海の京都物語 第285話 宮津藩の廻船問屋が賑わった西廻海運の港町に、道の駅と一刻干しの技が息づく宮津みなと物語を訪ねますえ|日本酒YUTAKA(豊)

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 海の京都物語、第285話どす。これまで天橋立や元伊勢籠神社、溝尻の舟屋集落など、宮津市のあちこちを訪ね歩いてまいりました。

 今回は少し視点を変えて、宮津の町そのものが港として歩んできた歴史と、そこに息づく魚食文化の話をさせていただきますえ。

⚓宮津藩の港町、西廻海運の記憶

 宮津はかつて宮津藩の城下町であると同時に、重要な港町としても栄えた町どす。江戸時代には西廻海運(北前船が行き交った西廻りの航路)の寄港地としても賑わったと伝わっておりますんえ。

 日本海を行き来する船が荷を積み替え、商いの声が飛び交った宮津港。今も町なかの蔵や古い商家の佇まいに、その頃のにぎわいがそこはかとなく残っておりますのや。

🏮道の駅「海の京都 宮津」と宮津まごころ市

 宮津市字浜町3007ほかに立つ道の駅「海の京都 宮津」。観光案内所は、かつてこの港で商いを営んだ廻船問屋の蔵を思わせるしつらえで建てられておりますんえ。

 施設内の「宮津まごころ市」では、地元で穫れた旬の野菜や魚介、丹後各地の地酒やみやげが所狭しと並びます。鮮魚を扱う店とカフェをあわせ持つ一画もあり、買うて、食べて、港町の暮らしを体感できる場になっておりますえ。

 天橋立駅からも近く、レンタサイクルも借りられるさかい、天橋立観光のついでにふらりと立ち寄るお人も多いんどす。

🐟一刻干し、短く干してうま味を凝縮

 宮津の魚食文化を語るうえで欠かせへんのが「一刻干し」どす。水揚げしたての魚を手早くさばいて調味液にくぐらせ、一時間ほどのごく短い時間だけ干して仕上げる製法どすんえ。

 地元の干物店の店主は「アジや鯛なら一時間干せば十分、固くなるまでは干さしまへん」と語っておられます。保存のためというより、素材のみずみずしさを活かしてうま味だけを引き出す、港町ならではの知恵どす。

 七輪の炭火で炙れば、外はこんがり、中はふっくら。宮津湾は山の栄養と海底湧水が混じり合う豊かな漁場で、今も地元の漁師さんらがその恵みを届けてくれておりますのや。

📍行っ得メモ

・道の駅「海の京都 宮津」:京都府宮津市字浜町3007ほか
・京都丹後鉄道 宮津駅から徒歩約10分、宮津天橋立ICから車で約6分
・宮津まごころ市は9時~17時営業(年末年始休み)、駐車場約60台
・一刻干しなど地元の干物は港町の鮮魚店や道の駅で購入可(商品内容は時期により変動、要確認)

 廻船問屋の蔵をうつした道の駅に立ち、一刻干しの炙られる香りをかぐと、宮津がただの観光地やのうて、今も生きとる港町なんやと実感させられますのや。

 そんな一刻干しの炙り焼きには、常温よりやや冷やし気味の純米大吟醸YUTAKAがようお似合いどす。ぐい呑みに注げば、すっきりとした吟醸香が香ばしい干物の旨味を引き立て、口の中で魚の甘みと酒の余韻が静かに重なっていきますんえ。

ほな、また次回のお楽しみに。

これからもどうぞよろしくお願いします。

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FAQ
Q. 道の駅「海の京都 宮津」はどこどすか?
A. 京都府宮津市字浜町3007ほかにあり、京都丹後鉄道宮津駅から徒歩約10分、京都縦貫道の宮津天橋立ICからは車で約6分どす。駐車場は約60台分あり、天橋立観光の起点としても便利な場所にありますんえ。

Q. 「一刻干し」とはどんな干物どすか?
A. 水揚げしたての魚を手早くさばき、調味液にくぐらせたのち一時間ほどの短い時間だけ干して仕上げる製法どす。長時間干して保存性を高める一夜干しとは違い、素材のみずみずしさを残しながらうま味だけを凝縮させるのが特徴どすんえ。

Q. 宮津まごころ市では何が買えますか?
A. 地元で穫れた旬の野菜や魚介類、丹後各地の地酒、宮津のみやげ物などが並びます。営業時間は9時から17時まで(年末年始休み)で、鮮魚店とカフェをあわせ持つ一画もあり、買い物と食事の両方が楽しめますえ。

Q. 宮津はなぜ港町として栄えたんどす?
A. 江戸時代、宮津は宮津藩の城下町であると同時に、西廻海運の寄港地としても賑わったと伝わっております。日本海を行き交う船の荷が積み替えられ、町なかには今も蔵や商家の佇まいがその名残をとどめておりますのや。

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