海の京都物語 第185話 京都府にただ一つの火山、田倉山が育んだ黒豆どす、夜久野の道の駅でほっこり味わっておくれやす|日本酒YUTAKA(豊)

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 海の京都をぐるり巡るこのシリーズ、あちこちの町を訪ねてまいりましたけど、今日はまた福知山市に戻ってまいりましたんや。福知山市編では、福知山城やら由良川やら、三段池公園のレッサーパンダはんまで、いろんな顔をご紹介してきましたなあ。

 今日ご紹介するんは、福知山市の西の端っこ、夜久野町どす。ここには京都府でただ一つの火山があって、その恵みを受けた黒豆づくりが今に伝わる、知る人ぞ知る土地どすんや。

🌋京都府にただ一つの火山、田倉山

 夜久野町の西、兵庫県との県境近くにそびえる田倉山は、標高349.7メートル。京都府内でただ一つの火山として知られとりますんえ。

 今から約38万年前から30万年前にかけて、少なくとも3回の大噴火があって、小倉・衣摺・田倉山という3つの溶岩流が広がったそうどす。田倉山は最後の噴火でスコリアが積もってできた、きれいな円錐形の丘で、直径は約1キロメートル、比高は約140メートルにもなりますんや。

 山頂には今も火口跡のくぼみが残っとって、真っ黒な表土と真っ赤な火山性の土がまじりおうて、他所ではなかなか見られん景色を作っとります。

🍇溶岩台地が育む夜久野高原の実り

 この火山が噴き出した溶岩でできた台地の上に広がるんが、夜久野高原どす。今では果樹園や畑地、植林地として大切に使われとりますんや。

 火山性の土は水はけがようて、養分もたっぷり。そんな大地に育まれて、この土地では丹波黒豆づくりが受け継がれてきましたんどす。

🫘夜久野物産と丹波黒豆煮

 夜久野町には「丹波黒豆専門問屋」として知られる夜久野物産株式会社があって、地元の生産者はんと一体になって黒豆づくりに励んどりますんえ。

 同社が手がける「丹波黒豆煮」は、区域内、つまり福知山市内で育った黒大豆を使こうた品で、大粒の3Lサイズを、身体にやさしい甘さ控えめの味に炊きあげたもんどす。おせち料理にも重宝される、贈り物にもぴったりな逸品どすんえ。

🛍️道の駅「農匠の郷やくの」でひと休み

 夜久野高原のふもとには、道の駅「農匠の郷やくの」があります。福知山市夜久野町平野にあって、駐車場も170台分と広うて、電気自動車の急速充電器も備わっとりますんや。

 中の「やくの高原市」ゆう直売所では、朝採れの新鮮な野菜や農林産物の加工品、花木なんかがずらり並んどります。「やくの花あずき館」では、黒豆あんを使こうた金つばなんかの甘いもんも作られとりますんえ。

 漆塗り体験ができる「やくの木と漆の館」や、化石や古地図を展示する「夜久野町化石・郷土資料館」もあって、火山の歴史と地元の暮らしをゆっくり学べる場所になっとりますんどす。

📍行っ得メモ

・道の駅「農匠の郷やくの」所在地:京都府福知山市夜久野町平野2150
・JR山陰本線「上夜久野」駅から徒歩約14分
・舞鶴若狭自動車道「福知山」ICから国道9号経由で約40分、北近畿豊岡自動車道「山東」ICから約14分
・「やくの高原市」営業時間9時30分〜17時、第3水曜定休(祝日の場合は営業)
・駐車場は普通車170台、大型車5台、身障者用3台、EV急速充電器あり

 田倉山という一つの火山が、何十万年もかけて土地を耕し、今も黒豆という恵みを届けてくれとる。そう思うと、何気ない一粒の黒豆にも、火山の壮大な歴史が詰まっとるような気がしますなあ。

 夜久野の黒豆煮をつまみながら、純米大吟醸YUTAKA(豊)は常温よりちょっと涼しいくらい、十二、三度くらいでいただくのがようございますんえ。ぽってりとした片口に注いで、黒豆のほっこりした甘みと、YUTAKAの米の旨みが、火山の大地みたいにじんわり重なりおうて、口の中に長う残りますのや。

ほな、また次回のお楽しみに。

これからもどうぞよろしくお願いします。

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FAQ
Q. 田倉山は今も活動しとる火山どすか?
A. 田倉山は約38万年前から30万年前にかけて噴火した山で、現在は活動を休止しとります。京都府内でただ一つの火山として知られ、山頂には火口跡のくぼみも残っとりますんや。この山が噴き出した溶岩でできた台地の上に、夜久野高原が広がっとります。

Q. 道の駅「農匠の郷やくの」の営業時間は?
A. 施設によって時間が異なりますんえ。直売所「やくの高原市」は9時30分から17時まで、第3水曜が定休日どす(祝日の場合は営業)。漆工芸体験ができる「やくの木と漆の館」は10時から17時までで、入館は大人330円となっとります。

Q. 夜久野の黒豆はどこで買えますか?
A. 道の駅「農匠の郷やくの」内の「やくの花あずき館」では、黒豆あんを使こうた金つばなどが並んどります。また地元の夜久野物産株式会社が手がける「丹波黒豆煮」は、福知山市内で育った大粒の黒大豆を使った、贈り物にも喜ばれる逸品どすんえ。

Q. YUTAKAはどんな温度でいただくのがようございますか?
A. 常温よりやや涼しい十二、三度くらいでいただくと、黒豆のほっこりした甘みに寄り添う、お米の旨みが引き立ちますんや。ぽってりとした片口やぐい呑みで、ゆっくり味わっていただくのがおすすめどすえ。

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