海の京都物語 第53話 🚂 廃線跡をコトコト歩けば、100年前の汽笛が聞こえるんどす

海の京都物語 第53話 🚂 廃線跡をコトコト歩けば、100年前の汽笛が聞こえるんどす

 みなさん、こんにちは🍶
海の京都から旅の便りをお届けする、豊(YUTAKA)の「中の人」どす✨

 前回・前々回と、与謝野町の山田錦の田んぼ🌾やちりめん街道🧵をご案内してきましたなぁ。
今日はちょっと視点を変えて——「もう走ってへん鉄道」のお話をさせてもらいますえ🚂

 じつは今年2026年、与謝野町にとって特別な年なんどす。
加悦鉄道が、ちょうど開業100周年を迎えるんどす🎉
沿線の住民823名がお金を出し合うて(資本金30万円)大正14年に会社を立ち上げ、翌・大正15年(1926年)12月5日に、丹後山田駅(いまの京都丹後鉄道・与謝野駅)から加悦までの、全長わずか5.7キロを走らせた小さな私鉄どした。加悦の里で織られた丹後ちりめんを運ぶための、まさに町の人らの鉄道やったんどすなぁ🥹

 昭和60年(1985年)に惜しまれながら廃線になった あとも、この鉄道は消えてしまわへんかったんどす。
線路の跡は「加悦岩滝自転車道線」=サイクリングロードに生まれ変わって、 いまも学生さんの通学路やお散歩道として、町の人らに愛されてますえ🚲
野田川のせせらぎを聞きながら、大江山の山並みを眺めて歩けば、SLに乗った気分になれる んやとか。ほんまロマンチックやわぁ🍂

 歩みを進めると、大正15年築の白い洋館——旧加悦駅舎が迎えてくれます🚉
深い赤と白の壁に、緑の瓦屋根。わら葺きが当たり前やった時代に、それはそれはハイカラな建物やったそうどす。「日本の駅100選」にも選ばれて、 いまは与謝野町指定有形文化財、日本遺産「丹後ちりめん回廊」の構成文化財にもなってる加悦鉄道資料館として、そのお姿を見せてくれてますえ✨

 なかには、なんと明治6年(1873年)製で、日本に現存する蒸気機関車のなかでも3番目に古い「123号機関車」の資料も。この子は2005年に国の重要文化財に指定されて、2022年4月からこの資料館で公開されてるんどす。汽笛は鳴らへんけど、耳を澄ませば、100年前のコトコトいう音が聞こえてきそうどすなぁ🥹

 そして、この町を歩くうえで忘れたらあかんのが——与謝野晶子さんと鉄幹さんのこと📖

「みだれ髪」で明治の歌壇に旋風を巻き起こした情熱の歌人・晶子さん。その夫・鉄幹さんの「与謝野」という苗字は、じつはこの与謝野町にルーツがあるんどす。 ほんまにご縁の深い土地なんどすえ。

 線路跡や板列八幡神社、江山文庫のあたりには、晶子さん・鉄幹さんをはじめ、たくさんの歌人・俳人の歌碑・句碑が点在してます。平成6年に開館した、京都府北部で唯一の文学館「江山文庫」には、与謝野礼厳・鉄幹・晶子、それに高浜虚子や山口誓子といった俳人まで、3000点を超える短冊や掛け軸が所蔵されてるんやとか。加悦鉄道資料館の前にも「加悦谷の 畦を重ねて 草紅葉」という句碑がありますえ 🍁

 秋の散歩でおなかが空いたら、与謝野の新そばどす🥢

今年収穫されたばかりの、香り高いおそば。お隣・伊根町の筒川産のそば粉を使った手打ちのお店もあって、その日打った分だけの、なくなり次第終了の贅沢な一杯が味わえるんどす。
ちょうど暦は寒露(2026年は10月8日〜10月22日)。草木に冷たい露が宿り、雁が渡り、菊が咲く、 秋がぐっと深まる時季どす。稲刈りも終わって、実りに感謝する頃どすなぁ🌾

 さて——汽車の走らへん線路をたどって、歌人の言葉に触れて、湯気の立つ新そばで一息。
そんな秋の与謝野の一日を、豊(YUTAKA)はそっと締めくくらせてもらいます🍶

🍶 今宵、YUTAKAを一杯 ——旧友とかわす「そば湯割り」
今日ご提案するのは、ちょっと通な「そば湯割り」どす🥢♨️
やり方はかんたん。新そばを手繰り終えたあと、とっくりに残った冷やの豊(YUTAKA)を、湯気の立つそば湯でそっと割るんどす。とろりとまろやかになって、そばの甘い香りと山田錦の旨みが、じんわり体にしみわたりますえ🥹✨
これはぜひ、久しぶりに会うた幼馴染や旧友と楽しんでほしい一杯どす。

 汽車の思い出話に花を咲かせながら、寒露の夜長にコトコトと。暦が寒露から霜降へ移るころ、10月23日には「後の月」=十三夜(栗名月)のお月さんも顔を出しますえ🌕

 板わさ、だし巻き、季節の天ぷら——そんな「そば前」の肴をつまんで、締めにそば湯割り。
昔話とおんなじで、あたたかいものはゆっくり効いてくるんどすなぁ🍂
冷やでキリッと、そば湯割りでほっこり。一本で二度おいしい、秋の与謝野の夜どす。

 ほな、また次回の与謝野町コラムでお会いしましょう🍶✨

 

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