海の京都物語 第420話 経ヶ岬のふもとに広がる四百枚、袖志の棚田を守り継いできやはった人らの心意気にほっこりどすえ|日本酒YUTAKA(豊)

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 海の京都物語、第420話を迎えましたんえ。これまで京丹後市だけでも100話を超えて、古墳や神社、温泉に伝説と、いろんな場所をご紹介してきましたけど、今日はまだお話ししてへん、棚田の風景を訪ねてみよう思います。

 京丹後市丹後町の袖志地区は、丹後半島の最北端、経ヶ岬のすぐふもとに広がる集落どす。日本海に向かって傾斜する斜面いっぱいに、四百枚ちかい田んぼが段々に連なってますんえ。

🌾日本の棚田百選に選ばれた四百枚

 袖志の棚田は、平成11年(1999年)に農林水産省の「日本の棚田百選」に認定された棚田どす。斜面には土羽や石積みで区切られた田んぼが約400枚も並んでて、近世の戦国時代から江戸時代にかけて、少しずつ切り開かれてきたと伝わってますんえ。

 田んぼ一枚一枚は決して大きないんどすけど、それが幾重にも重なって斜面を覆う様子は壮観どす。日本海からの風が吹き抜ける丘の上に立つと、青い海と緑の田んぼのコントラストが目に飛び込んできますんえ。

👩‍🌾棚田を守り継いでいきやはった人ら

 平成23年(2011年)には、地元の方々によって「袖志棚田保存会」が発足しましたんえ。耕作をやめてしもた田んぼを少しずつ復活させて、水を引き、畦を直し、今の美しい景観を保つために活動を続けてきやはったんどす。

 田植えは例年5月中旬、稲刈りは9月下旬に体験イベントが開かれてて、地域の方だけやのうて、京都の学生さんらも一緒に汗を流しに来やはることがあったそうどす。一枚の田んぼを守るんに、ほんまぎょうさんの人の手がかかってますんえ。

🍚稲木に干された袖志米

 収穫した稲は、昔ながらの稲木に掛けて天日でじっくり乾かし、「袖志米」として出荷されてますんえ。そのお米のパッケージのラベルは、京都市立芸術大学の学生さんがデザインしやはったもんどす。

 秋になると、斜面いっぱいに並んだ稲木から黄金色の稲穂が垂れ下がって、夕陽を浴びて輝く景色は、この土地ならではの秋の風物詩どす。棚田を渡る風に、稲の匂いがふわりと混じりますんえ。

🏮棚田を彩った灯りの記憶

 平成28年(2016年)には、地域の方や京都の大学生、生協の組合員さんらが一緒になって田植えをしやはったり、7月には棚田に約3500個もの灯りをともす催しが開かれたこともあったそうどす(行事の現在の開催状況は要確認どす)。

 夜の棚田にぽつぽつと灯りが浮かぶ景色を想像するだけで、胸の奥があったこうなりますんえ。昼は海と緑、夜は灯りと星空と、袖志の棚田は時間によっていろんな表情を見せてくれる場所どす。

📍行っ得メモ

・場所:京丹後市丹後町袖志地区(経ヶ岬のすぐ近く)
・認定:平成11年(1999年)「日本の棚田百選」
・規模:斜面に広がる約400枚の棚田
・体験:例年5月中旬に田植え、9月下旬に稲刈り(問い合わせ:0772-76-0565)
・特産:天日干しの「袖志米」(ラベルは京都市立芸術大学の学生デザイン)

 一枚一枚は小さい田んぼでも、石を積み、畦を直し、何百年も受け継いできやはった人らがいてはるから、今もこの景色が残ってますんえ。経ヶ岬の灯台だけやのうて、そのふもとに広がる田んぼにも、ちゃんと人の営みの歴史が刻まれてますんどす。

 そないな棚田の風景を思い浮かべながら、冷やしたYUTAKAをぐい呑みで一杯。お米から生まれたお酒を、お米を育ててきやはった土地の話と一緒にいただくと、口当たりの柔らこうて米の旨みがふわっと広がる味わいが、いつもよりちょっと深う感じられますんえ。日本海からの夜風に当たりながら傾ける一杯は、袖志の人らの汗と手間への、ささやかな乾杯どす。

 ほな、また次回のお楽しみに。
 これからもどうぞよろしくお願いします。

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FAQ
Q. 袖志の棚田はどこにありますか?
A. 京丹後市丹後町の袖志地区、丹後半島最北端の経ヶ岬のすぐふもとにある棚田どす。日本海に面した斜面に、約400枚の田んぼが段々に連なっていて、平成11年(1999年)に農林水産省の「日本の棚田百選」に認定されましたんえ。

Q. 棚田はいつ頃できたんどすか?
A. 戦国時代から江戸時代にかけて、斜面に石積みや土羽を築いて少しずつ切り開かれてきたと伝わってますんえ。詳しい年代が記録されとるわけやのうて、他に農地が少ない土地柄から推測されとる部分もありますので、詳細は要確認どす。

Q. 田植えや稲刈りの体験はできますか?
A. 例年、5月中旬に田植え、9月下旬に稲刈りの体験イベントが開かれてきましたんえ。地域の方だけやのうて、京都の学生さんらも参加しやはったことがあるそうどす。開催状況は年によって変わりますので、事前に問い合わせてみておくれやす。

Q. 棚田を見ながらどう飲んだらよろしい?
A. 冷やしてぐい呑みでいただくと、お米の旨みと柔らかな口当たりがすっきり感じられますんえ。棚田で育ったお米の物語を思い浮かべながら、日本海からの風に当たってゆっくり味わう一杯は、旅の余韻をより深うしてくれますえ。

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