが伝わってくるような気ぃがしますなぁ。
🌾 種まきから製粉まで、手間を惜しまん一貫生産
やくの農業振興団では、堆肥や緑肥を使って土づくりをして、農薬に頼らん栽培を続けとるそうどす。種をまくところから石臼で粉に挽くところまで、自分たちの手で一貫して手がけとるんが大きな特徴どす。
手間のかかるやり方を選び続けるんは、きっと「うちのそばや」ちゅう誇りがあるからどすやろ。効率だけを追わん、丁寧なものづくりの姿勢が伝わってきますなぁ。
🍜 「京蕎麦 丹波ノ霧」、その名に込められた土地の記憶
できあがったそばは「京蕎麦 丹波ノ霧」いうブランド名で、乾麺と半生麺の両方が作られとります。地元のお店や直売所、オンラインショップ、ふるさと納税の返礼品など、いろんな形で全国の食卓に届いとるそうどす。
この取り組みは日本蕎麦協会が主催する全国優良そば生産表彰で会長賞を受けたこともあるそうで、夜久野の挑戦が外からも評価されとることが伝わってきますなぁ。
📍行っ得メモ
・「京蕎麦 丹波ノ霧」はやくの農業振興団のオンラインショップで通年購入可能どす
・所在地は京都府福知山市夜久野町高内17-5、問い合わせは公式サイトから
・立ち寄りには道の駅「農匠の郷やくの」(夜久野町平野2150)も便利どす、やくの高原市は9:30〜17:00営業(第3水曜定休)
霧に包まれた高原で、一粒一粒丁寧に育てられたそばのことを知ると、何気のう食べる一杯のそばがぐっと味わい深うなる気ぃがしますなぁ。これからも夜久野の恵みを大切に伝えていきたいもんどす。
手繰った十割そばの香りが鼻に抜けたところで、純米大吟醸YUTAKAをきりっと冷やして、ぐい呑みでひと口。そばの素朴な甘みと、YUTAKAの澄んだ吟醸香がすっと重なって、夜久野の霧のように涼やかな余韻が広がるんどす。
ほな、また次回のお楽しみに。
これからもどうぞよろしくお願いします。
FAQ
Q. 夜久野のそばはどこで買えますか?
A. 「京蕎麦 丹波ノ霧」は、やくの農業振興団のオンラインショップや直売、ふるさと納税の返礼品などで購入できます。乾麺と半生麺があり、通年手に入りますので、お取り寄せして夜久野の風味を楽しんでみてください。
Q. そば栽培はいつ始まったん?
A. 有限会社やくの農業振興団は平成10年に設立され、2009年からそばの本格栽培を始めました。農地を守り地域の農業を次世代へつなごうという思いから、高齢化が進む夜久野で新たな特産品づくりに取り組んできたんどす。
Q. そばの産地になった理由は?
A. 夜久野高原は昼夜の寒暖差が大きく、霧が発生しやすいうえ火山灰質の土壌が広がっており、こうした気候風土がそば栽培に適していると言われています。地元の生産者が農薬に頼らない栽培を続けていることも特徴どす。
Q. YUTAKAとそばの合わせ方は?
A. 手繰ったそばの香りが残るうちに、よく冷やした純米大吟醸YUTAKAをぐい呑みでひと口どうぞ。そばの素朴な甘みと穀物の風味に、YUTAKAの澄んだ吟醸香が重なって、すっきりとした余韻を楽しめます。
京都 丹後