海の京都物語 第495話 文殊山のてっぺんで股のぞいて見てみたら、天橋立の松並木が龍はんになって空へ昇っていかはりますえ|日本酒YUTAKA(豊)
海の京都物語も、おかげさんで四百九十五話まで続けさせてもろてますんや。これまで天橋立のお山では、北側・傘松公園からの「昇龍観」や、智恩寺はんの智恵の輪灯籠、籠神社はんのお話なんかをさせてもろてきましたなぁ。
せやけど天橋立には、もうひとつ空から龍を見られる場所がありますんや。今日は宮津市文珠、天橋立の南側にある「天橋立ビューランド」へご案内させてもらいますえ。
🚠文殊山のてっぺんへ、モノレールとリフトで
天橋立ビューランドは、京都府宮津市文珠にある展望施設どす。山のふもとの文殊駅から山頂の駅までは、リフトとモノレールの二通りで上がれますんや。モノレールは全長393メートル、最大傾斜25度の斜面を分速55メートルで登っていき、所要はおよそ7分。リフトやったら6分ほどで着きますんえ。
ふもとの文殊駅から乗り込んだら、ゆっくりと斜面を登っていく車窓に、阿蘇海の水面がだんだん広うなっていきますんや。リフトを選んだ日には、潮風に吹かれながら空へ近づいていく心もとなさと心地よさが、なんとも言えしまへん。
🐉股のぞきで出会う「飛龍観」
山頂に着いたら、そこには「飛龍観」と呼ばれる展望台がありますんや。体をかがめて股のあいだから逆さまに眺めると、天橋立の松並木が天に向こうて昇っていく龍のように見えるというので、この名がついたそうどす。北側の傘松公園から見る「昇龍観」とは、見える向きも表情もまた違う龍はんどすえ。
実際に体を折って逆さに覗いてみると、さっきまで真下に見えとった松並木が、すうっと空へ伸びていくように見えますんや。一瞬、自分がどっちを向いとるんかも分からんようになって、思わず「わあ」と声が出てしまいますわ。
👀めいめいの股のぞき台で、わが龍を探す
園内には股のぞき台がいくつも設けられとって、訪れたお人それぞれが好みの場所から龍の姿を探せるようになってますんや。同じ天橋立でも、立つ場所によって龍の表情が少しずつ違って見えるのがおもしろいところどす。
家族連れが並んで股のぞきをしては笑い合い、ひとり旅のお人も照れ笑いしながら体を折る――そんな景色がそこかしこにありますんや。見ず知らずの者同士でも、同じ龍を見上げて、思わず顔を見合わせてしまいますんえ。
📍行っ得メモ
・天橋立ビューランド/京都府宮津市文珠437
・京都丹後鉄道「天橋立駅」から徒歩約5分で、山麓の文殊駅に到着
・文殊駅から山頂までは、リフト(所要約6分)かモノレール(全長393m・所要約7分)で移動
・営業時間は季節により変動(年中無休)、入園料込みの往復乗車券の料金は時期により変わるため来訪前に要確認
同じ天橋立でも、見る場所が変わったら龍はんの顔つきまで変わってしまう。そない思うたら、北の傘松公園と南の文殊山、両方のてっぺんに登ってみとうなってしまいますなぁ。
山から下りてきたら、ちいと冷えた盃でひと息つきたいなるんが人情どす。純米大吟醸YUTAKAを、きゅっと冷やしてガラスの盃に注いだら、果実のような香りがふわりと立ち上って、口に含むとすっと喉を通っていきますんや。まるでさっき見た龍はんが、体のなかをすうっと昇っていくような、そんな涼やかな後味どすえ。
ほな、また次回のお楽しみに。
これからもどうぞよろしくお願いします。
FAQ
Q. 天橋立ビューランドはどこにありますか?
A. 天橋立ビューランドは京都府宮津市文珠にある展望施設どす。天橋立の南側、文殊山の山頂にあって、ふもとの文殊駅へは京都丹後鉄道「天橋立駅」から徒歩約5分、そこからリフトかモノレールに乗り換えて山頂を目指しますんや。
Q. 股のぞきは天橋立ビューランドが発祥なんどすか?
A. いいえ、股のぞきが広まったんは北側の傘松公園からの「昇龍観」が始まりとされてますんや。天橋立ビューランドの「飛龍観」は、文殊山ならではの龍の見え方が楽しめる、もうひとつの股のぞきスポットどすえ。
Q. 飛龍観とはどんな景色どすか?
A. 天橋立ビューランドの山頂展望台から、体をかがめて股のあいだから天橋立を逆さに眺めると、松並木が天へ昇っていく龍のように見えますんや。この姿にちなんで「飛龍観」と名づけられたと伝わってますんえ。
Q. YUTAKAはどんな温度が合いますか?
A. よう冷やして、ガラスの盃でいただくのがおすすめどす。きりっとした冷たさのなかに果実のような香りがふわりと広がって、天橋立ビューランドで龍を見上げた余韻を、お家でもゆっくり味おうてもらえますんえ。
京都 丹後