海の京都物語 第441話 綾部の厄神さんどす、二月の上野町・若宮神社で厄除けの門をくぐって一年の無病息災願うんどすえ|日本酒YUTAKA(豊)
海の京都物語も気がつけば四百四十一話。丹後から若狭にかけての海山の物語を、皆さんと一緒にのんびり巡ってきたこのシリーズどすが、今回は舞台を由良川沿いの城下町・綾部市へ戻して、ちょっと渋めの信仰の話をさせてもらいますえ。
これまでこの欄では、あやべグンゼスクエアやグンゼ博物苑、大本本部の神苑、綾部バラ園のアンネのバラなど、綾部市の顔とも言える名所をあれこれご紹介してきましたなあ。せやけど今日取り上げるんは、地元の人らが「厄神さん」と呼んで親しんできた、ちょっと渋めの神さんどす。京都府綾部市上野町、若宮神社の境内に鎮まる厄除神社のお話どすえ。
⛩️上野町に鎮まる「綾部の厄神さん」
綾部市上野町にある若宮神社の境内には、厄除神社という社が鎮まっとります。地元では古くから「綾部の厄神さん」の愛称で親しまれ、年明けから節分の頃にかけて、無病息災を願う参拝客がぽつぽつと訪れる場所どす。
JR山陰本線・綾部駅からはあやバスの志賀南北線に乗って「上野町合同宿舎前」で降り、歩いて四分ほど。駅前の賑わいから少し離れた住宅地の中に、ひっそりと、せやけど確かな存在感を持ってこの社は建っとるんどす。
🚪二月に開かれる「厄除けの門」
毎年二月には「綾部厄除大祭」という大きな祭りが営まれます。2026年は二月十七日の宵宮と、十八日の本宮の二日間。宵宮は昼の十二時から夜九時まで、本宮は朝七時から夜九時まで、長い時間にわたって門が開かれとります。
この祭りの一番の見どころは、境内に設けられた「厄除けの門」をくぐる、という作法どす。門をひとつくぐるごとに、積もった厄が少しずつ落ちていくような、そんな気持ちにさせてくれる仕掛けで、夜には観光イベントのひとつにも数えられとるんどすえ。
🚌裏通りを歩いて感じる綾部の信心
上野町は綾部の中心部からほど近い、けれど観光地図にはあまり載らへん町並みどす。あやバスを降りて歩く数分の道のりにも、グンゼの工場で栄えた蚕都あやべの空気がそこかしこに残っとって、厄除神社まではのんびりとした散歩道になっとります。
宵宮の夜、提灯の灯りに照らされた門をくぐって歩く人の列を思い浮かべると、新しい年の無病息災を静かに願う綾部の人らの祈りの重みが、じんわりと伝わってくるような気がしますなあ。
📍行っ得メモ
・住所:京都府綾部市上野町(若宮神社境内・厄除神社)
・アクセス:JR山陰本線「綾部」駅からあやバス志賀南北線で「上野町合同宿舎前」下車、徒歩約4分
・綾部厄除大祭:例年2月開催(2026年は17日宵宮・18日本宮)
・宵宮12:00〜21:00、本宮7:00〜21:00(年により変動あり)
・問い合わせ:あやべ観光案内所 0773-42-9550
派手な宣伝文句こそ少ないけんど、長いこと町の人らの暮らしに寄り添うてきた「厄神さん」。こういう等身大の信仰の場にこそ、綾部の素顔があるような気ぃがしますんや。
厄除けの門をくぐった帰り道、少し冷えた体にはぬる燗にした純米大吟醸YUTAKAがようお似合いどす。盃をぽってり持ち上げて、四十度ほどのぬくもりを口に含むと、お米の甘みがふわりと広がって、一年の息災を願うた心がそのままほどけていくような、そんな一杯になりますえ。
ほな、また次回のお楽しみに。 これからもどうぞよろしくお願いします。
FAQ
Q. 厄除神社はどこにありますか
A. 厄除神社は京都府綾部市上野町にある若宮神社の境内に鎮まる社どす。JR山陰本線綾部駅からあやバス志賀南北線に乗って『上野町合同宿舎前』で下車し、徒歩約4分の住宅地の中にあります。地元では古くから『綾部の厄神さん』の愛称で親しまれ、無病息災を願う人らが訪れる場所どすえ。
Q. 綾部厄除大祭はいつ開かれますか
A. 綾部厄除大祭は例年二月に営まれる祭りどす。2026年は十七日の宵宮と十八日の本宮の二日間で、宵宮は昼十二時から夜九時まで、本宮は朝七時から夜九時までと、長い時間にわたって参拝できます。年によって日程が変わることもあるため、お出かけ前にあやべ観光案内所などで最新情報を確かめるのが安心どすえ。
Q. 厄除けの門とはどんな作法どすか
A. 厄除けの門は、境内に設けられた門をくぐることで、積もった厄を落として一年の無病息災を願う作法どす。夜には提灯の灯りに照らされ、観光イベントのひとつにも数えられとります。派手な催しというより、静かに手を合わせて自分の心を整えるような、地に足のついたお参りの形どすえ。
Q. あやバスでの行き方を教えてください
A. JR山陰本線の綾部駅から、あやバスの志賀南北線に乗って『上野町合同宿舎前』バス停で降りてください。そこから歩いて4分ほどで、若宮神社の境内にある厄除神社に着きます。車で行く場合も上野町周辺は住宅地のため、祭り当日は徒歩やバスでの参拝がおすすめどすえ。
京都 丹後