海の京都物語 第243話 大江町に咲く千年藤、旅と安産祈る花どすえ|日本酒YUTAKA(豊)
「海の京都物語」、気ぃついたら第243話どす。福知山市のあちこちを巡らせてもろて、お城や神社、渓谷に棚田まで、ほんまにぎょうさんの表情を見せてくれはるまちどすなあ。今日はそんな福知山から、まだご紹介できてへんかった大江町の隠れた名所へご案内しますえ。
向かう先は大江町南有路、山あいにひっそり佇む「才ノ神の藤」どす。大江山の鬼伝説や元伊勢の社だけやのうて、この町にはもうひとつ、千年を超える歳月を抱いた花の名所があるんどすえ。
🌸 二千年のケヤキに抱かれた藤
福知山観光協会の案内によりますと、才ノ神の藤は樹齢二千年と伝わる大きなケヤキの古木に絡みついて、四方へと枝葉を伸ばしてきた藤どす。京都府指定の天然記念物にも数えられてはる、ほんまに貴重な一本どすなあ。
二千年という歳月、まさかそのまま鵜呑みにはできひんけど、古木とともに生きてきた藤やからこそ、根元に立つと時間の流れがちゃうように感じますんや。ごつごつした幹に寄り添うように咲く紫の花房、見上げるだけで背筋がしゃんとしますえ。
⛩️ 才ノ神はんが見守る旅の道
京都府の観光案内によりますと、「才ノ神」とは旅の安全を守る道祖神「塞の神」のことで、安産の神様としても親しまれてきたそうどす。藤棚の下には小さな祠が祀られてはりますんや。
街道を行き交う旅人の無事を願うて祀られた神さんのそばで、藤が何百年も花を咲かせ続けてきたんやと思うと、ただの花見やのうて、手を合わせたくなる気持ちになりますなあ。
🌿 大江町にひろがる静かな花時
見頃は例年四月下旬から五月中旬にかけて、ゴールデンウィークの頃に見事な満開を迎えるそうどす。甘い香りを漂わせる花房が、ケヤキの枝から幾重にも垂れ下がる様子は、まさに自然がこしらえた藤棚どすえ。
観光客でそう混み合うこともない、山里ならではの静けさの中で、風に揺れる花房の香りを胸いっぱいに吸い込む。そんなひとときを過ごせるんが、才ノ神の藤の値打ちどすなあ。
📍行っ得メモ
・所在地:京都府福知山市大江町南有路
・見頃:四月下旬〜五月中旬(ゴールデンウィーク頃が見頃)
・アクセス:京都丹後鉄道宮福線「大江駅」からバスで「南有路」下車、徒歩
二千年の歳月を重ねたケヤキに、藤が寄り添い咲き続ける。福知山にはまだまだ、こないな静かな物語が隠れてるんやなあと、しみじみ思う一日どした。
帰り道、少し冷やした純米大吟醸YUTAKAをぐい呑みに注いで、藤の香りを思い出しながらいただきますと、ふわりと広がる吟醸香が、あの紫の花房の甘い匂いと重なるようどす。すっきりとした旨みが喉を通るたび、千年の時を越えて咲く花の強さを、お酒からも分けてもろてる気がしますんや。
ほな、また次回のお楽しみに。
これからもどうぞよろしくお願いします。
FAQ
Q. 才ノ神の藤はどこにありますか?
A. 京都府福知山市大江町南有路にある藤どす。京都丹後鉄道宮福線の大江駅からバスに乗り換えて「南有路」バス停で降り、そこから歩いて向かう山あいの場所どすよって、ゆったり時間を見て訪ねておくれやす。
Q. 見頃の時期はいつどすか?
A. 例年四月下旬から五月中旬にかけてが見頃どす。なかでもゴールデンウィークのころに見事な満開を迎えることが多いようで、甘い香りに包まれながらのんびり花見を楽しめる時期どすので、その頃を目安にお出かけになるとええと思いますえ。
Q. 才ノ神とはどんな意味どすか?
A. 「才ノ神」は旅の安全を守る道祖神「塞の神」のことで、古くから安産の神様としても親しまれてきたそうどす。藤棚の下には小さな祠が祀られてはり、花とともに旅人を見守ってきはったんどすなあ。
Q. 日本酒YUTAKAはどんな味わいどすか?
A. 少し冷やしていただくと、ふわりと広がる吟醸香と、すっきりとした上品な旨みが楽しめる純米大吟醸どす。才ノ神の藤のような、華やかで透き通った花の香りと重ねながら、ぐい呑みでゆっくり味わうてみておくれやす。
京都 丹後