海の京都物語 第193話 奇岩と清流が織りなす二瀬川渓谷どす、鬼の足跡たどりながら大江山の懐をのんびり歩いてきましたえ|日本酒YUTAKA(豊)
「海の京都物語」も気ぃついたら第193話まで来ましたんえ。前回は福知山市大江町の鬼伝説と、そのゆかりを伝える「日本の鬼の交流博物館」のお話をさせてもろたんどすけど、今回はもうちょっと山の奥へ、大江山の懐に抱かれた渓谷まで足を延ばしてみますえ。
訪ねますのは、大江町仏性寺にある「二瀬川渓谷(にせがわけいこく)」どす。丹後天橋立大江山国定公園の中でも第一種特別地域に指定されとって、奇岩と清流が織りなす景色は府内でも有数の美しさやと言われとりますんえ。
🏞️奇岩がゴロゴロ、大江山の「岩海」どす
渓谷のあちこちには、成人男性よりもはるかに大きい岩がゴロゴロと転がっとって、地元では「強羅(ごうら)」やら「岩海」やらと呼ばれとりますんえ。氷河時代に持ち上げられた岩が、後の時代に崩れ落ちてこないな地形になったんやという説もあるそうどす。
空を見上げれば雲海、足元を見れば岩海。ひんやりとした渓谷の空気の中に立つと、大江山ならではの二重の景色に、思わず声も出ませんえ。
🌉新童子橋から望む、渓谷いちばんの絶景
渓谷の見どころのひとつが、吊り橋「新童子橋(しんどうじばし)」どす。ここから望む大江山の眺めはひときわ美しゅうて、テレビの撮影にも使われたことがあるそうえ。
ただし今(令和8年)は9月から12月末頃までの予定で、補修工事のため通行止めになっとりますよって、渡ろう思うて行かはる方は、事前に橋の様子だけ確かめておくれやすな。
👣鬼の足跡や頼光の腰掛岩、伝説の跡をたどる
このあたりには、大江山の酒呑童子伝説にまつわる旧跡がぎょうさん残っとって、岩に刻まれた「鬼の足跡」や、源頼光にちなむ「頼光の腰掛岩」、「鬼飛岩」なんかが渓谷のそこかしこに点在しとりますんえ。
清流鬼・茶屋左衛門・茶屋右衛門・分鬼という4体の鬼像も置かれとって、渓流のせせらぎを聞きながら歩いとったら、ほんまに鬼が棲んでたんやないかいなと思わされますえ。
🥾右岸には参勤交代の石畳道が今も残る
渓谷の右岸には「全国歴史の道百選」にも選ばれた石畳道が続いとって、これは昔の旧宮津街道、参勤交代の折に使われた道やそうどす。左岸には探勝路も整うとって、両岸それぞれの表情を楽しみながら歩けますんえ。
苔むした石畳を踏みしめて歩いとったら、何百年も前にこの道を行き来しとった人らの息づかいまで、聞こえてきそうな静かな時間が流れとりますえ。
📍行っ得メモ
・所在地:福知山市大江町仏性寺(丹後天橋立大江山国定公園内)
・アクセス:京都丹後鉄道「大江山口内宮駅」から市営バス「大江山の家」行きで「二瀬川」下車、徒歩約5分(バスの運行日は要確認どす)
・駐車場あり
・新童子橋は令和8年9月~12月末頃(予定)まで補修工事のため通行止め
・問合せ:福知山観光協会大江支部(0773-56-2070)
渓谷の音いうんは、ほんまに耳に優しいもんどすなあ。鬼が棲んだと言われる山の懐で、岩と水と苔むした石畳が語る長い時間に触れると、なんや心の奥がすーっと静かになりますんえ。
渓谷歩きで火照った体には、井戸水みたいにきりっと冷やしたYUTAKAを、ガラスの盃でいただくのがよろしおすなあ。冷たい酒器に指先を添えてひと口ふくむと、透き通った渓流水のような清らかな米の甘みが、すっと喉を通っていきますんえ。渓谷の静けさと同じくらい、澄んだ余韻が残る一杯どす。
ほな、また次回のお楽しみに。
これからもどうぞよろしくお願いします。
FAQ
Q. 二瀬川渓谷ってどこにあるん?
A. 福知山市大江町仏性寺にある渓谷どす。丹後天橋立大江山国定公園の中でも第一種特別地域に指定されとって、大江山の懐に広がる奇岩と清流の景色が、府内でも有数の美しさやと言われとりますんえ。
Q. 鬼の足跡ていうのは何どすか?
A. 渓谷のあちこちの岩に刻まれた足跡のような跡のことどす。すぐそばには源頼光にちなむ頼光の腰掛岩や鬼飛岩もあって、大江山の酒呑童子伝説にまつわる旧跡がぎょうさんこの渓谷に残っとりますんえ。
Q. 新童子橋は今も渡れますやろか?
A. 令和8年9月から12月末頃(予定)まで、補修工事のため通行止めになっとります。渡ろう思うて出かけはる方は、事前に福知山観光協会大江支部などに問い合わせて、最新の様子を確かめておくれやすな。
Q. 渓谷歩きにはどんな装いがよろしいん?
A. 岩がゴロゴロした足元やら苔むした石畳道もありますよって、歩きやすい靴とお着替えがよろしおすえ。ひと歩きして火照った体を、きりっと冷やしたYUTAKAでひと息つくのもよろしい過ごし方どす。
京都 丹後