海の京都物語 第365話 雪舟はんも惚れた眺めどす、栗田半島で宮津湾を望む秋どす|日本酒YUTAKA(豊)

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 海の京都物語、気ぃついたら今回で365話どす。これまで天橋立や伊根の舟屋、獅子崎稲荷神社など、宮津市のあちこちをご紹介してきましたが、今日は同じ宮津市でも、宮津湾にぐいっと突き出した「栗田半島(くんだはんとう)」にスポットを当ててみようと思います。

 栗田半島言うたら、天橋立の東側で宮津湾を抱くように横たわる半島どす。地元の読み方は「栗田(くんだ)」、京都丹後鉄道宮豊線の駅名にもなってるんどすが、これがなかなか読めへん地名どす。秋の澄んだ空気の中、半島をぐるっとめぐってきましたんで、今日はその道中をお裾分けどす。

🖼️雪舟はんも見たかもしれへん、天橋立の眺め

 半島の先端・獅子崎には「雪舟観展望所(天橋立雪舟観展望休憩所)」いう展望スポットがあります。室町時代の絵師・雪舟が描いた国宝「天橋立図」(京都国立博物館蔵)の構図に近い眺めが見られることから、この名がついたそうどす。獅子崎稲荷神社の参道脇を登った先にあって、宮津駅からタクシーで約10分、京都縦貫自動車道の宮津天橋立ICからは約5.8キロの場所どす。

 もっとも、雪舟はんが実際に描いたんは標高900メートル近い空からの鳥瞰図やそうで、獅子崎の裏山は標高115.9メートルしかないよって、「雪舟が見たまんまの景色」やない、いうんは正直なところどす。それでも陸地からやと一番近い構図が味わえる場所、いうんは間違いなさそうどす。秋の澄んだ空気の日は、天橋立の松並木と宮津湾の青が重なって、絵巻物みたいな眺めになりますんえ。

🐟栗田漁港と、秋の栗田湾

 半島の内側、宮津湾に面したところには栗田漁港があります。小さいながらも地元の漁を支える漁港で、近くの小田宿野には柵が整備された「宮津市海洋つり場」もあって、家族連れでも釣りを楽しめる場所として親しまれてるそうどす。

 宮津湾いうたら、タイ類やサワラ、アジ、イワシ、秋イカ、サバなど四季を通じて水揚げがある豊かな海どす。水揚げされた魚はその日のうちに干物に仕立てられることも多く、「宮津ひもの」として評判やそうどす。栗田の船が帰ってくる夕方、漁港にぷうんと潮の匂いが漂う時間が、秋はいちばん心地ようおます。

🚴白い岩礁と松が続く、奈具海岸の道

 栗田から丹後由良に向かう国道178号沿いには「奈具海岸」があります。伊根町のカマヤ海岸とは岩の質が違うそうで、白い色の巨石と松の緑、海の青がコントラストになった独特の景色が約3.1キロにわたって続きます。カーブが多く、雨量によって通行規制がかかる区間でもあるので、車なら景色よりわき見運転にご注意を。

 この一帯は「栗田半島天橋立シーサイド」いうサイクリングコースにもなってて、半島の先端から宮津市田井、対岸の大垣まで、入り江の平坦な道と峠の急坂が交互に現れる、起伏に富んだ道のりどす。ペダルをこぎながら見る天橋立は、車窓から眺めるんとはまた違う達成感がありますんえ。

🦪丹後の海が育てる、恵みの幸

 丹後の海では、殻付きで300グラムを超える「丹後の海 育成岩がき」など、身入りのええ岩がきが育てられてます。栗田半島が抱く宮津湾は丹後とり貝の産地の一つでもあり、令和5年には地元の宮津なまこ組合が全国豊かな海づくり大会で環境大臣賞を受賞するなど、海の資源を大切に守り育てる土地柄どす。栗田の漁港から水揚げされる魚介にも、そうした豊かな海の恵みがしっかり詰まってますんえ。

📍行っ得メモ

・栗田駅(京都丹後鉄道宮豊線)から雪舟観展望所まではタクシーで約10分、徒歩やと坂道が続きます
・雪舟観展望所に駐車場はなし、宮津天橋立ICからは車で約5.8キロどす
・栗田漁港や奈具海岸は国道178号沿い、栗田から丹後由良方面へ車で行き来できます

 栗田半島は、天橋立を違う角度から見せてくれる、ちょっと通好みの半島どす。漁港の静けさも、国道沿いの荒々しい岩礁も、どっちも宮津の海の違う顔を見せてくれて、何回行っても飽きしまへん。秋の夕方、漁港に立って海を見てると、京都には海があるんやって、あらためてしみじみ思いますんえ。

 そんな栗田の漁港を思い浮かべながら、冷やしたぐい呑みに純米大吟醸YUTAKAを注いでみました。きりっと冷えた口当たりの奥に、ふわっと膨らむ米の甘みがあって、栗田で揚がる白身魚の塩焼きや、干物をあぶったつまみとよう合いますんえ。海風にあたった体に、すっと染みていく一杯どす。

ほな、また次回のお楽しみに。

これからもどうぞよろしくお願いします。

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FAQ
Q. 栗田半島はどこにありますか?
A. 栗田半島(くんだはんとう)は、京都府宮津市にある半島どす。天橋立の東側で宮津湾を抱くように広がっていて、京都丹後鉄道宮豊線の栗田駅があるほか、獅子崎・奈具海岸など見どころが点在してます。天橋立とはひと味違う、静かな海辺の風景が楽しめる場所どす。

Q. 雪舟観展望所とはどんな場所ですか?
A. 獅子崎にある展望所で、室町時代の絵師・雪舟が描いた国宝「天橋立図」の構図に近い眺めが見られることからこの名がつきました。実際の天橋立図は標高900メートル近い上空からの鳥瞰図とされ、展望所の裏山は約116メートルなので、陸地から一番近い構図が楽しめる場所、という位置づけどす。

Q. 栗田漁港ではどんな魚が獲れますか?
A. 栗田漁港がある宮津湾では、タイ類やサワラ、アジ、イワシ、秋イカ、サバなどが四季を通じて水揚げされてます。水揚げされた魚はその日のうちに干物に加工されることも多く、「宮津ひもの」として評判どす。秋は脂ののったサワラや秋イカなど、季節ならではの味覚が楽しめる時期どす。

Q. 栗田半島へのアクセス方法は?
A. 京都丹後鉄道宮豊線の栗田駅が最寄りで、宮津駅からもタクシーで利用できます。雪舟観展望所へは宮津駅からタクシーで約10分、京都縦貫自動車道の宮津天橋立ICからは車で約5.8キロどす。展望所に駐車場はないため、徒歩や公共交通も含めて計画するのがおすすめどす。

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