海の京都物語 第237話 檜を伐ってみたら隠れとったモミジがどっさり顔出した、与謝野・明石の丹後もみじ寺、慈徳院を訪ねてきましたんどすえ|日本酒YUTAKA(豊)

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 海の京都物語もいよいよ第237話どす。丹後ちりめんの旦那衆が財を成さはった尾藤家住宅から、戦国の弓木城跡、加悦鉄道の記憶、板列八幡さんの石段まで、うちはこれまで与謝野町のあちこちを歩かせてもろてきました。

 せやけど、今日はまだ訪ねたことのなかった一軒どす。加悦谷の東はずれ、明石の集落にひっそり建つお寺で、地元の人らが「檜を伐ったらモミジが出てきた」言うて笑いながら話してくれはった、ちょっと不思議な始まりのお寺なんどす。

🍁 檜を伐ったら現れた、丹後もみじ寺のはじまり

 この寺は金鼇山慈徳院言うて、臨済宗妙心寺派のお寺どす。地元では「丹後もみじ寺」の名で親しまれとります。

 2003年に新しい住職はんが入らはって、境内を覆っとった檜の木を伐ったところ、その陰に隠れとったカエデが一気に日ぃの目を見ることになったんやそうどす。

 そこから地域の人らと「明石紅葉を育む会」言う会をつくらはって、コツコツ植え継いで、今では約600本のモミジが山を染めるまでになったて聞きますえ。

 うちが訪ねた九月末はまだ蝉の声が名残惜しそうに残っとって、モミジの葉はどれも青々としとりました。それでもよう見たら、ところどころ葉先がほんのり色づきはじめとって、季節の移ろいをそっと教えてくれましたんや。

🌿 「未完成の庭」と呼ばれる、今も育つ景色

 2013年には、道を挟んで元は石庭があった場所に本堂を移築・再建しはったそうどす。

 今の庭はモミジとドウダンツツジを中心に、住職はんと地域の人らが今もなお手ぇを入れ続けとる「未完成庭園」て呼ばれとります。

 完成形を目指すんやのうて、毎年ちょっとずつ姿を変えていく庭やて思うと、何遍訪ねても違う顔を見せてくれそうな気ぃがしますなあ。

🏮 十一月には紅葉ライトアップ、古墳ともコラボどす

 毎年11月中旬から下旬にかけて、慈徳院では紅葉ライトアップが行われとります。2025年は11月15日から23日の開催やったそうどす。

 このライトアップ、有志の「明石紅葉を育む会」はんが運営しはっとって、年間の維持管理費のために協力金をお願いしとるんやそうどす。

 近年は与謝野町立古墳公園とのコラボ企画「古墳ともみじの灯りナイト」も開かれとって、古代の墳墓と紅葉が並んで灯る、ちょっと他所では見られん夜になるみたいどすえ。

 昼間の雄大な景色から一転、夜は煌びやかに照らされたモミジが浮かび上がる、そのギャップも見どころのひとつやそうどす。

⛰️ 裏山には弥生時代の墳墓群も眠っとります

 慈徳院の裏山には、日吉ヶ丘・明石墳墓群言う弥生時代の国指定史跡があって、山道を登れば中世の明石城跡にも通じとるんやそうどす。

 紅葉のお寺いうだけやのうて、弥生から中世まで幾重にも積み重なった時間がこの一帯にはぎょうさん眠っとるんやなあ、としみじみ感じ入りました。

📍行っ得メモ

・金鼇山慈徳院は与謝野町明石2250、加悦地区の東はずれにあるお寺どす
・通称「丹後もみじ寺」、境内には約600本のモミジが植えられとります
・紅葉ライトアップは例年11月中旬〜下旬、2025年は11月15日〜23日開催どした
・与謝野町立古墳公園とのコラボイベントも例年11月に開催されとります
・拝観料や時間は変わることがあるさかい、訪ねる前に一度お寺へ確認しはるとええですよ

 檜を伐ったら隠れとったモミジが顔出した言う、この寺の始まりの話がうちはえろう気に入りました。何十年もそこにあったのに気づかれへんかったもんが、ふとしたきっかけで日の目を見る。人も景色も、そういうもんかもしれませんなあ。

 まだ青いモミジを眺めながら、うちはYUTAKAを常温でぐい呑みにそっと注いでもろて、ひと口。山田錦の芯のある旨みがすうっと喉を通っていって、これから色づいていく景色を待つ、そんな静かな時間にようこそ寄り添うてくれる味どした。

ほな、また次回のお楽しみに。

これからもどうぞよろしくお願いします。

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FAQ
Q. 慈徳院はどこにあるお寺どすか
A. 慈徳院は与謝野町明石にある臨済宗妙心寺派のお寺で、山号は金鼇山どす。加悦谷の東はずれ、ちりめん街道からもほど近い場所にあり、地元では「丹後もみじ寺」の名で親しまれとります。境内には約600本のモミジが植えられとりますえ。

Q. なぜ「丹後もみじ寺」と呼ばれるんどすか
A. 2003年に新しい住職はんが入らはった際、境内を覆っとった檜を伐ったところ、隠れとったカエデが一気に日ぃの目を見たんが始まりどす。そこから地域の「明石紅葉を育む会」の皆さんと植え継いで、今では約600本のモミジが山を染める紅葉の名所になったんどす。

Q. 紅葉ライトアップはいつ開催されますか
A. 例年11月中旬から下旬にかけて、慈徳院では紅葉ライトアップが行われとります。2025年は11月15日から23日の開催やったそうどす。年によって日程は変わりますさかい、お出かけ前に与謝野町観光協会などで最新情報を確かめておくれやす。

Q. 慈徳院の庭にはどんな特徴がありますか
A. 2013年に本堂を移築・再建しはった際に整えられた庭で、モミジとドウダンツツジを中心に、住職はんと地域の人らが今もなお手ぇを入れ続けとる「未完成庭園」て呼ばれとります。完成形を目指さんと、年々姿を変えていく庭なんどすえ。

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