海の京都物語 第170話 京都府内でいちばん広い淡水湖・離湖はヘラブナ釣りにワカサギ釣り、野鳥もぎょうさん集まる隠れ里どすえ|日本酒YUTAKA(豊)

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 海の京都物語も気ぃついたら百七十話まで来たんどす。経ヶ岬の断崖、琴引浜の鳴き砂、網野銚子山古墳の風格、大宮売神社の凛とした空気、久美浜湾の穏やかな水面、羽衣伝説の切なさ…京丹後の海と山をあちこち巡ってきましたけど、今回はちょっと目先を変えて、京丹後市のど真ん中にひっそり広がる淡水湖のお話どす。

 その名も離湖(はなれこ)。海のイメージが強い京丹後どすけど、実は京都府内でいちばん広い淡水湖がこの街にあるんどす。地元では「かつみ」とも呼ばれてきたそうで、網野町小浜を中心に、網野・島津・小浜の三つの地区にまたがって静かに水をたたえてはります。

🌊むかしは海やった湖、離湖の生い立ち

 離湖はもともと日本海とつながる湾の一部やったと考えられてます。丹後半島がゆっくり傾きながら隆起と沈降を繰り返すなかで、砂州や砂丘が発達して外海から切り離され、潟湖(せきこ)になったと伝わってるんどす。周囲は約3.8キロメートル、面積は約38.9ヘクタール、最大水深は約7メートル。二級河川にも指定されてる、京都府内最大の淡水湖どす。

 湖に立つと、波の音のかわりに水面をなでる風の音だけが聞こえてきます。かつて海やった場所が、長い年月をかけて静かな湖に姿を変えた…そう思うと、目の前の水面がなんや違って見えてくるんどすえ。

🎣ヘラブナにワカサギ、釣り人が通う理由

 離湖はヘラブナ釣り・ワカサギ釣りのメッカとして知られてて、コイ、フナ、ウナギ、ナマズ、アユ、ハゼ、ドジョウ、ボラ、ウグイなど、実に多彩な魚が暮らしてはります。体長1メートルを超えるソウギョが確認されたこともあるそうで、湖の奥深さを感じさせますなあ。1979年にはフナの大量死という出来事もあったそうどすけど、それを乗り越えて今も豊かな漁場として親しまれてるんどす。

 朝もやの中、竿を静かに構える釣り人の背中。時折ぴくりと動く浮き。そんな時間の流れ方が、離湖にはよう似合うんどすえ。

🕊️コウノトリも舞い降りた、野鳥たちの憩いの場

 1967年にはコウノトリが飛来した記録も残ってる離湖どす。冬になるとホシハジロやカルガモ、マガモ、スズガモ、カイツブリなど、たくさんの水鳥が渡ってきて、湖面をにぎやかに彩らはります。

 双眼鏡片手に鳥影を追う人、湖畔のベンチでただぼんやり水鳥を眺める人。誰かに急かされることのない、そんなゆったりした時間がここにはあるんどす。

🌸離山を望む離湖公園、桜と歴史が重なる場所

 1990年度から3年かけて整備され、1993年4月4日に竣工した離湖公園は総面積2.6ヘクタール。展望広場や芝生広場、子供広場、フィールドアスレチックまで揃うてて、湖に浮かぶ離山を望む散策路も整備されてます。湖畔には離湖古墳(5世紀頃)や離山古墳、岡1号墳(7世紀前半)など古墳も点在してて、かつては島に龍献寺というお寺が建っていたとも伝わってるんどす。「京都の自然200選」にも選ばれた景観どすえ。

 春になれば公園の桜がいっせいに花開いて、湖面に浮かぶ離山と桜が重なる景色は、まさに息をのむ美しさ。花見客がのんびりお弁当を広げる姿も、離湖の春の風物詩どす。

📍行っ得メモ

・京丹後市網野町小浜(網野・島津・小浜の三地区にまたがる)にある、京都府内最大の淡水湖
・離湖公園は1993年4月竣工、総面積2.6ヘクタール、展望広場や散策路、駐車場も完備
・ヘラブナ・ワカサギ釣りや冬の渡り鳥観察、春は桜の名所として一年通じて楽しめる

 海と山の物語ばっかり書いてきましたけど、こうして静かな淡水湖のほとりに立ってみると、京丹後いう土地の懐の深さをあらためて感じるんどす。海のそばに、こんな穏やかな水の景色も抱えてはるんやなあ、と。

 そんな離湖のほとりで飲みたいのが、純米大吟醸YUTAKA(豊)どす。ぬる燗にもほど近い十五度くらいに軽く冷やして、切子のぐい呑みに注ぐと、湖面の光を映したようにきらりと輝きます。ふくよかな米の甘みのあとにすっと引く後味は、離湖の水面を渡る風みたいにさらりとしてて、静かな湖畔の時間によう馴染むんどすえ。

ほな、また次回のお楽しみに。

これからもどうぞよろしくお願いします。

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FAQ
Q. 離湖はどこにあって、どんな湖なんどすか?
A. 離湖は京丹後市網野町小浜にあり、網野・島津・小浜の三地区にまたがる湖どす。周囲約3.8キロメートル、面積約38.9ヘクタール、最大水深約7メートルの京都府内最大の淡水湖で、地元では「かつみ」とも呼ばれてきたと伝わってます。かつては日本海とつながる湾やったのが、砂州の発達で切り離されて潟湖になったと考えられてるんどす。

Q. 離湖公園ではどんなことができますか?
A. 1993年に竣工した離湖公園は総面積2.6ヘクタールで、展望広場や芝生広場、子供広場、フィールドアスレチックが整備されてます。湖に浮かぶ離山を望む散策路もあって、春には桜も楽しめるんどす。ベンチでのんびり休憩したり、湖畔をゆっくり散策したりと、家族連れでも一人でも過ごしやすい公園どすえ。

Q. 離湖ではどんな釣りができるんどすか?
A. 離湖はヘラブナ釣り・ワカサギ釣りのメッカとして知られてて、コイ、フナ、ウナギ、ナマズ、アユ、ハゼ、ドジョウ、ボラ、ウグイなど多彩な魚が生息してます。体長1メートルを超えるソウギョが確認されたこともあるそうで、釣り人にとっては見逃せへん湖どすえ。静かな水辺でじっくり竿をたれる時間は、格別のもんどす。

Q. 離湖ではどんな野鳥が見られるんどすか?
A. 1967年にはコウノトリが飛来した記録も残ってる離湖どす。冬になるとホシハジロやカルガモ、マガモ、スズガモ、カイツブリなど、たくさんの水鳥が渡ってきて湖面をにぎやかに彩らはります。双眼鏡を片手にゆっくり野鳥観察を楽しむのも、離湖ならではの過ごし方どすえ。

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