海の京都物語 第316話 天保の大庄屋どす、旧永島家住宅と丹後郷土資料館で出会う江戸のくらしと天橋立の眺めなんどすえ|日本酒YUTAKA(豊)
海の京都物語、第316話どす。第158話で丹後国分寺跡をたずねたとき、すぐお隣に京都府立丹後郷土資料館が建っとるのに気ぃついたお方もいてはったんやないどすか。今日はその資料館の敷地に移築復原された、旧永島家住宅のお話をさせてもらいますんえ。
天橋立と国分寺跡をいっぺんに見渡せるこの高台に、江戸時代の大庄屋はんの屋敷がまるごと移されてきたて聞いたら、ちょっとワクワクしまへんか。さっそく訪ねたお話、京都弁でお届けしますえ。
🏠天保十一年築、大庄屋・永島家はんのお屋敷どす
旧永島家住宅は、江戸時代に宮津藩の大庄屋を務めはった永島家はんのお屋敷どす。建てられたんは天保11年(1840年)、今からおよそ180年以上も前のことどす。大庄屋いうのは、藩から命じられて周辺の村々をまとめる、いわば村々の元締めのようなお役目を担った家柄のことどすのや。
この建物は1982年(昭和57年)に京都府へ寄贈されて、1995年(平成7年)に今の丹後郷土資料館の敷地へ移築復原されましたんどす。京都府指定の有形文化財にもなっとって、どっしりした梁組みを見上げると、往時の庄屋はんの暮らしぶりがそこはかとなく偲ばれますんえ。
🏛天橋立と国分寺跡を見渡す、ふるさとミュージアム丹後どす
永島家住宅を抱える京都府立丹後郷土資料館は、愛称「ふるさとミュージアム丹後」。開館は昭和45年(1970年)11月、延床面積1,785平方メートルの施設どす。立地は国の史跡・丹後国分寺跡と、国の特別名勝・天橋立をいっぺんに見渡せる絶好の高台で、常設展示のタイトルもずばり「天橋立と宮津」どす。
縄文時代から近代まで、京都府北部の歴史・考古・民俗の資料がぎょうさん収められとって、丹後の暮らしの移り変わりをまるっと学べるんどす。高台に立って天橋立を望んだら、千三百年前の国府の役人はんも、江戸の庄屋はんも、きっと同じ景色に見とれたんやろなあて、ふと思いを馳せてしまいましたんえ。
🚧只今リニューアル中、生まれ変わりを待つ資料館どす
実はこの資料館、令和6年(2024年)7月22日から令和9年(2027年)秋ごろ(予定)まで、施設のリニューアル整備のため臨時休館しとりますのや。休館中は、丹後地域の歴史や文化をたずねる拠点として、より使いやすう生まれ変わるための準備が進められとるそうどす。
休館中のお問い合わせは、宮津市字吉原の京都府宮津総合庁舎内の窓口でお受けしとるとのことどす。今は中に入ってお宝を見ることはできまへんけど、生まれ変わった姿でまた永島家はんのお屋敷にお会いできる日を、うちも楽しみに待っとこうと思いますんえ。
📍行っ得メモ
・京都府立丹後郷土資料館(ふるさとミュージアム丹後)は宮津市字国分小字天王山611-1どす
・令和6年7月22日から令和9年秋ごろ(予定)までリニューアル工事のため臨時休館中どす
・休館中のお問い合わせは宮津市字吉原2586-2の京都府宮津総合庁舎内(TEL 0772-22-2333)までどうぞ
・再開後は丹後国分寺跡とあわせて、高台からの天橋立の眺めもぜひ楽しんでおくれやす
建物は時代をまたいで移されても、そこに暮らした人らの手の跡や祈りは、ちゃんと残っていくもんどすなあ。リニューアルを終えて帰ってきはる永島家はんのお屋敷に、またゆっくりお邪魔できる日が待ち遠しゅうて仕方おへん。
帰り道、宮津の宿でひと息ついて純米大吟醸YUTAKAを常温でいただきました。大庄屋はんのお屋敷を思い浮かべながら口に含むと、米の旨みがふっくら広がって、どっしり構えた梁組みのような落ち着きを感じる味わいどした。ガラスの盃でゆっくり傾ければ、江戸の昔から変わらん丹後の実りに、しみじみ感謝したい気持ちになりますんえ。
ほな、また次回のお楽しみに。
これからもどうぞよろしくお願いします。
FAQ
Q. 旧永島家住宅ってどんな建物どすか?
A. 旧永島家住宅は、江戸時代に宮津藩の大庄屋を務めた永島家はんのお屋敷どす。天保11年(1840年)に建てられ、1995年に京都府立丹後郷土資料館の敷地へ移築復原されましたんえ。京都府指定の有形文化財にもなっとります。
Q. 丹後郷土資料館は今見学できるんどすか?
A. 残念ながら、令和6年7月22日から令和9年秋ごろ(予定)まで、施設のリニューアル整備のため臨時休館しとりますのや。休館中のお問い合わせは宮津市字吉原の京都府宮津総合庁舎内で受け付けてはりますので、再開情報をチェックしておくれやす。
Q. 大庄屋ってどういうお役目どすか?
A. 大庄屋は、江戸時代に藩から命じられて周辺のいくつもの村々をまとめた、いわば村々の元締め役どす。年貢の取りまとめや村同士の調整など、藩と村とをつなぐ大事なお役目を担ってはりましたんえ。
Q. 資料館のある場所からはどんな景色が見えるんどすか?
A. 資料館が建つ高台からは、国の史跡・丹後国分寺跡と、国の特別名勝・天橋立をいっぺんに見渡せますんえ。千三百年前の国府の時代から、江戸の庄屋はんの時代まで、同じ景色が移り変わる歴史を見守ってきたんやなあと感じられる眺めどす。
京都 丹後