海の京都物語 第394話 丹波木綿一万点、女たちの手仕事が眠る丹波生活衣館どすなぁ|日本酒YUTAKA(豊)

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 福知山市のてっぺんに福知山城がそびえとるのはよう知られてますけど、そのすぐ近くに丹波の庶民の暮らしをまるごと伝える小さな資料館があるのをご存じどすか。今回ご紹介するのは「丹波生活衣館」、丹波木綿をはじめとした染織品を約一万点も収めてはる隠れた資料館どす。

 これまで福知山城や御霊神社、大江山の鬼伝説など華やかな題材を巡ってきましたが、今日はちょっと目線を変えて、名もなき女たちが紡いだ木綿の糸と針仕事に光を当ててみとうおます。

🧵 丹波木綿、農家の女たちが紡いだ普段着 丹波地方では江戸時代中期頃から木綿が織られるようになり、明治時代に最盛期を迎えたとされとります。農山村の女性らが田畑の合間に糸を紡ぎ、機を織って仕立てた「丹波木綿」は、家族の普段着や布団の表地などに使われてきたそうどす。 華美な絹とはちごて、毎日のくらしに寄り添った木綿の着物には、継ぎを当てながら長う大切に使われた跡がそのまま残っとります。一枚一枚に、母から娘へと受け継がれた針の音が聞こえてきそうどすなぁ。

📦 河口三千子さんの想いが、一万点のコレクションに 丹波生活衣館の始まりは、故・河口三千子さんが集めはった布類約3,600点を福知山市に寄贈されたことにあるそうどす。整理の終わった2,076点は平成7年(1995年)に福知山市の重要資料(有形民俗資料)に指定され、平成8年(1996年)には河口さんから正式に寄贈を受けはりました。さらに平成14年(2002年)7月には丹波生活衣振興会からも1,573点が寄せられ、同年に館が開かれたということどす。今では収蔵点数が約一万点にまで膨らみ、江戸時代後期から昭和40年頃までの丹波の衣生活を伝える貴重な資料となっとります。 誰かが大切に着て、繕うて、また次の誰かに譲った着物たちが棚いっぱいに並ぶ様子を思い浮かべると、丹波の暮らしの重なりがぐっと身近に感じられますわ。

✂️ 手を動かして知る、裂織とくみ紐の体験 館内には手機が常設されとって、織りの体験もできるんやそうどす。入館は無料どすが、くみ紐体験や裂織(コースター作り)体験は有料で用意されとります(体験の詳細や実施状況は要確認、訪問前にお問い合わせください)。古い木綿の端切れが新しいコースターに生まれ変わる裂織は、ものを大切にしてきた丹波の心そのものどすなぁ。研修室や市民ギャラリーも併設されとって、地域の方々の創作発表の場としても活用されとるそうどす。

📍行っ得メモ

・住所: 京都府福知山市字内記10(内記一丁目10)、福知山城のすぐそば
・開館時間: 午前10時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
・休館日: 毎週火曜日・水曜日、年末年始(12月28日〜1月6日)ほか臨時休館あり(要事前確認)
・入館料: 無料(くみ紐体験・裂織体験などは有料)
・アクセス: JR福知山駅から徒歩約15分、京都交通バス「市役所前」下車徒歩2分
・電話: 0773-23-6070

 華やかな祭りや城下町の物語の陰で、黙々と糸を紡ぎ布を織ってきた丹波の女たちの手仕事どす。丹波生活衣館を訪ねたら、一枚の着物の向こうに、一人ひとりの暮らしと祈りが透けて見えてくるような気ぃがします。

 そんな丹波木綿の肌ざわりを思いながら、冷やした純米大吟醸YUTAKAをガラスの冷酒杯にそっと注いでみとうなります。十度前後まで冷やすと、米の優しい甘みと澄んだ吟醸香が際立って、木綿の着物のように飾らんと寄り添うてくれる味わいどす。藍染めの古布を思わせる深い色合いの酒器で一献傾ければ、丹波の女たちが重ねてきた針の一針一針に、静かに思いを馳せる夜になりますえ。

ほな、また次回のお楽しみに。

これからもどうぞよろしくお願いします。

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FAQ
Q. 丹波生活衣館とはどんな施設どすか?
A. 丹波地方で日常的に着られていた着物などの染織品を約一万点収蔵・展示する福知山市の資料館どす。故・河口三千子さんの寄贈品を核に平成14年(2002年)に開館し、江戸時代後期から昭和40年頃までの庶民の衣生活を今に伝えとります。

Q. 入館料や開館時間はどうなってますか?
A. 入館料は無料どすが、くみ紐体験や裂織体験など一部の体験メニューは有料どす。開館時間は午前10時から午後5時(入館は午後4時30分まで)で、毎週火曜日・水曜日と年末年始は休館どす。訪問前に電話での確認をおすすめします。

Q. 丹波木綿とはどんな織物どすか?
A. 丹波地方で江戸時代中期頃から織られ、明治時代に最盛期を迎えたとされる綿織物どす。農山村の女性らが農作業の合間に糸を紡ぎ機を織って仕立て、家族の普段着や布団の表地などに使われてきた暮らし密着の布どす。

Q. アクセス方法を教えてください。
A. JR福知山駅から徒歩約15分、福知山城のすぐそばにありますえ。京都交通バスを利用する場合は「市役所前」停留所で下車し、徒歩約2分どす。車でお越しの際は周辺駐車場をご利用ください(台数等は要確認)。

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