海の京都物語 第120話 与保呂川、千本桜のトンネルをくぐるんどす|日本酒YUTAKA(豊)

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 先週は金剛院はんの静かな紅葉の名庭を訪ねましたなあ。あの落ち着いた雰囲気から一転、今回は舞鶴編もちょうど20話目、川沿いにずらりと桜が並ぶ与保呂川の千本桜のお話どす。

 与保呂川言うたら、東舞鶴の街をゆったり流れる川どす。春になると、その川沿いがそれはそれは長い桜のトンネルに化けるんどすえ。

 うちも舞鶴におった頃、母に手ぇ引かれてこの土手を歩いた覚えがあります。地元の人にとっては、特別な観光地いうより「毎年めぐってくる春の景色」としてそこにあるんどすなあ。

🌸約1000本、7kmにわたる桜並木

 与保呂川沿いには、ソメイヨシノを中心に約1000本もの桜が植えられとって、その距離はなんと約7kmにも及ぶんどす。川の下流から上流まで、ずーっと桜が続く言うたら、その長さがよう分かりますやろ。

 地元では古うから「千本桜」の名で親しまれとって、開花時期にはこの通りだけで舞鶴の春を丸ごと味わえるくらいの迫力どすえ。

🌳戦前の23本から始まった桜の歴史

 実はこの桜並木、昭和15年(1940年)に海軍病院がつつじヶ丘から移ってきはった際、道と病院の境目の記念として植えられた23本の桜がルーツのひとつなんどす。

 その後、昭和28年(1953年)の台風13号で川が大きな被害を受けた際、復旧工事に合わせて川沿いにも桜が植えられ、今の並木の土台ができたんどすなあ。

 平成に入ってからは、地元のNPO法人が中心となって1993年から植樹を続けはって、今のような見事な桜のトンネルへと育っていったんどす。

🚰浄水場跡地でよみがえった花見の名所

 与保呂には、大正の終わりから昭和50年代にかけて花見の名所として親しまれとった浄水場があったんどす。時代とともに人が訪れんようになってしもたその場所を、地元の人らが2009年から約100本の桜を植えて復活させはったんどすえ。

 紅葉も楽しめるようにと、もみじやかえでも約20本植えられたそうで、桜だけやのうて秋の景色まで見据えた植樹どすなあ。19の団体が力を合わせて守り続けてはる並木や思うと、一本一本に重みを感じますわ。

🌸見頃と、川面に映る春景色

 見頃はだいたい3月下旬から4月中旬にかけてで、満開の時期には川の水面にまで薄紅色が映り込んで、二重の桜を見とるような気分になるんどす。

 夜のライトアップについてはよう分からんところもあるんやけど、昼間の光の中で風に花びらが舞う様子だけでも、十分にうっとりする景色どすえ。

💧上流に息づく明治の水道遺産

 与保呂川をさらに上流へたどると、明治34年(1901年)にできた桂貯水池と、明治38年(1905年)にできた岸谷貯水池いう、旧海軍の水源地の施設があるんどす。桂貯水池は国の重要文化財にも指定されとって、舞鶴が軍港の町として歩んできた歴史を今に伝えてますんや。

 桜並木を歩きながら、この川が昔から人々の暮らしを支えてきたんやなあと思うと、花見がちょっと違う味わいになる気がしますわ。

📍行っ得メモ

・住所:京都府舞鶴市行永(〒625-0052)
・アクセス:JR舞鶴線「東舞鶴駅」から徒歩約15分
・見頃:3月下旬~4月中旬頃
・桜の本数:約1000本(距離約7km)
・問い合わせ:舞鶴観光協会(0773-75-8600)

 地元の人がこつこつ木ぃを植えて、何十年もかけて育ててきはった桜並木や思うと、ただの花見スポットやのうて、舞鶴の人の想いが積み重なった場所なんやなあとしみじみ思いますわ。

 こんな桜並木の下でいただくんやったら、純米大吟醸YUTAKA(豊)は少し冷やして、脚付きのワイングラスでどうどすやろ。キリッとした冷酒の温度で香りを立たせつつ、口に含んだ瞬間にふわっと広がる上品な甘みと米の旨みが、舞い散る花びらと重なって、春のひとときをより華やかにしてくれますんどす。

ほな、また次回のお楽しみに。

これからもどうぞよろしくお願いします。

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FAQ
Q. 与保呂川の千本桜って何本くらいあるん?
A. だいたいソメイヨシノを中心に約1000本、川沿い約7kmにわたって桜が続いとるんどす。下流から上流までずっと桜並木が続くさかい、のんびり歩くだけでもほんまに見応えたっぷりで、飽きることがおへんのどすえ。

Q. 与保呂川の桜並木はいつからあるんどすか?
A. 昭和15年に海軍病院の移転記念で植えられた23本がルーツのひとつで、昭和28年の台風復旧工事でも桜が植えられたんどす。平成に入ってからは地元のNPOが1993年から植樹を続けて、今の千本桜に育ってきたんどすなあ。

Q. 見頃の時期はいつ頃になりますか?
A. だいたい3月下旬から4月中旬にかけてが見頃どす。川の水面に花びらが映り込む景色も見どころのひとつで、その年の気候によって多少前後することもあるさかい、お出かけ前に確認してもらうと安心どすえ。

Q. 花見のときお酒はどう選んだらええ?
A. 桜の下でいただくんやったら、少し冷やした純米大吟醸YUTAKA(豊)がおすすめどす。上品な香りと米の旨みが、華やかな桜の景色にようなじんで、春のひとときがぐっと贅沢になりますんどすえ。

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