海の京都物語 第263話 蟻に導かれた神様の伝説と安産祈願、大江・阿良須神社で見上げる市内一の大杉に出会う物語どすえ|日本酒YUTAKA(豊)
海の京都物語も第263話を数え、これまで福知山市の福知山城から由良川、大江山の鬼伝説まで、さまざまな物語をお届けしてまいりました。
今回ご案内するのは、大江町北有路に鎮まる阿良須神社。蟻に導かれた神様の伝説と、市内で一番背の高い大杉が見守る、安産祈願のお社どす。
🐜蟻に導かれて生まれた「阿良須」の地名
阿良須神社は、大江町内で唯一の式内社に数えられる古いお社どす。社伝によりますと、海人族の祖神である天火明命がこの地を訪れた際、飢えに苦しんでいたところを、地元の神様が蟻に導かれてお助けしたと伝わっとります。
その神様は「蟻道彦大食持命」と称えられ、お祀りされた祠は「蟻巣(ありす)」と呼ばれるようになり、時代を経て「阿良須」へと転じたそうどす。小さな蟻の列が、神様同士の出会いを結んだいうのは、なんとも京都らしい、ゆかしい言い伝えどすなあ。
👶木花咲耶媛を祀る、安産・子宝のお社
御祭神は神吾田津媛命、またの名を木花咲耶媛(このはなさくやひめ)。古くから安産の神様として、子宝や女性の守護を願うお参りが絶えんお社どす。
境内は静かな杜に包まれ、石段を上がった先の本殿には、今も変わらぬ祈りが積み重なっとるような、凛とした空気が流れとります。
🌲樹高およそ46.5メートル、市内一のご神木「オオスギ」
鳥居をくぐって正面に立つのが、市の天然記念物に指定されたご神木の大杉どす。樹高は約46.5メートル、胸高周囲は5.9メートルと、現在確認されている福知山市内の樹木では最高の高さを誇っとります。
地元では親しみを込めて「オオスギ」と呼ばれ、見上げるだけで首が痛うなるほどの堂々たる姿どす。由良川の流れと丹波の山並みを、ずっと見守ってきはったんやなあと、しみじみ思わされますわ。
📍行っ得メモ
・所在地:京都府福知山市大江町北有路字高畑461 ・京都丹後鉄道宮福線「大江高校前」駅から東へ約2km(要確認) ・ご神木「オオスギ」は市指定天然記念物(樹高約46.5m・胸高周囲5.9m) ・安産・子宝・女性守護の祈願に参拝を
小さな蟻の導きから始まった神様の物語が、今も大杉の木陰で静かに息づいとる。大江町を訪れはる折には、由良川や大江山だけやのうて、こないな杜の奥のお社にも足を延ばしてみておくれやす。
参拝の帰り道、ひんやりとしたぐい呑みでYUTAKAを一献。キリッと冷やした純米大吟醸の澄んだ喉越しが、大杉を渡る風と重なって、安産祈願に込められた優しい祈りの余韻を静かに深めてくれますんや。
ほな、また次回のお楽しみに。
これからもどうぞよろしくお願いします。
FAQ
Q. 阿良須神社はどんな神社どすか?
A. 大江町北有路に鎮まる、大江町内で唯一の式内社に数えられる古いお社どす。御祭神は木花咲耶媛で、安産・子宝・女性の守護を願う参拝が古くから続いとります。蟻に導かれた神様の伝説も残る、由緒ある神社どすえ。
Q. 「阿良須」の地名の由来は何どすか?
A. 天火明命が飢えた際、地元の神様が蟻に導かれて助けたという伝説に由来します。その神様を祀った祠が「蟻巣(ありす)」と呼ばれ、時代を経て「阿良須」へ転じたと伝わっとります。小さな蟻が結んだ、ゆかしいご縁どすなあ。
Q. 境内の大杉はどれくらいの大きさどすか?
A. 樹高約46.5メートル、胸高周囲5.9メートルと、現在確認されている福知山市内の樹木で最高の高さを誇るご神木どす。市の天然記念物に指定され、「オオスギ」の愛称で地元の方々に親しまれとります。
Q. 参拝の後、YUTAKAの楽しみ方は?
A. 静かな杜での参拝の余韻を、よう冷やした純米大吟醸YUTAKAをぐい呑みで一献傾けておくれやす。澄んだ喉越しが、安産祈願に込められた優しい祈りと、大杉を抜ける風の心地よさを思い出させてくれますんやで。
京都 丹後