海の京都物語 第92話 竹野媛が祀る社、丹後町・竹野神社をたずねて|日本酒YUTAKA(豊)

•

 海の京都物語もとうとう第92話。61話から始まった京丹後市六つの旧町めぐりも、網野町、丹後町、弥栄町、久美浜町、峰山町、大宮町と、それぞれの土地の物語をひとつずつ拾いながらここまで歩いてきましたんえ。丹後町どすと、これまで経ヶ岬の灯台や立岩の鬼退治伝説、間人ガニに袖志の棚田と、海沿いの見どころをようけご紹介してきましたなあ。

 今日はちょっと目線を変えて、海から少し内陸、竹野川の河口近くに鎮まる古いお社のお話をさせてもらいますえ。その名も竹野神社。「たかのじんじゃ」と読みますんやけど、この神社、実は丹後の歴史の奥深いところにつながる、えらい由緒正しいお社なんどす。

 竹野川いうたら、丹後町の中でも古代の人々の暮らしが色濃く残るエリアどす。神社のすぐそばには丹後古代の里資料館もあって、この一帯を歩くだけで、丹後がどんな土地やったんか、ちょっとタイムスリップした気分にさせてもらえますんえ。今日はそんな丹後町・宮地区を、のんびりご一緒しまひょ。

⛩️竹野川のほとりに鎮まる式内大社、竹野神社

 竹野神社は京都府京丹後市丹後町宮249番地に鎮座するお社で、平安時代の法典『延喜式』の神名帳に「竹野郡竹野神社大」と記された式内大社どす。旧竹野郡の中でも大社の格を持つのはこの一社だけという、たいへん格式の高い神社なんえ。三代実録には元慶元年(877年)12月に従五位下の神階を授かったという記録も残ってますんどす。

 主祭神は天照大神。社伝によりますと、この地の出身とされる竹野媛が年老いた後にご自身で天照大神をお祀りしたのが起源とされてますんえ。竹野媛は丹波大県主由碁理の娘で、第9代開化天皇の妃になったと『古事記』『日本書紀』にも名前が残る方どす。社殿は室町時代の1530年に一度火災で焼失してしもたんやけど、江戸時代の1830年に再建され、今も三方を白い二本線入りの塀に囲まれた、皇室ゆかりを示すという珍しいしつらえを見ることができますんえ。松並木に囲まれた細長い参道を歩いてご本殿に向かう道のりは、静けさの中に古代からの時間の重みを感じさせてくれますんどす。

🌾竹野媛を偲ぶ摂社・斎宮神社と丹後三大古墳

 竹野神社の境内には摂社・斎宮神社も鎮座してますんえ。こちらには日子坐王命、建豊波豆羅和気命、そして竹野媛命がお祀りされてます。竹野媛ゆかりの家族神を一緒にお祀りしてはるいうのが、この神社の懐の深さを感じさせてくれますなあ。

 そしてもうひとつ、竹野神社のすぐ近くには「神明山古墳」があります。墳丘長およそ190メートルの大きな前方後円墳で、4世紀末から5世紀初め頃、古墳時代中期に築かれたと考えられてますんえ。これは網野町の網野銚子山古墳、そして与謝野町の蛭子山1号墳と合わせて「日本海三大古墳」と称される、たいへん貴重な古墳のひとつどす。竹野川の河口近くの丘陵の先端に築かれたこの古墳、竹野神社の古代祭祀との関わりを指摘する説もあり、この一帯がいかに古代丹波にとって重要な土地やったかを物語ってますんえ。

🏺古代の暮らしにふれる丹後古代の里資料館

 竹野神社から歩いてわずか3分ほどのところにあるのが「丹後古代の里資料館」どす。所在地は丹後町宮108番地で、竹野神社と背中合わせのようなご近所さんなんえ。丹後町周辺の古墳や遺跡から出土した資料を中心に展示していて、職員さんによる展示案内サービスも受けられますんどす。

 竹野神社をお参りしたあと、資料館で古代丹波の暮らしぶりにふれる。この二つをセットで巡ると、丹後町という土地が単なる海のまちやのうて、はるか古代から人が根を張って暮らしてきた土地なんやと、しみじみ実感できますんえ。神社の静かな参道を歩いたあとやからこそ、資料館の展示もいっそう心に染みてきますんどす。

📍行っ得メモ

・竹野神社:京都府京丹後市丹後町宮249/京都丹後鉄道宮豊線・峰山駅から丹海バスで約40分/参拝無料
・丹後古代の里資料館:京都府京丹後市丹後町宮108/開館9:30〜16:00、毎週火曜休館(祝日の場合は直後の平日)、年末年始休館/入館料 大人290円・小中学生150円
・駐車場:資料館に無料駐車場あり(大型バス3台・普通車25台分)、竹野神社は隣接するため徒歩でお参りいただけます
・見どころ:白い二本線入りの塀に囲まれたご本殿、松並木の参道、摂社・斎宮神社、すぐそばの神明山古墳
・ベストシーズン:松並木の緑が映える初夏、しっとりした空気の秋口もおすすめどす

 竹野川のほとりに立って、松並木の参道を抜けてご本殿にお参りする。それだけで、丹後という土地がどれだけ古い時間を積み重ねてきたんか、肌で感じさせてもらえる気がしますんえ。竹野媛という一人の女性の物語が、千年以上の時を超えて今もこうしてお社に息づいてる。そう思うと、なんや胸があったこうなりますなあ。

 そんな古代丹波の風を感じながら、純米大吟醸YUTAKAをひと口。すっと澄んだ味わいが、竹野川の清らかな流れと重なるような気がして、ついつい杯が進んでしまいますんどす。丹後町を訪ねた帰り道にでも、ぜひ味おうてみてくださいなあ。

ほな、また次回のお楽しみに。

これからもどうぞよろしくお願いします。

大吟醸KYOTO YUTAKAを見る/購入する

FAQ
Q. 竹野神社の読み方と場所を教えてください。
A. 「たけのじんじゃ」と読み、京都府京丹後市丹後町宮249番地に鎮座しています。竹野川の河口近く、京都丹後鉄道峰山駅から丹海バスで約40分の場所にあり、参拝は無料どす。

Q. 竹野神社にはどんな神様が祀られていますか。
A. 主祭神は天照大神どす。摂社の斎宮神社には日子坐王命、建豊波豆羅和気命、竹野媛命が祀られており、社伝では竹野媛が年老いた後に天照大神を祀ったのが起源とされてますんえ。

Q. 丹後古代の里資料館はどんな施設ですか。
A. 竹野神社から徒歩約3分の丹後町宮108番地にある資料館で、丹後町周辺の遺跡や古墳の出土品を展示しています。開館時間は9:30〜16:00、毎週火曜休館、入館料は大人290円どす。

Q. 純米大吟醸YUTAKAはどんな場面で楽しむのがおすすめですか。
A. すっきりとした澄んだ味わいが特徴で、竹野神社のような静かな古社を訪ねたあとや、丹後の海辺の景色を思い出しながらゆっくり味わうのにぴったりどす。少し冷やして、涼やかな器でどうぞ。

0件のコメント
ブログに戻る

コメントを残す

コメントは公開前に承認される必要があることにご注意ください。