海の京都物語 第175話 大江山の酒呑童子伝説と世界の鬼瓦、日本一言われる大鬼にも会える日本の鬼の交流博物館やったんどす|日本酒YUTAKA(豊)

•

 「海の京都物語」も第175話を迎えたんどす。丹後の海辺から山あいの町まで、京都府北部をあちこち巡ってきたこのシリーズ、今回はぐっと内陸に入って福知山市大江町のお話をさせてもらいますえ。

 大江町言うたら、平安時代から伝わる「酒呑童子伝説」の舞台、大江山のふもとの町どす。その大江山の麓に、鬼をテーマにした全国でも珍しい博物館があるて聞いて、これは行かんとあかんと思うたんどす。

🏯 平成五年開館、鬼専門のミュージアム

 その名も「日本の鬼の交流博物館」。1993年(平成5年)4月、大江町(現・福知山市)によって開館したんどす。もともとは鉱山の跡地に建てられたそうで、鬼伝説を町おこしに活かそうとした地元の人らの思いが詰まった施設なんえ。

 開館から来館者は着実に増え、2022年7月には累計50万人を突破したそうどす。8歳の女の子が記念すべき50万人目やったて聞いて、「鬼さんと友達になれるように」いうその一言に、なんや心があったこうなったんどす。

😈 世界の鬼と飛鳥時代からの鬼瓦

 館内は4つの展示スペースに分かれとって、日本各地はもちろん、世界各国の鬼にまつわる面や人形、屏風画なんかがずらり並んどるんどす。鬼瓦だけでも飛鳥時代から現代まで、実物やレプリカ含めて約50点も展示されとるて聞いて、その時代の幅にまず驚かされたんどす。

 ガラスケース越しにずらりと並んだ鬼瓦を眺めとったら、同じ「鬼」でも時代によって顔つきがえらい違うんが分かって、思わず「この子はどこの時代の子ぉやろ」て一つずつ見入ってしもたんどす。

👹 高さ5メートル、日本一いわれる「平成の大鬼」

 博物館の名物言うたら、屋上に鎮座する「平成の大鬼」どす。高さ約5メートル、重さ約10トン、130ものパーツを組み上げて作られた鬼瓦で、日本一の大きさともいわれとるんどす。平成元年に発足した「日本鬼師の会」の職人さんらが力を合わせて手掛けたんやとか。

 空を睨むようにそびえる大鬼を見上げとったら、鬼て怖いだけの存在やのうて、この町を見守ってくれとる守り神みたいにも見えてきて、不思議と安心する自分がおったんどす。

⛰️ 酒呑童子伝説が今も息づく大江山

 大江山には酒呑童子・麻呂子親王・日子坐王という三つの鬼退治伝説が伝わっとって、なかでも酒呑童子の話は一番よう知られとるんどす。館内には大江山の鬼退治伝説を描いた絵巻物なんかも展示されとって、伝説の里の博物館としての役割がよう伝わってきたんえ。

 大江駅から博物館までは車やバスで向かうことになるんやけど、山道をゆっくり進むうちに、都から遠く離れたこの山奥やからこそ鬼が住み着いた、いう伝説の説得力がじわじわ増してくる気がしたんどす。

📍行っ得メモ

・所在地:京都府福知山市大江町仏性寺909
・開館時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで)
・休館日:月曜(祝日の場合は翌日)、祝日の翌日、年末年始(12/28〜1/4)
・入館料:大人330円、高校生220円、小中学生160円(団体割引あり、料金は変更の場合あり)
・アクセス:京都丹後鉄道 大江駅からバス約18分「大江山の家」下車、または舞鶴若狭自動車道 福知山ICから車で約15分
・土日祝日は観光協会運行の送迎「鬼タク」(片道800円)も利用可

 鬼て聞くと恐ろしいイメージが先に立つけど、この博物館を巡ったあとは、鬼はんらが人の暮らしのそばでずっと語り継がれてきた、ちょっと切ない存在なんやなと思えてきたんどす。大江山の鬼伝説、これからも大事にされていくとええなあと、しみじみ思うたんどす。

 博物館を出て大江の町を見下ろしながら、持ってきた純米大吟醸YUTAKA(豊)を冷酒でいただいたんどす。小ぶりのぐい呑みにひんやり注ぐと、鬼瓦を思わせるどっしりした佇まいとは裏腹に、口に含んだ瞬間ふわりと広がる上品な吟醸香。キリッとした喉ごしの奥にほのかな甘みが残って、鬼退治の武勇伝を聞いたあとの一杯としちゃ、なんや不思議と心が和むような味わいやったんどす。

ほな、また次回のお楽しみに。

これからもどうぞよろしくお願いします。

大吟醸KYOTO YUTAKAを見る/購入する

FAQ
Q. 日本の鬼の交流博物館はいつ開館したんどすか?
A. 1993年(平成5年)4月に、大江町(現在の福知山市)によって開館したんどす。鬼伝説を活かした町おこしの一環として鉱山の跡地に建てられた施設で、2022年7月には来館者数が累計50万人を突破しとります。

Q. 平成の大鬼てどんなものなんどす?
A. 博物館の屋上にある巨大な鬼瓦で、高さ約5メートル、重さ約10トン、130ものパーツを組み上げて作られとります。平成元年発足の「日本鬼師の会」の職人さんらが手掛けたもので、日本一の大きさともいわれとるんどす。

Q. 酒呑童子伝説とはどんな話なんどす?
A. 大江山に鬼の頭領・酒呑童子が住んでおり、都で悪さを働いたため、源頼光ら武将が退治に向かったという伝説どす。大江山には酒呑童子のほか麻呂子親王、日子坐王の鬼退治伝説も伝わっており、博物館では絵巻物などでこれらの伝説が紹介されとります。

Q. 博物館へのアクセス方法を教えてほしいんどす
A. 京都丹後鉄道宮福線の大江駅からバスで約18分、「大江山の家」下車すぐどす。車の場合は舞鶴若狭自動車道の福知山ICか、京都縦貫自動車道の舞鶴大江ICから約15分。土日祝日には観光協会運行の送迎「鬼タク」(片道800円)も利用できるんどす。

0件のコメント
ブログに戻る

コメントを残す

コメントは公開前に承認される必要があることにご注意ください。