海の京都物語 第171話 京都府北部でたった一棟、君尾山光明寺の二王門はんに紅葉の頃、そっと手ぇ合わせに行ってきましたんどす|日本酒YUTAKA(豊)
海の京都物語も171話を数えました。今日訪ねましたんは、綾部市の山ん中、君尾山(きみのおさん)の中腹にひっそりと建つ光明寺の「二王門」はんどす。
京都府北部にある国宝の建物は、実はこの二王門ただ一棟だけと聞きましてな。そない聞いてしもたら、居ても立ってもいられしまへんでしたわ。
🌲 君尾山と光明寺の由緒
光明寺は山号を君尾山と申し、推古天皇7年(599年)、聖徳太子はんによって開かれたと伝わる古いお寺どす。
その後は役小角(えんのおづぬ)はんが修験の道場とし、延喜の頃には醍醐寺を開いた聖宝(しょうぼう)はんが真言密教の道場として中興したと伝えられてますんや。
うっそうとした杉木立の参道を上っていくと、山の気配がすうっと変わって、まるで結界をくぐるような心持ちになりますのえ。
⛩️ 国宝・二王門のこと
二王門は鎌倉時代の宝治2年(1248年)に建立されたと伝わっており、昭和29年(1954年)に国宝の指定を受けましたんどす。京都府北部で国宝の建物いうたら、この二王門ただ一つだけなんえ。
平成28年から平成30年11月にかけては、鐘撞堂とあわせて解体修理が行われ、今もどっしりとした姿を保ってはります。
朱塗りやのうて木肌そのままの、素朴で骨太な佇まい。八百年近い歳月を経てなお、山の中でしゃんと背筋を伸ばして立ってはるんどす。
💪 金剛力士像(仁王さん)のこと
門の左右には金剛力士像、いわゆる仁王さんが睨みをきかせてはります。阿形(あぎょう)像は那羅延堅固王(ならえんこんごおう)、吽形(うんぎょう)像は密迹金剛力士(みっしゃくこんごうりき)と呼ばれ、いずれも国の重要文化財どす。
制作年代や作者の詳しい記録までは、うちも確とは分からしまへんでしたけど、あの迫力ある表情を前にすると、理屈抜きに背筋がぴんと伸びますのや。
🍁 紅葉と山里の風景
例年11月中旬から12月初めにかけてが紅葉の見頃と言われとります。杉木立の緑と楓の朱が入り混じる参道は、息をのむ美しさどすえ。
ただ、冬場は雪深うなって駐車場が使えんこともあるさかい、訪ねるなら春から秋がええと地元でも言われてますんや。
📍行っ得メモ
・所在地:京都府綾部市睦寄町君尾1-1(中上林地区)
・拝観料:無料
・見頃:紅葉は例年11月中旬〜12月初旬、拝観は春〜秋がおすすめ
・アクセス:JR綾部駅からあやバスで「あやべ温泉前」下車、徒歩約40分(車は国道27号「山家」交差点から北上)
・周辺:あやべ温泉、若宮神社、山家城址公園
・問い合わせ:0773-55-0550
八百年近い時を超えて山を守り続ける二王門はんの前に立つと、なんや自分の悩みごとがちっぽけに思えてきますのや。京都府北部にたった一つの国宝、いっぺんは自分の目で見てほしいなと思いますんえ。
帰り道、あやべ温泉でひと風呂浴びたあと、ぬる燗にした純米大吟醸YUTAKAを盃でいただきました。山を歩いた体にすうっと染み込む米の甘みと、ほのかな吟醸香が、二王門の凛とした佇まいをまた思い出させてくれますのや。
ほな、また次回のお楽しみに。
これからもどうぞよろしくお願いします。
FAQ
Q. 光明寺二王門はどこにありますか?
A. 京都府綾部市睦寄町君尾1-1、君尾山の中腹に建つ光明寺の山門どす。JR綾部駅からあやバスで「あやべ温泉前」下車後、徒歩約40分。車の場合は国道27号線の「山家」交差点から北上したところにありますんえ。拝観料は無料どす。
Q. 二王門はいつ建てられましたか?
A. 鎌倉時代の宝治2年(1248年)に建立されたと伝わっとります。昭和29年(1954年)には国宝に指定され、京都府北部にある国宝建造物としては、今でもこの二王門ただ一棟だけどす。平成の修復工事を経て、今もどっしりとした姿を保ってはります。
Q. 門にある仁王像はどんな像どすか?
A. 阿形(あぎょう)像は那羅延堅固王、吽形(うんぎょう)像は密迹金剛力士と呼ばれる金剛力士像で、いずれも国の重要文化財に指定されてますんや。制作年代や作者の詳細な記録までは分かりまへんが、堂々とした迫力ある姿で今も門を守ってはります。
Q. 紅葉はいつ頃が見頃どすか?
A. 例年11月中旬から12月初旬にかけてが見頃と言われてます。杉木立と楓が織りなす参道の彩りは格別どすえ。ただし冬場は積雪で駐車場が使えんこともあるさかい、拝観は春から秋にかけてがおすすめどす。拝観料は無料どすよって、気軽に訪ねられますのや。
京都 丹後