第79話 浦島太郎のふるさとは網野やった!?網野神社と嶋児神社に伝わる浦嶋伝説どす|日本酒YUTAKA(豊)
京丹後市シリーズも第79話どす。前回第78話では大宮町の大宮売神社にお邪魔しましたけど、今回はいよいよ網野町へ。第64話の琴引浜、第65話の網野銚子山古墳と、これまでも網野町にはちょくちょく寄らせてもろてましたけど、今日は景色やのうて、この町にずっと語り継がれてきた「浦嶋伝説」を深掘りしますえ。実は浦島太郎のモデルになったと伝わる神さん、網野町に祀られてはるんどす。
⛩️網野神社 - 「水江浦嶋子神」を祀る式内社
網野町網野に鎮座する網野神社は、927年の『延喜式』神名帳にもその名が記される、由緒正しい古社どす。日子坐王、住吉大神とともに祀られてはるのが「水江浦嶋子神」。そう、あの浦島太郎のモデルの一人と伝わる神さんどす。もとは今より海側にあったんが、砂に埋もれる心配から享徳元年(1452年)にいまの場所へ遷座しはったと伝わっとります。500年以上前の遷座の話が今も残っとるやなんて、丹後の歴史の重みを感じますなあ。
🐢嶋児神社 - 漁港の先っちょに佇む小さなお社
網野町浅茂川、八丁浜の西のはずれ、浅茂川漁港の突端に立つのが嶋児神社どす。大きな石の鳥居に対して社殿はこぢんまりしてはるんが、なんとも味わい深いえ。境内には亀にまたがって竜宮城へ向かう浦島太郎の石像があって、こちらは社殿より大きいというから面白おす。長生きにご利益があるいうことで、地元の方の信仰も厚いんやとか。
📜丹後に伝わる浦嶋伝説のあらすじ
『丹後国風土記』の逸文に記された水江浦嶋子の伝承が、後の「浦島太郎」の原型になったと言われとります。地元では、日下部氏の夫婦に授かった「嶋子」いう釣り好きの若者が、対岸の福島で乙姫さんと出会い、夫婦の約束をして竜宮城へ渡ったと伝わっとります。竜宮での3年が、人間界ではずっと長い年月やった言い伝えで、帰ってから玉手箱を開けてしもうて…という、みなさんもよう知らはる展開どす。丹後半島には浦嶋伝説を伝える土地が他にもありますけど、網野町のこの言い伝えは、また独自の味わいがあるんどすえ。
📍行っ得メモ
・網野神社:京都府京丹後市網野町網野
・嶋児神社:〒629-3104 京都府京丹後市網野町浅茂川(拝観自由・駐車場あり)
・嶋児神社アクセス:京都丹後鉄道宮豊線「網野」駅からバスで「日吉橋」下車、徒歩約5分
・お車の場合:山陰近畿自動車道「京丹後大宮」ICから約30分
・お問い合わせ:京丹後市観光公社網野町支部 0772-72-0900
🍶YUTAKAを一杯
竜宮城で嶋子さんがもてなされたんは、きっとえも言われぬご馳走とお酒やったんちゃうかなあ、なんて想像しながら、嶋児神社の石像を見上げて手を合わせたあと、盃に純米大吟醸YUTAKAを注いでみましたんや。山田錦を磨き上げた、透き通るような吟醸香と柔らかい米の甘み。玉手箱の中身が煙やのうてこのお酒やったら、開けた瞬間にみんな笑顔になれたんとちゃうかなあ、そんな気持ちにさせてくれる一杯どした。長い年月をかけて語り継がれてきた伝説と、丁寧に醸された一滴。どちらも、想いを未来につなぐいう点でよう似とる気がしましたわ。
浦島太郎のふるさとかもしれん網野町の海と、静かに佇む二つのお社。京丹後市シリーズ、次はどの町へ向かいましょうか。
ほな、また次回の京丹後市シリーズでお会いしましょう🐢
これからもどうぞよろしくお願いします。
FAQ
Q. 網野神社と嶋児神社は同じ浦嶋伝説のお社どすか?
A. どちらも浦島太郎のモデルとされる「水江浦嶋子」に縁のあるお社どすけど、別々の神社どす。網野神社は927年の延喜式神名帳にも記される古社で、水江浦嶋子神を含む三柱を祀ってはります。一方の嶋児神社は網野町浅茂川の漁港突端にある小さなお社で、浦嶋子そのものを祀ってはるんどす。両方お参りすると、伝説の広がりがよう分かりますえ。
Q. 浦島太郎の伝説は伊根町にもあると聞きましたが、網野町のものとは違うんどすか?
A. はい、丹後半島には浦嶋伝説を伝える地がいくつかありますけど、網野町の伝承は独自のものどす。地元では日下部氏の子「嶋子」が福島で乙姫さんと出会うたという言い伝えが残っとって、網野神社・嶋児神社という二つのお社を中心に語り継がれてきたんどす。
Q. 網野神社の遷座の言い伝えは本当どすか?
A. 「享徳元年(1452年)に現在地へ遷座した」という言い伝えは複数の資料で伝えられとりますが、細かい経緯については諸説あるようどす。古い神社の由緒はどうしても口伝や後世の記録に頼る部分が多いので、「〜と伝わっとります」という形でお楽しみいただくのがええかと思います。
Q. YUTAKAはどんな味わいのお酒どすか?
A. YUTAKAは山田錦を使用した純米大吟醸で、華やかな吟醸香とすっきりした後味が特徴どす。今回のような伝説スポット巡りのあとに、静かに味わっていただくのにぴったりのお酒どすえ。冷やしてキリッと、常温でふくよかに、どちらの温度帯でも楽しんでいただけます。
京都 丹後