海の京都物語 第197話 阿蘇海を見下ろす丘に建つ弓木城跡、戦国最後の攻防と鉄砲名人の逸話をうちが訪ねてきましたんどす|日本酒YUTAKA(豊)

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 「海の京都物語」も気ぃついたら第197話どす。これまで丹後ちりめんの町並みや加悦鉄道の廃線跡、大江山の鬼伝説やら、与謝野町のあちこちを歩いてきましたなぁ。

 今回うちが向かったんは、与謝野町弓木、阿蘇海を見下ろす丘の上に建つ「弓木城跡」どす。今は「城山公園」として整備されてますけど、戦国時代には丹後の運命を分けた激しい攻防が繰り広げられた場所なんどす。

🏯弓木城跡ってどんなとこ?

 城跡は標高50m前後の丘陵にあって、京都丹後鉄道の天橋立駅からバスで約10分、「弓木」バス停から徒歩5分で着きますんや。与謝天橋立ICからやったら車で約5分どす。見学は自由で、入場料もかからしまへん。

 園内には曲輪や土塁、堀切、切岸なんかの遺構が今も残ってます。城山公園の駐車場に車を停めて北側の登城口から上がっていく道すがら、戦国時代の山城の縄張りがよう分かる作りになってますんや。

 登り切ったところから阿蘇海を見下ろしたら、青い入り江がぐるっと見渡せて、こんな見晴らしのええ場所やからこそ、砦として選ばれたんやなぁて実感しますえ。

⚔️一色氏、最後の攻防

 天正6年(1578年)頃から始まった明智光秀・細川藤孝による丹後侵攻で、一色氏の本城・建部山城が落城したあと、一色義定はこの弓木城に籠城して抵抗しましたんや。最後は和睦の条件として細川藤孝の娘を娶り、以後はここを居城にしはりました。

 せやけど天正10年(1582年)の本能寺の変のあと、一色義定は宮津城に招かれて細川忠興の家臣に討たれてしまいますんや。弓木城にも兵が送られて落城し、丹後を治めた一色氏はここで滅びることになりましたんどす。

🔫鉄砲の名手・稲富祐直

 この弓木城におったんが、稲富祐直(1552〜1611年)いう鉄砲の名手どす。細川方との戦いで銃弾を防ぐために鎧を二重に着込んで戦い、「二枚具足」の異名を取ったと伝わってますんや。

 後に祐直は徳川家康や伊達政宗にも鉄砲術を指南する立場になって、駿府城で慶長16年(1611年)に亡くならはりました。この静かな丘で鍛えられた腕が、天下の武将たちにまで伝わったんやと思うと感慨深いもんどす。

🌿今は静かな城山公園どす

 あれだけ激しい攻防のあった場所やのに、今は木々に囲まれた静かな公園として整備されてますんや。堀切や土塁の跡を歩いてると、鉄砲の音も刀の音も、みんな遠い昔のことになったんやなぁて、しみじみしましたえ。

 夏場は歩道が整っとって歩きやすいですけど、石段が滑りやすい場所もあるさかい、歩きやすい靴で来た方がよろしいどす。

📍行っ得メモ

・住所:京都府与謝郡与謝野町弓木(城山公園)
・見学自由・入場無料、駐車場あり
・天橋立駅から丹海バス約10分「弓木」下車、徒歩5分
・与謝天橋立ICから車で約5分
・石段が滑りやすい箇所もあるため歩きやすい靴で

 戦国の世に丹後を守ろうとした一色氏最後の砦と、鎧を二重に着てまで戦った鉄砲名人の話、静かな城山公園に立つとよけいに胸に迫ってきますんどす。歴史の重みをこないに静かな場所で感じられるのも、ええもんどすなぁ。

 この日うちは、常温より少し冷やしたYUTAKAを小ぶりの盃に注いで、城跡の木陰でひと息つきましたんや。阿蘇海から吹き上がる風を受けながら口に含んだら、すっきりとした米の旨みの奥に、ふっと凛とした芯の強さも感じて、まるであの鉄砲名人の心意気を映したような味わいどした。

ほな、また次回のお楽しみに。

これからもどうぞよろしくお願いします。

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FAQ
Q. 弓木城跡ってどこにあるん?
A. 与謝野町弓木、阿蘇海を見下ろす丘の上にある城跡どす。天橋立駅からバスで約10分、「弓木」下車徒歩5分、与謝天橋立ICからは車で約5分の場所どす。今は城山公園として整備されてますえ。

Q. 弓木城はどんな歴史があるん?
A. 一色氏の家臣・稲富氏が築いた城どす。天正年間の丹後侵攻で本城の建部山城が落ちたあと、一色義定がこの弓木城に籠城し、和睦の条件として細川藤孝の娘を娶って居城にしましたんや。せやけど本能寺の変後、義定は細川方に討たれ、弓木城も落城して一色氏はここで滅びましたんどす。

Q. 稲富祐直ってどんな人なん?
A. 弓木城にいた鉄砲の名手どす。細川方との戦いで鎧を二重に着込んで銃弾を防ぎ、「二枚具足」の異名を取ったと伝わってますんや。のちに徳川家康や伊達政宗にも鉄砲術を指南する立場になり、駿府城で亡くならはったそうどす。

Q. 弓木城跡は見学料がいるん?
A. 見学は自由で、入場料はかかりまへん。城山公園の駐車場に車を停めて、北側の登城口から曲輪や堀切の跡をめぐれますんやけど、石段など滑りやすい箇所もあるさかい、歩きやすい靴で行かはるのがよろしいどす。

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