海の京都物語 第119話 鹿原の金剛院、三重塔染める紅葉どすなあ|日本酒YUTAKA(豊)

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 前回は松尾寺駅前の観光交流施設で、巡礼と鉄道の旅情に触れさせてもろたどすなあ。今回は少し内陸へ足を延ばして、舞鶴市大字鹿原にある古刹・金剛院を訪ねてみまひょ。

 金剛院言うたら、地元では「丹後のもみじ寺」の愛称で親しまれとるお寺どす。山あいにひっそりと佇む境内には、国の重要文化財に指定されとる三重塔が建ち、秋にはその塔を真っ赤な紅葉が包み込む――そら見事な眺めやそうどす。

🙏 平安の昔から伝わる開基

 金剛院は正式には鹿原山慈恩寺金剛院言うて、真言宗東寺派のお寺どす。寺伝によりますと、天長6年(829年)に高岳親王というお方が高野山から弁才天を勧請して開いたと伝わっとります。高岳親王言うたら平城天皇の第三皇子で、のちに空海はんの弟子になったお方や。ただこれはあくまで寺に伝わる言い伝えで、正確な創建年を確定する史料は今のところ見つかっとらんそうどす。

 本尊は波切不動明王はんどす。当初は阿弥陀如来を本尊にしとったそうやけど、永保のころ、白河天皇の病気平癒を祈願して不動明王を新たに勧請しはった、いう言い伝えも残っとります。白河天皇による中興の伝えもあり、平安の宮中とも縁の深いお寺やったんやなあと感じ入りますなあ。

🏯 国重要文化財の三重塔と仏さまたち

 境内で一番の見どころ言うたら、やっぱり三重塔どす。永保3年(1083年)に建てられたんが始まりと伝わり、現在建っとる塔は室町時代に再建されたものやそうどす。国の重要文化財に指定されとって、丹後地方でも屈指の古塔として知られとります。

 宝物殿には鎌倉時代の名仏師・快慶はんの手による深沙大将立像や、平安時代の阿弥陀如来坐像なんかも収められとって、拝観(要予約)すれば間近で拝むこともできますんや。本堂は京都府指定有形文化財、境内には樹齢およそ千年の「千年ガヤ」いう舞鶴市指定天然記念物の巨木もそびえとって、時の重なりを肌で感じるお寺どす。

🍁 関西花の寺、丹後のもみじ寺

 金剛院は「関西花の寺二十五霊場」の第三番札所にも数えられとります。四季折々の花が楽しめるお寺の中でも、ここは特に秋の紅葉が名高うて、三重塔を紅葉が真っ赤に染め上げる景色が観光ポスターやリーフレットにもよう使われとるんどす。

 境内の紅葉林は、細川幽斎はんが手掛けたと伝わる庭園「鶴亀の庭」とともに植えられたとも言われとって、蓬莱式の池泉鑑賞式庭園である鶴亀の庭は京都府指定名勝にもなっとります。冬には雪景色も美しく、季節ごとに違う顔を見せてくれるんどすなあ。

🌸 山あいに響く静けさ

 鹿原の集落を抜けて参道を上ると、鬱蒼とした木立の向こうに三重塔の相輪がちらりと見えてきますんや。新緑の頃は瑞々しい緑が塔を包み、秋は錦の紅葉、冬は雪化粧――一年を通して静かな祈りの気配が漂う境内どす。市街地からそう遠うないのに、時間の流れがゆったりして感じられるんが不思議どすなあ。

📍行っ得メモ

・住所:京都府舞鶴市鹿原595
・電話:0773-62-1180
・拝観時間:9:00〜16:00
・拝観料:入山料300円、宝物殿拝観500円(要予約、資料により800円との表記もあり)
・アクセス:JR舞鶴線「東舞鶴」駅から京都交通バス(高浜方面行き)で「鹿原」下車、徒歩約10分/舞鶴若狭自動車道「舞鶴東」ICから車で約10分

 千年を越えて受け継がれてきた祈りと紅葉、その両方を静かに守り続ける金剛院。舞鶴に来はったら、東舞鶴の賑わいから少し足を延ばして、この山あいの古刹に手を合わせてみてほしいどす。

 金剛院の紅葉を眺めた後は、純米大吟醸YUTAKA(豊)を冷酒(10〜12度くらい)でいただくのがようおすすめどす。すっきりとした吟醸香と米の旨みが、山寺の澄んだ空気とよう合いますんや。塔を染める紅葉のような赤い漆の盃、もしくは薄張りのワイングラスに注いで、香りを楽しみながらゆっくり味わうてみとくれやす。

ほな、また次回のお楽しみに。

これからもどうぞよろしくお願いします。

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FAQ
Q. 金剛院はどんなお寺どすか?
A. 京都府舞鶴市鹿原にある真言宗東寺派のお寺どす。寺伝では天長6年に高岳親王が開いたと伝わり、本尊は波切不動明王はんどす。国重要文化財の三重塔があり、丹後のもみじ寺として親しまれとります。

Q. 三重塔はいつ頃のものどす?
A. 永保3年(1083年)の創建と伝わりますが、現在建っとるんは室町時代に再建されたものどす。国の重要文化財に指定されとって、丹後地方でも屈指の古塔として知られとります。秋には紅葉に包まれる姿が特に美しいんどす。

Q. 関西花の寺二十五霊場て何どす?
A. 近畿一円のお寺が四季折々の花で参拝者をもてなす巡礼霊場どす。金剛院は第三番札所に数えられとって、春の新緑や秋の紅葉、冬の雪景色と、一年を通して花と自然の表情を楽しめるお寺として親しまれとります。

Q. 拝観の後にはどんな一杯がええ?
A. 紅葉に染まる三重塔を眺めた後は、純米大吟醸YUTAKA(豊)を冷酒でいただくのがようおすすめどす。すっきりした吟醸香が澄んだ山寺の空気とよう合うて、静かな余韻をゆっくり楽しめますんや。

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