海の京都物語 第485話 由良川と土師川が出会う土師の郷で、古代の古墳と中世の宿場の記憶に湯のぬくもりでそっと出会うんどす|日本酒YUTAKA(豊)
海の京都物語、第485話をお届けするんどす。これまで福知山の城下町や由良川のほとりをあちこち歩いて、ぎょうさんのお話をしてきましたなぁ。
せやけど今日は、ちょっと目線を変えて、福知山の町のど真ん中、由良川とその支流・土師川が出会う場所にスポットを当ててみようと思うんどす。「土師」と書いて「はぜ」と読むこの土地には、古代からの物語がぎょうさん眠ってるんどすえ。
📜 「土師郷」―和名抄に記された古の地名
福知山市街地の南東、由良川と土師川が合流するあたりの地は、平安時代の書物「和名抄」に「土師郷」として記されてるんどす。「土師」は古代、土器づくりに携わった人々と関わりが深い地名やと伝わっておりますが、この点は研究者の間でも諸説あって、断定はできひんのが正直なところどす(要確認)。
せやけど確かなんは、この一帯が由良川水系の合流点として、はるか昔から人の往来が絶えんかった土地やったいうことどす。川と川が出会う場所には、いつの時代も人が集まり、物語が生まれるもんどすなぁ。
⛰️ ゲシ山古墳群―五世紀の有力者が眠る丘
土師の地の南方から上ノ段あたりにかけては、古墳が点在する「ゲシ山古墳群」として知られておりますんどす。5世紀頃に築かれたと考えられる古墳で、戦後の調査では箱式石棺から人の頭骨が出土したという記録も残っております。
2012年には郷土史研究誌「太邇波考古」にも調査報告が掲載され、学術的にも注目されてきた遺跡どす。千五百年以上も前、この丘のどこかに、土師の郷を治めた誰かが静かに眠ってるんやと思うと、由良川のせせらぎも少し違って聞こえてきますなぁ。
🏯 中世の賑わい―「丹波土師宿」という宿場
室町時代の記録「康富記」には、文安元年(1444年)、「丹波土師宿」という宿場の名が見えるんどす。京と丹波を結ぶ道の途中、旅人が足を止めた宿場町がこの土師の地にあったと伝わっております。
当時この地には郡司・堀孫次郎の館があったとも考えられておって、村の中を古い京街道が通っていたという記録も残っておりますんどす。福知山城が築かれるよりずっと前から、この土地には人の暮らしと賑わいがあったいうことどすなぁ。
♨️ 福知山温泉・土師の湯―強塩泉がじんわり沁みる
そんな土師の地に湧くのが「福知山温泉 福湶源湯」どす。ナトリウム・カルシウム‐塩化物泉という、いわゆる「強塩泉」で、泉温は31.3℃。神経痛や筋肉痛、冷え性、疲労回復などに効くとされ、塩分を含む分、湯上りも体がぽかぽかと温まりやすいと言われてるんどすえ。
現在はホテルロイヤルヒル福知山&スパの中で、檜の露天風呂やサウナとともに日帰りでも楽しめるようになってますんどす。JR福知山駅から車でおよそ10分、由良川と土師川が出会うこの土地で、古代から続く水の恵みに浸からせてもらう――そんな贅沢な時間が過ごせますんどす。
📍行っ得メモ
・福知山温泉(福湶源湯)はホテルロイヤルヒル福知山&スパ内(京都府福知山市土師澤居山)にあるんどす
・日帰り入浴は大人900円、子ども450円(2025年時点の情報につき、ご利用前に要確認どす)
・営業時間は平日17:00~23:00、土日祝6:30~23:00など時間帯によって変わるため事前確認を
・アクセスはJR福知山駅から車で約10分、舞鶴若狭道福知山ICから国道9号経由で約2km
・お問い合わせは0773-27-5000(ホテルロイヤルヒル福知山&スパ)まで
福知山いうたら城下町のイメージが強いかもしれまへんけど、こうして土師の地を歩いてみると、城が築かれるよりずっと前から、人と川と土地が紡いできた物語があるんやと気づかされますなぁ。古墳に眠る誰かも、宿場を行き交うた旅人も、同じ由良川の水の音を聞いとったんやろか――そんなことを思いながら、ゆっくり温泉に浸かるひとときもまた、ええもんどすえ。
湯上りの火照った体には、キンと冷やしたYUTAKAをきりっと一杯、いただくのがわたしのお気に入りどす。切子のグラスに注いで、口に含んだ瞬間にふわりと広がる上品な吟醸香と、すっと喉を通る澄んだ後味――古代から水に育まれてきたこの土地の物語を味わうように、ゆっくり時間をかけて楽しんでほしいんどす。温めのぬる燗にすれば、塩分を含んだ強塩泉で火照った体にもすっとなじんで、また違うた顔を見せてくれますんどすえ。
ほな、また次回のお楽しみに。
これからもどうぞよろしくお願いします。
FAQ
Q. 「土師」とはどんな地名どすか?
A. 福知山市街地の南東、由良川と支流の土師川が合流するあたりの地名どす。平安時代の書物「和名抄」には「土師郷」として記されており、古代から人の往来が盛んな土地やったと伝わっております。地名の由来には諸説あり、断定的なことは言えまへんが、川の合流点として古くから栄えてきた場所どすえ。
Q. ゲシ山古墳群はどんな遺跡どすか?
A. 土師の地の南方に広がる、5世紀頃に築かれたと考えられる古墳群どす。戦後の調査で箱式石棺から人骨が出土した記録もあり、2012年には郷土史研究誌にも調査報告が掲載されております。由良川流域を治めた古代の有力者と関わりがあったんやないかと考えられてますんどす。
Q. 福知山温泉の泉質はどんな感じどすか?
A. ホテルロイヤルヒル福知山&スパに湧く「福湶源湯」は、ナトリウム・カルシウム‐塩化物泉という強塩泉どす。泉温は31.3℃で、神経痛や筋肉痛、冷え性、疲労回復などに効くとされております。塩分を含む分、湯上りも体がぽかぽかと温まりやすいのが特徴どすえ。日帰り入浴でも気軽に楽しめます。
Q. 温泉上がりのYUTAKAの楽しみ方は?
A. 湯上りで火照った体には、よく冷やしたYUTAKAを切子のグラスできりっと一杯どうぞ。上品な吟醸香とすっきりした後味が、火照りをやさしく鎮めてくれますんどす。逆に冷えが気になる季節は、ぬる燗にして強塩泉の温もりと重ねて楽しんでもろたら、また違う味わいに出会えますえ。
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