海の京都物語 第121話 共楽公園、アロハ桜咲く中舞鶴の丘どすなぁ|日本酒YUTAKA(豊)
先週は与保呂川沿いの千本桜、水面に映る夜桜の話をさせてもろたどすなぁ。舞鶴にはまだまだ桜の名所がぎょうさんあってなぁ、今日は東舞鶴と西舞鶴のちょうど真ん中あたり、中舞鶴の丘にある「共楽公園」のお話をさせてもらいますえ。
共楽公園は、舞鶴市街のほぼ真ん中、標高五十メートルに満たへん小さな山の上に広がる公園どす。麓から遊歩道をのぼっていくと、頂には桜並木と展望台があって、舞鶴湾がきれいに見渡せますのや。地元のお年寄りも子どもも、春になったらこの丘へお花見に上がってきはるんどす。
🌸アロハ桜、海を越えた贈りもの
共楽公園を語る上で欠かせんのが「アロハ桜」の物語どす。戦後、舞鶴に駐留してはったアメリカ進駐軍の日系二世の兵隊さんが、ふるさとハワイのご両親のために用意してはった資金を使うて、桜の苗木を買わはったんやそうどす。
その兵隊さんは転勤で舞鶴を去らはる時、市民の皆さんに苗木を託さはった。相手を思いやり、敬い、愛情をもって接するというハワイの「アロハの精神」にちなんで、この桜は「アロハ桜」と呼ばれるようになったんどす。もともと七十本ほど植えられて、今も四十本くらいが残ってはるそうどすえ。
海を渡ってきた兵隊さんの気持ちが、今も春になったら花となって咲く。そう思うて見上げる桜には、なんや胸にじんとくるもんがありますなあ。
🌳丘いっぱいの桜とつつじ
共楽公園の桜はソメイヨシノを中心に数百本規模と言われてて、市内でも指折りのお花見スポットどす。例年四月上旬が見ごろで、夜にはぼんぼりが灯って、夜桜見物を楽しむ人も多おす。
桜が終わった五月には、今度は千二百本ものつつじが丘いっぱいに咲き乱れて、ピンクや赤の絨毯みたいになりますのや。園内にはシャボン玉を吹き出す日時計や、海を望む散策路もあって、季節ごとに違う顔を見せてくれる公園どすなぁ。
⚓海軍墓地とともに歩んだ丘
この公園がある一帯は、かつて軍港の町として栄えた舞鶴の歴史とも深う関わってましてなぁ。共楽公園は、国の日本遺産にも認定されとる「海軍墓地」に連なる場所として紹介されてますのや。丘の上から舞鶴湾を望む景色には、まちの成り立ちそのものが重なって見えてきますえ。
お花見に来はった人らが、桜を愛でながらふと海のほうへ目をやる。そんな何気ない瞬間にも、舞鶴という港町の歴史が静かに息づいとるんどす。
🚌地元に愛される花見の丘
共楽公園は観光客より地元の人らのほうがようけ集まる、そんな親しみやすい公園どす。桜のシーズンになったら、近所のご家族がお弁当持って丘に上がってきはったり、学校帰りの子どもらが遊具のあたりで遊んでたり。舞鶴の日常のなかに、ちゃんと桜が根付いとるんやなぁと感じますのや。
派手な観光地とはまた違う、暮らしに寄り添うたお花見の風景。そこがまた、共楽公園のええところどす。
📍行っ得メモ
・住所:京都府舞鶴市字余部下56
・JR東舞鶴駅からバスで約10分(中舞鶴下車)
・舞鶴若狭道 舞鶴西IC・舞鶴東ICから車で約15分
・駐車場:普通車10台程度(無料)
・桜の見ごろ:例年4月上旬、夜桜のライトアップもあり
海を渡ってきた兵隊さんの想いと、地元の人らの日々の暮らしが、一本の桜の木に重なっとる。共楽公園に立つと、舞鶴いう町の懐の深さを、あらためて感じさせてもらいますのや。
そんな共楽公園の夜桜を眺めながらいただくなら、純米大吟醸YUTAKA(豊)は冷酒でキュッと冷やして、薄張りのワイングラスでどうぞ。ひんやりとした口当たりのあとに広がる、上品な吟醸香と米の旨み。海を越えた縁が花咲かせたアロハ桜の物語と、丹後の海の恵みが詰まった大吟醸の一杯、どっちもじんわり心にしみますえ。
ほな、また次回のお楽しみに。
これからもどうぞよろしくお願いします。
FAQ
Q. 共楽公園はどこにありますか?
A. 舞鶴市の中舞鶴地区のまんなかにある、標高五十メートルほどの小さな山の上に広がる公園どす。東舞鶴と西舞鶴のちょうど間くらいの場所で、JR東舞鶴駅からバスで十分ほどのとこにありますんえ。
Q. アロハ桜てどんな桜どすか?
A. 戦後、舞鶴に駐留してはったアメリカ進駐軍の日系二世の兵隊さんが、ふるさとハワイのご両親のために用意した資金で植えはった桜どす。相手を思いやるアロハの精神にちなんで名付けられて、今も四十本くらい残ってはるそうどすえ。
Q. 桜の見ごろはいつごろどすか?
A. 例年四月上旬が見ごろで、夜にはぼんぼりが灯って夜桜も楽しめますのや。桜が終わった五月には、今度は千二百本ものつつじが丘いっぱいに咲いて、また違う表情を見せてくれはります。一年に二度お花見できる、ちょっと贅沢な公園どすえ。
Q. 花見のあとの一杯にええお酒はありますか?
A. 共楽公園でお花見したあとは、純米大吟醸YUTAKA(豊)を冷やしてキュッと一杯どうぞ。上品な吟醸香とすっきりした後味が、桜と海を眺めた余韻にようなじみますんえ。おうちでの晩酌にもぴったりどす。
京都 丹後