海の京都物語 第148話 舞鶴湾の冬えらいうまい「舞鶴かき」どすなあ|日本酒YUTAKA(豊)
前回は神崎の浜で揺れる落花生畑のお話をさせてもろうたどすなあ。土の中でじっくり育つ実りの次は、今度は海の中でじっくり育つ実りのお話どす。舞鶴湾の冬を彩る「舞鶴かき」について、今日はゆっくり語らせてもらいますえ。
舞鶴言うたら、夏場に岩場で獲れる天然の「岩ガキ」がよう知られとりますけど、実はそれとは季節も種類も違う、冬場にじっくり育てる養殖の真牡蠣もあるんどす。同じ「かき」でも旬も味わいも別もんやさかい、今回はその違いも含めてお話ししますえ。
🌊静かな入江が育む舞鶴湾
舞鶴湾は入り組んだリアス式海岸のおかげで、外海の荒波が届きにくい穏やかな湾どす。湾口には戸島が浮かんどって、湾の中はいつも凪いだような静けさなんどすえ。
そないな静かな入江やからこそ、かきをいかだから吊るして育てる養殖にはもってこいの環境なんどす。波にもまれんと、じっくり栄養を蓄えられるいうわけどすなあ。
🦪昭和から続くいかだ養殖
舞鶴でかきの養殖が始まったんは昭和27年頃、農家さんの冬場の副業として取り入れられたんが始まりやそうどす。もう70年余り続く、舞鶴の冬の風物詩なんどすなあ。
種苗は広島県や宮城県から仕入れて、6メートルほどのロープに殻を8枚から10枚固定し、いかだから吊るして育てるんどす。今も約60名の生産者さんが「舞鶴かき組合」に入って、種苗を共同で仕入れたりしてはるそうえ。
🍽ぷりっと大粒、濃厚な味わい
舞鶴かきは身がぷりっとして粒が大きく、濃厚な味わいが自慢どす。しかも全部「加熱用」として出荷されとって、生食用みたいに身を洗う工程を経とらん分、うま味と栄養分がぎゅっと詰まっとるんどすえ。
グリコーゲンやビタミン、鉄・銅・亜鉛いうたミネラル分もようけ含んどって、タウリンの働きで肝臓にもうれしい食べもんなんどす。焼きがきに、かきフライに、かき鍋に、舞鶴かき丼にと、食べ方もいろいろ楽しめますえ。
❄️旬は雪の降る12月から3月
舞鶴かきの旬は、雪がちらつき水温がぐっと下がる12月から3月にかけて。水が冷とうなるほど身が白う、ふっくら大きゅうなってから収穫するんどすなあ。
夏場に岩場で獲れる天然の「岩ガキ」とは、旬も育ち方もまるっきり別もん。舞鶴の海は夏も冬も、それぞれのかきで楽しませてくれはるんどすえ。
📍行っ得メモ
・旬は12月から3月頃(雪が降り水温が下がる時期がいちばんの食べ頃)
・舞鶴湾かき小屋「美味星」で焼きがきや蒸しがきが味わえる
・京都舞鶴かき小屋「鶴昇丸」でも旬のかきが楽しめる
・お問い合わせは一般社団法人舞鶴市水産協会(0773-66-1020)まで
・種苗は広島県・宮城県から仕入れ、いかだで育成
冬の舞鶴湾でじっくり育つかきの話、聞いとったら海の底からふわっと湯気の立つかき小屋の匂いが漂ってくるような気ぃがしますなあ。寒い季節やからこそ味わえる恵みに、あらためて感謝せんとあかんどすえ。
そないな濃厚な舞鶴かきには、純米大吟醸YUTAKA(豊)がようお似合いどす。冷酒なら10度前後にきりっと冷やして、口の広いワイングラスでいただくと、かきのミネラル感と豊の華やかな香りがふわっと重なりますえ。焼きがきや蒸しがきの熱々のとこに、キレのある一杯をきゅっと合わせたら、口の中の余韻まで洗い流してくれるような、そらもう贅沢なひとときどす。
ほな、また次回のお楽しみに。
これからもどうぞよろしくお願いします。
FAQ
Q. 舞鶴かきの旬はいつどすか?
A. 舞鶴かきの旬は、雪がちらつき水温がぐっと下がる12月から3月にかけてどす。水が冷とうなるほど身が白う、ふっくら大きゅうなってから収穫しますよって、寒い時期がいちばんの食べ頃なんどすえ。
Q. 岩ガキとはどう違うんどすか?
A. 岩ガキは夏場に岩場で獲れる天然もんどすけど、舞鶴かきは冬場にいかだで育てる養殖の真牡蠣どす。旬も育ち方もまるっきり別もんで、同じ舞鶴の海でも夏と冬、両方のかきが楽しめるいうわけどすなあ。
Q. いつから養殖しとるんどすか?
A. 舞鶴でかきの養殖が始まったんは昭和27年頃、農家さんの冬場の副業として取り入れられたんが始まりやそうどす。種苗は広島県や宮城県から仕入れて、いかだから吊るして大事に育ててはるんどすえ。
Q. どこで食べられるんどすか?
A. 舞鶴湾かき小屋「美味星」や、京都舞鶴かき小屋「鶴昇丸」で旬の舞鶴かきが味わえますえ。焼きがきやかきフライ、かき鍋なんかで、加熱用ならではの濃厚なうま味を楽しんでもろうたら思います。
京都 丹後