海の京都物語 第271話 大正九年創業、由良川のほとりで綾小町を醸す若宮酒造はん、綾部に根付く地酒の物語をたずねてきましたんどすえ|日本酒YUTAKA(豊)

•

 海の京都物語も綾部市だけでもう三十話を数えるようになりましたなあ。グンゼの記憶やら黒谷和紙の里やら、綾部いう町はほんまに奥が深いんどす。今回はちょっと趣向を変えて、由良川のほとりでひっそり地酒を醸し続けてはる蔵元、若宮酒造はんを訪ねてみようと思いますんえ。

🍶 大正九年創業、由良川のほとり生まれの蔵元

 若宮酒造株式会社はんは大正九年、西暦でいうたら千九百二十年の創業どす。住所は綾部市味方町薬師前四番地、国道二十七号と百七十三号が交わるあたり、由良川沿いにどーんと大きな蔵が建ってますんえ。

 蔵の中はひんやりとして、大きな酒樽がずらり並ぶ様子はほんまに神聖な雰囲気どす。由良川の澄んだ流れと綾部の山紫水明な環境に抱かれて、百年あまり静かに酒を醸し続けてきはったんどすなあ。

🌾 綾小町と、京都だけの酒米「祝」

 代表銘柄の「綾小町」はんには、純米大吟醸として京都府オリジナルの酒米「祝」が使われてますんえ。この純米大吟醸は京都府内だけでしか手に入らん限定流通どす。ほかにも丹ノ国、綾部の四季、穂乃花言うた銘柄もあって、料理に寄り添う味わいが評判どすえ。

 熱燗にするとキレがいっそうシャープになる言われる味わいは、炊き立てのお米のようなほっこりした香りと純米らしい旨味を併せ持ってますんどす。実りの秋、黄金色に色づく由良川沿いの田んぼを眺めながら、新米が届く季節の便りに耳を澄ませたくなりますなあ。

👩‍🎓 綾部高校や大学生らとつなぐ、酒造りの未来

 若宮酒造はんでは令和三年から、綾部高校、福知山公立大学、京都工芸繊維大学の学生はんらと一緒に「学生酒づくりプロジェクト」を始めてはります。若い世代にも日本酒の魅力を知ってもろて、次の時代へ繋げていこういう取組みどすえ。

 丹波と但馬、両方の流儀を受け継がはった杜氏はんのもと、学生さんらが仕込みに関わらはる姿は、蔵元の百年の歴史にまた新しい一頁を加えてはるんやなあと、しみじみ感じ入ってしまいますんどす。

🍂 稲刈りを終えて、仕込みの支度が始まる頃

 酒蔵いうもんは一般的に、稲刈りを終えたこの時季から新酒の仕込み支度にかからはるところが多いんどす。由良川沿いの蔵元はんも、秋の実りと向き合いながら静かに蔵を整えてはる頃合いやないかと想像しますんえ。

 蔵の軒先からふわりと立ち上る湯気や、ひんやりした空気に混じる米の香り。そないな気配を感じながら歩く由良川沿いの秋の道は、綾部らしいしみじみとした風情どすなあ。

📍行っ得メモ

・アクセス:JR山陰本線「綾部」駅から車で約5分
・営業時間:9時~17時(土曜・日曜・祝日は休み)
・ひとこと:蔵見学は事前予約制、純米大吟醸綾小町は京都府内限定流通どす

 百年続く蔵の歴史と、学生はんらの新しい挑戦が同じ由良川のほとりで重なり合うてるいうのは、ほんまに綾部らしい話どすなあ。次に綾部へ寄ったときは、綾小町の一本を探しに行ってみようと思いますんえ。

 秋の夜長、ひんやり冷やした盃にYUTAKAをそっと注いで、ゆっくり味わうひとときもよろしおすえ。由良川の水が育んだ地酒に思いを馳せながら、きゅっと冷えた純米大吟醸の澄んだ香りを楽しんでいると、綾部の蔵人はんの手仕事がふと思い浮かんでくるんどす。

ほな、また次回のお楽しみに。

これからもどうぞよろしくお願いします。

大吟醸KYOTO YUTAKAを見る/購入する

FAQ
Q. 若宮酒造はんはいつ創業どすか?
A. 若宮酒造株式会社はんは大正九年、西暦千九百二十年の創業どす。綾部市味方町薬師前、由良川沿いに蔵を構えてはって、百年あまりにわたって地元の米と水にこだわった酒造りを続けてきはりました。

Q. 代表銘柄「綾小町」の特徴は?
A. 綾小町の純米大吟醸は、京都府オリジナルの酒米「祝」を使うて醸されとって、京都府内限定で流通する特別な一本どす。すっきりした香りとお米の旨味を感じる味わいで、熱燗にするとキレがいっそうシャープになる言われてますえ。

Q. 学生酒づくりプロジェクトてなんどすか?
A. 令和三年から若宮酒造はんが綾部高校、福知山公立大学、京都工芸繊維大学の学生はんらと一緒に取り組んではる企画どす。若い世代に日本酒の魅力を知ってもらい、次の時代へ酒造りの灯をつないでいこういう試みどすえ。

Q. 若宮酒造への行き方と見学方法は?
A. JR山陰本線「綾部」駅から車で約五分、国道二十七号と百七十三号が交わるあたり、由良川沿いに大きな蔵が見えてきますんえ。営業時間は九時から十七時で、土曜・日曜・祝日は休みどす。蔵見学は事前予約制なんで、訪ねる前に電話で確認しておくれやす。

0件のコメント
ブログに戻る

コメントを残す

コメントは公開前に承認される必要があることにご注意ください。