海の京都物語 第229話 荒波乗り越え五隻だけが持ち帰る、緑のタグが輝く幻の蟹「たいざガニ」にほろ酔いしておくれやす|日本酒YUTAKA(豊)
海の京都物語、第229話どす。前回までは丹後半島のあちこちの町をご案内してきましたが、今回はまた京丹後市、丹後町の間人(たいざ)へ戻ってまいりました。
間人という地名の由来につきましては、以前の回で少し触れさせていただきましたので今回は繰り返しませんが、この小さな漁師町が全国にその名を轟かせとるのは、地名だけやのうて、冬にだけ揚がる、あるブランド蟹のおかげどす。それが「間人ガニ」どす。
🦀 十一月六日、幻の蟹の季節が始まるんどす
間人ガニは、京丹後市丹後町の間人漁港に水揚げされるズワイガニのうち、間人港所属の小型底曳網漁船が獲ったものだけに与えられる名前どす。毎年十一月六日にズワイガニ漁が解禁になると、漁港はいっぺんに活気づきますんえ。
水揚げに携わる船は、わずか四~五隻ほど(要確認)しかおへん。丹後半島の日本海側は冬になると荒波が続きますよって、出漁できる日もぐっと限られてしまうんどす。
🏷️ 緑のタグが物語る、間人ガニの誇りどす
水揚げされたカニの中でも、間人港の漁師さんらが自ら選び抜いた一杯だけに、船名と「たいざガニ」の文字を刻んだ緑色のタグが手作業で取り付けられますんえ。このタグがある一杯こそが、正真正銘の間人ガニの証どす。
しかも日帰り漁やさかい、水揚げから食卓に届くまでの時間がとにかく短うて、鮮度は折り紙付き。荒波の中を戻ってくる漁船を、間人の港でじっと待つ地元の人らの姿も、この時期ならではの光景どす。
🍂 荒波にもまれて育った、身の締まりと甘みどす
厳しい海で育った間人ガニは、身がしっかり締まっとって、蟹味噌にも深い甘みがあると評判どす。刺身、茹でガニ、鍋、雑炊と、どの食べ方でもその実力を発揮しますんえ。
冬の間人漁港に立つと、日本海からの風はほんまに冷とうて、荒々しい波の音が響いとります。そんな厳しい自然の中で、漁師さんらが命がけで持ち帰ってくれる一杯やと思うと、いただく手にもつい力が入ってしまいますわ。
📍行っ得メモ
・間人ガニの漁期は例年十一月六日解禁(終漁時期は年により変動、要確認)
・水揚げは京丹後市丹後町間人漁港のみ、船名入りの緑のタグが目印
・地元の宿や飲食店では間人ガニを使ったフルコースを提供するところも多数
「幻の蟹」やなんて呼ばれると、ちょっと大げさやないかと思う人もいはるかもしれませんが、実際に水揚げの様子を知れば知るほど、その言葉がしっくりきますんどす。荒波と真正面から向き合う漁師さんらの仕事があってこそ、あの緑のタグの一杯に出会えるんやと思うと、感謝の気持ちでいっぱいになりますわ。
そんな間人ガニをいただく夜には、YUTAKAをぬる燗より少し低め、人肌燗くらいでガラスの酒器にそっと注いでみておくれやす。蟹味噌の濃厚な甘みに、YUTAKAのすっきりとした米の旨みがすうっと寄り添うて、後味は驚くほど軽やか。カニしゃぶの合間にひと口含めば、口の中がふわりとリセットされて、また次の一杯へと箸が伸びていきますんえ。
ほな、また次回のお楽しみに。これからもどうぞよろしくお願いします。
FAQ
Q. 間人ガニとはどないな蟹どすか、教えとくれやす
A. 間人ガニは、京丹後市丹後町の間人漁港に水揚げされるズワイガニのうち、地元の小型底曳網漁船が獲ったものだけに与えられるブランド名どす。船名入りの緑のタグが目印で、水揚げされる船がわずかしかないさかい、幻の蟹とも呼ばれとりますんえ。
Q. 間人ガニの解禁時期はいつどすか
A. 毎年十一月六日にズワイガニ漁が解禁となり、間人ガニのシーズンが始まりますんえ。漁は翌春まで続きますが、日本海の荒波によって出漁できる日が限られますよって、水揚げ量は年によって変動しますので、詳しい時期は現地の情報を確認しておくれやす。
Q. 緑のタグにはどんな意味がありますか
A. 水揚げされた間人ガニの中でも、間人港の漁師さんが自ら選んだ一杯だけに、船名と「たいざガニ」の文字を刻んだ緑色のタグが手作業で取り付けられますんえ。このタグが付いとる一杯こそが、正真正銘の間人ガニやという証どす。
Q. 間人ガニのおすすめの楽しみ方はどすか
A. 刺身、茹でガニ、しゃぶしゃぶ、蟹味噌を使った雑炊まで、どの食べ方でも身の締まりと甘みを楽しめますんえ。蟹味噌の濃厚な旨みには、すっきりとした純米大吟醸YUTAKAを人肌燗くらいでいただくと、後味が軽やかになって箸が進みますんどす。
京都 丹後