海の京都物語 第101話 舞鶴はなあ、海に抱かれた港町なんどすえ|日本酒YUTAKA(豊)
海の京都物語も、とうとう第101話まで来ましたなあ。峰山町、大宮町、網野町、丹後町、弥栄町、久美浜町と、京丹後市の六つの町を100話かけてじっくり巡ってきましたけど、今回からは新章どす。海の京都のもう一つの顔、舞鶴市を巡っていきますえ。
舞鶴言うたら、赤れんがの街や海軍さんの街いうイメージを持ってはる方も多いと思いますけど、その前にまず、舞鶴市いうまちがどないな成り立ちを持ってるんか、ちゃんとお話ししときたいんどす。第101話は舞鶴市編の開幕回として、まちの概要をゆっくりご紹介しますなあ。
🌊海に抱かれた港湾都市
舞鶴市は京都府の北部、若狭湾の懐に抱かれた舞鶴湾に面する港湾都市どす。若狭湾言うたら、リアス海岸が入り組んだ、日本でも指折りの美しい海岸線として知られてますのや。
舞鶴湾は湾口が狭うて、湾の中は波が穏やかいう、天然の良港として昔から知られてきましたんえ。そやからこそ、後の時代に軍港としても選ばれることになるんどすけど、それはまた後ほどお話ししますな。
海に囲まれたこのまちを歩いてますと、どこを見ても水平線やら港やらが目に入ってきて、ああ、ここは海の京都のまちなんやなあて、しみじみ感じますのや。
🏙️東西に分かれた二つの街
舞鶴市の大きな特徴は、東舞鶴と西舞鶴いう、性格の違う二つの中心市街地を持ってはることどす。西側は旧舞鶴町を中心とした地域、東側は旧新舞鶴町を中心とした地域として、それぞれ別々に発展してきましたんえ。
この東西の違いについては、また改めてじっくりお話しする回を設けますよって、今回はまず、こういう成り立ちのまちなんやいうことだけ、頭の片隅に置いといてもろたら嬉しいどす。
📜合併を重ねて生まれたまち
昭和13年、西側では舞鶴町が周辺の村々と合併して「舞鶴市」が誕生し、同じ年に東側でも新舞鶴町を中心とした町村が合併して「東舞鶴市」が生まれましたんどす。
そして昭和18年5月27日、この舞鶴市と東舞鶴市が一つになって、今の「舞鶴市」が誕生しましたんえ。二つの街が一つのまちとして歩み始めた、大事な節目どしたんどすなあ。
その後、昭和32年には加佐町も編入されて、今の舞鶴市の姿がだんだんと出来上がっていったんどす。
🏯細川藤孝が築いた田辺城
西舞鶴の歴史をたどりますと、天正6年、細川藤孝(幽斎)はんが築いた田辺城に行き着きますのや。藤孝はんは丹後を治めるにあたって、まずは宮津城を居城としてはったんどすけど、京に近う交通の要所やったこの地に城を構えはったんどす。
この田辺城を中心に、西舞鶴は城下町として栄えてきましたんえ。今も西舞鶴の街並みを歩いてますと、城下町らしい落ち着いた風情がそこかしこに残ってますのや。
⚓軍港として発展した東舞鶴
一方の東舞鶴は、まったく違う道を歩んできましたんどす。明治22年、日本海軍が舞鶴湾に着目して軍港設置を決め、明治34年10月1日に舞鶴鎮守府が開庁しましたんえ。初代の司令長官は、あの東郷平八郎はんどした。
この鎮守府を中心に、東舞鶴は軍港のまちとして一気に発展していきましたのや。大正12年には一度格下げされる時期もありましたけど、昭和14年に再び鎮守府として格上げされましたんどす。
城下町として育った西舞鶴と、軍港として育った東舞鶴。生い立ちの違う二つの街が今、一つの舞鶴市として、海を真ん中に寄り添うてますのや。
📍行っ得メモ
・京都駅からは車で約100分、鉄道(山陰本線・舞鶴線特急利用)で約1時間40分ほど
・大阪方面からは高速バスで京都経由約1時間50分ほど
・京都縦貫自動車道・舞鶴若狭自動車道を使うと京阪神からのアクセスが便利どす
・JR西舞鶴駅とJR東舞鶴駅、それぞれの街の中心にそれぞれの駅がありますんえ
城下町の西舞鶴、軍港の東舞鶴、そしてそれを包む若狭湾の海。舞鶴市いうまちの奥深さを知れば知るほど、これから50話かけてじっくり巡っていくのが楽しみになってきましたなあ。
そんな舞鶴の海を思い浮かべながら、純米大吟醸YUTAKA(豊)は、ちいと冷やして薄手のグラスでいただくのがよろしおす。キリッと澄んだ喉ごしが、若狭湾を渡る潮風のように爽やかで、雑味のない上品な米の甘みが、港町の静かな夕凪みたいにすーっと広がっていきますのや。
ほな、また次回のお楽しみに。
これからもどうぞよろしくお願いします。
FAQ
Q. 舞鶴市はどこにあるまちどすか?
A. 舞鶴市は京都府の北部、若狭湾に面した港湾都市どす。京都市内からは車で約100分、鉄道でも1時間40分ほどで着きますよって、思うたより気軽に行ける海のまちなんどすえ。リアス海岸が美しい若狭湾の懐に抱かれた、海の京都を代表するまちのひとつどす。
Q. 東舞鶴と西舞鶴の違いは何どす?
A. 西舞鶴は細川藤孝はんが築いた田辺城を中心に育った城下町、東舞鶴は明治以降に舞鶴鎮守府が置かれて発展した軍港のまちどす。生い立ちの違う二つの街が合併して、今の舞鶴市になってますのや。それぞれの街並みには、今も昔の風情が残ってますえ。
Q. 舞鶴市はいつ誕生したまちどすか?
A. 昭和13年に舞鶴市と東舞鶴市がそれぞれ誕生し、昭和18年5月27日に両市が合併して今の舞鶴市になりましたんどす。その後、昭和32年には加佐町も加わって、今の舞鶴市の姿がだんだんと出来上がっていったんどすえ。
Q. 舞鶴へのアクセスを教えてほしいどす
A. 京都駅からは車で約100分、特急を使えば鉄道でも1時間40分ほどどす。大阪方面からは高速バスも出てますし、舞鶴若狭自動車道を使えば京阪神からのアクセスもよろしおすえ。西舞鶴、東舞鶴それぞれにJRの駅がありますよって、目的地に合わせて降りる駅を選んでみておくれやす。
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