海の京都物語 第297話 明治四十一年創業、竹中罐詰が手仕事で詰める宮津遺産・橋立印オイルサーディンの深い味わいどす|日本酒YUTAKA(豊)

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 海の京都物語も第297話を数え、宮津市の食にまつわるお話を重ねてまいりました。鰤しゃぶにとり貝、黒ちくわに一刻干しと、海の幸の名物をいろいろご紹介してきましたが、今回はちょっと目先を変えて、宮津が誇る「缶詰」のお話をさせてもらいますえ。

 主役は、宮津市小田宿野に工場を構える竹中罐詰株式会社はん。代表商品の「橋立印 オイルサーディン」は、宮津市が認定する地域の優れた長寿商品「宮津遺産」にも選ばれた、れっきとした宮津の名物どす。小さな缶の中に、百年を超える職人の技が詰まっているんどすえ。

🏭 明治生まれ、青果缶詰から始まったんどす

 竹中罐詰の創業は1908年(明治41年)。初代・仙太郎はんが京都市内で青果商を営むかたわら、扱う野菜を長持ちさせようと缶詰づくりを始めたのが、そもそもの出発点やったそうどす。

 さらに遡れば、1899年(明治32年)に京都府水産講習所が開設され、2代目の清次郎はんがその第1期生としてオイルサーディンの製法を学んだという記録も残っているんどす。天橋立周辺で缶詰向きの新鮮なイワシがようけ獲れることから、1950年代に宮津へ拠点を移し、1958年(昭和33年)に会社を設立。水産缶詰づくりを本格化させはったんどすえ。

🐟 一缶一缶、今も機械に頼らん手仕事どす

 竹中罐詰では、魚の下ごしらえから缶詰めまで、今なお機械に頼らず手作業で行っているそうどす。イワシは頭を外向きにして隙間なく並べ、鮮度が落ちんうちに手早く仕上げるのが肝心やとか。

 使う油も綿実油やエキストラバージンオリーブオイルなど厳選したものばかり。オイルが魚の色つやを引き立て、味わいと食感を高めてくれるそうどす。原材料はいわし・綿実油・食塩・月桂樹の葉だけという、潔いシンプルさも魅力どすな。

🏅 宮津遺産に選ばれた、缶詰マニア垂涎の味どす

 代表作「橋立印 オイルサーディン」は、臭みが少なく旨味と塩味のバランスが良いと評判で、「アンチョビより上品な美味しさ」とも言われているそうどす。全国の缶詰マニアの間でも知られた存在で、名のある酒場でおつまみとして重宝されることもあるとか。

 天橋立の風景が描かれた昭和レトロなパッケージも、ジャケ買いしたくなる可愛らしさどす。日持ちがするよって、自宅用にもお土産にもちょうどええんどすえ。

🎨 オイルサーディンだけやない「天の橋立シリーズ」どす

 竹中罐詰では、子持ちししゃもやはたはた、ホタルイカ、カキなどを使った「天の橋立シリーズ」も展開しているそうどす。季節ごとの海の幸を缶の中に閉じ込めて、一年を通して宮津の味を楽しめるようにしてはるんどすえ。

 実店舗での直売はしてはらへんそうどすが、天橋立周辺のお土産店やふるさと納税などを通じて手に入りますさかい、旅の記念に探してみておくれやす。

📍行っ得メモ

・竹中罐詰株式会社:京都府宮津市字小田宿野160-3(宮津天橋立ICから車で約20分)
・営業時間8:00〜17:00、定休日は土曜・日曜・祝日(電話0772-25-0500、駐車場5台/要確認)
・直売所はなく、天橋立周辺のお土産店やふるさと納税サイトなどで購入可(要確認)

 明治の青果缶詰から始まって、海のまち宮津で水産缶詰として花開いた竹中罐詰はん。小さな一缶に、百年を超える手仕事の歴史が詰まっとると思うと、何やら胸が熱うなりますなあ。秋も深まるこの時期、新米のおにぎりのお供にオイルサーディンをちょっと乗せるだけでも、立派なごちそうになりますえ。

 缶を開けたら、まずはそのままグラスの冷酒と合わせてみておくれやす。10度前後によう冷やした日本酒YUTAKAを、口当たりの柔らかい切子のぐい呑みに注いで一口。ふくよかな吟醸香とイワシの旨味が重なり合い、綿実油のコクを酒の爽やかな酸がすっと流してくれますんどす。缶詰と日本酒という意外な組み合わせが、宮津の夜をちょっと贅沢な時間にしてくれますえ。

ほな、また次回のお楽しみに。

これからもどうぞよろしくお願いします。

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FAQ
Q. 竹中罐詰はいつ創業したんどす?
A. 竹中罐詰の創業は1908年(明治41年)で、もとは京都市内で青果缶詰をつくる会社やったそうどす。1950年代に天橋立周辺で新鮮なイワシがとれることから宮津へ拠点を移し、1958年(昭和33年)に会社を設立して水産缶詰づくりを本格化させはったんどすえ。

Q. 橋立印オイルサーディンはどこで買えるんどす?
A. 本社では直売をしてはらへんそうどすが、天橋立周辺のお土産店や通販サイト、ふるさと納税の返礼品などで購入できますんどす。会社の営業時間は8時から17時まで、土曜・日曜・祝日はお休みやそうなので、問い合わせの際は注意しておくれやす(詳細は要確認)。

Q. 宮津遺産ってなんのことどす?
A. 宮津遺産は、宮津市が地域の優れた長寿商品を認定する制度どす。竹中罐詰の代表商品「橋立印 オイルサーディン」もこの宮津遺産に選ばれており、長年地元で愛され続けてきた確かな味であることの証やと言えますんどすえ。

Q. オイルサーディン以外の商品もあるんどす?
A. はい、「天の橋立シリーズ」として、子持ちししゃもやはたはた、ホタルイカ、カキなどを使った缶詰も展開してはります。季節ごとの海の幸を缶に閉じ込めてあるので、オイルサーディン以外もぜひ試してみておくれやす。

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