海の京都物語 第302話 由良川の瀬にやな漁仕掛けて鮎を待つ山家の九月、魯山人はんも唸らはった銀鱗の恵みを訪ねるお話どす|日本酒YUTAKA(豊)

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 海の京都物語、綾部市を巡る道中もいよいよ第302話どす。これまで史跡や神社仏閣、水源の里の豊かな自然など、綾部のあちこちをご紹介してまいりましたが、今回は少し趣向を変えて、由良川のほとりで繰り広げられる「食の風物詩」を訪ねてみとうなりました。

 舞台は綾部市山家地区。由良川の瀬に杭を打ち、梁(やな)を仕掛けて鮎を待つ、昔ながらの漁法が今も息づいとります。秋風が立つころ、川面には漁師はんの手際と鮎の跳ねる銀色の光が交差する、綾部らしい情景が広がりますんえ。

🐟 梁(やな)って、どんな漁法どすか

 「やな」とは、川の流れをせき止めるように杭を並べて打ち、斜めに簀の子状の梁を仕掛け、上流から流れ落ちてくる魚を受け止める伝統漁法のことどす。由良川の自然な流れをそのまま生かした、知恵と力の詰まった仕掛けどすな。

 綾部市下原町野毛川原の由良川河畔には、この時期だけ特設会場が設けられ、仕掛けに掛かる鮎などを間近で見学できる催しが開かれとります。

📅 九月だけのお楽しみ、あやべ山家観光やな漁

 この催しは「あやべ山家観光やな漁」と呼ばれ、例年9月1日から30日ごろ、朝10時から午後3時ごろまで開かれとります(増水や荒天時は休止することもあるので、お出かけ前のご確認が肝心どす)。

 会場へは、JR綾部駅から「あやバス上林線」に乗って山家で下車し、徒歩20分ほど。お車なら京都縦貫自動車道の京丹波わちICから約6キロの道のりどす。期間中は鮎の塩焼きや鮎めしも売られ、見て良し食べて良しの一刻を過ごせますんえ。

🍶 魯山人はんも唸らはった由良川の鮎

 由良川は京都府でも屈指の鮎の産地として知られ、かつては鮭も遡上したという川どす。その味の良さは、かの美食家・北大路魯山人はんも賞賛したと伝わっとります。

 清らかな瀬で育った鮎は身が締まり、香り高いのが身上。梁にかかって跳ねる一尾一尾に、由良川の恵みがぎゅっと詰まっとるんどす。

🏞 山家の瀬音に耳をすませば

 山家は由良川沿いの静かな在所で、せせらぎの音と川風が心地よう吹き抜ける土地柄どす。漁師はんが杭を打つ槌の音、見物の子どもらの歓声、焼かれる鮎の香ばしい匂い。秋の由良川べりには、そんな賑わいとのどかさが同居しとります。

 川面に差す夕陽が梁の木組みを照らすころ、一日の漁を終えた杭だけがひっそりと川に残る。その静けさもまた、山家の秋のもうひとつの顔どす。

📍行っ得メモ

・開催期間:例年9月1日~30日ごろ、10時~15時ごろ(荒天・増水時は休止の場合あり、事前確認を)
・会場:由良川河畔特設会場(綾部市下原町野毛川原)
・アクセス:JR綾部駅から「あやバス上林線」で山家下車、徒歩約20分/京都縦貫自動車道 京丹波わちICから約6km
・駐車場:約20台(無料)

 杭と簀の子だけで川の恵みをいただく、そのシンプルさがかえって由良川の豊かさを物語っとるように感じました。魯山人はんが唸ったという鮎の味、いつか現地で味わってみとうなる、そんな第302話どした。

 鮎の塩焼きの香ばしさには、やや冷やして爽やかに香る純米大吟醸YUTAKAがよう合います。ぐい呑みにひと口注いで、川のせせらぎを思い浮かべながら含めば、鮎の脂と米の旨みがすっと溶け合う、山家の秋ならではの一献になりますんえ。

ほな、また次回のお楽しみに。

これからもどうぞよろしくお願いします。

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FAQ
Q. やな漁はいつ見られますか?
A. あやべ山家観光やな漁は、例年9月1日から30日ごろ、由良川河畔の特設会場で行われます。時間は10時から15時ごろまでで、増水や荒天の際は休止することもあるため、お出かけ前に主催者へご確認くださいませ。

Q. やな漁とはどんな漁法どすか?
A. 川の流れをせき止めるように杭を打ち、斜めに簀の子状の梁を仕掛けて、上流から落ちてくる鮎などの魚を受け止める伝統的な漁法どす。由良川の瀬を利用した、山家ならではの風物詩として今に伝わっとります。

Q. 会場では何が食べられますか?
A. 期間中は鮎の塩焼きや鮎めしが販売され、やな漁の見学と合わせて楽しめます。由良川は京都府でも屈指の鮎の産地で、その味は北大路魯山人も賞賛したと伝わっとります。

Q. YUTAKAはどう味わうのがええ?
A. 鮎の塩焼きの香ばしさには、やや冷やして爽やかに香る純米大吟醸YUTAKAがよう合います。川のせせらぎを聞きながら、ぐい呑みでひと口含めば、鮎の脂と酒の旨みが寄り添う、山家の秋ならではの一献どす。

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