海の京都物語 第268話 舟屋の町にひっそり佇む一本桜の古刹、海蔵寺の宿坊「櫻海」で迎える静かな一夜がほんまにええんどすえ|日本酒YUTAKA(豊)
海の京都物語も第268話を数え、これまで伊根町の舟屋や神社、祭りなど、さまざまな物語をお届けしてまいりました。
今回ご案内するのは、舟屋の町並みのただ中にひっそりと佇む、平田山海蔵寺。樹齢180年の一本桜と、その境内に設けられた宿坊「櫻海」が紡ぐ、静かな一夜のお話どす。
🌸永承年間から続く、一本桜の古刹
海蔵寺は永承年間(一〇四六~一〇五三)に、天台宗の寺として建立されたと伝わる曹洞宗の寺院どす。もとは大島にあった真言宗の堂宇やったそうですが、天正十年(一五八二)、一色氏の滅亡を経て今井助左衛門が現在地に移したと伝えられています。
慶長十七年(一六二一)正月には、振宗寺八世・慶室宗朔和尚を開山に迎えて曹洞宗に改まったそうどす。寛保二年(一七四二)には火災で焼け、宝暦十三年(一七六三)に再建されたとのこと。幾度もの時代を越えて、今もこの場所に建っているんどすなあ。
⛩️樹齢180年、満開に咲く一本桜
境内には樹齢180年とされる一本桜が立ち、春の満開期にはライトアップもされるそうどす。舟屋群の甍越しに咲く桜は、漁師町ならではの景色どすなあ。
本堂の隣には宿坊「櫻海(おうみ)」が設けられ、六畳と八畳の続き間からは、その桜と伊根湾を同時に望めるんやそうどす。京都の職人さんが手がけたという龍と桜の襖絵も、部屋を静かに彩っております。
🙏朝六時の読経と、精進料理の一夜
宿坊では住職さんによる朝課(朝六時からの読経)をはじめ、座禅や写経(各千円)、もんどり体験や漁港案内まで用意されているとのこと。一日一組、最大六名までの一棟貸しで、慌ただしい観光とはまた違う時間が流れます。
夕べにいただく精進料理は、住職さんが腕を振るう手作りの品々。百年以上前から伝わるという漆塗りの器に盛られた一皿一皿に、お寺の歴史がそっと重なるような気がいたします。
📍行っ得メモ
・平田山海蔵寺/宿坊「櫻海」 京都府与謝郡伊根町平田102 ・天橋立駅から車で約40分、駐車場は伊根町営駐車場(無料券あり) ・宿泊は一日一組、一名12,000円~、2~5名9,000円/人~(金土祝前日は加算あり) ・座禅・写経は各1,000円、精進朝食1,500円・精進夕食3,500円 ・お問い合わせ:0772-32-0417(受付は朝7時~夜9時)※桜の開花状況や体験予約は事前にご確認を(要確認)
舟屋見物で賑わう町のすぐそばに、こないに静かなお寺と宿坊があったとは。知らんかった伊根のもう一つの顔に、また会いに行きとうなりました。
朝課の読経の余韻が残る朝や、精進料理をいただく夜には、YUTAKAをきりりと冷やしてガラスの酒器でいただくのがようおす。すっきりとした香りと米の旨みが、お寺の静けさにすっと溶け込んでいきますんどすえ。
ほな、また次回のお楽しみに。
これからもどうぞよろしくお願いします。
FAQ
Q. 海蔵寺とはどんな歴史を持つお寺どすか?
A. 海蔵寺は永承年間(一〇四六~一〇五三)に天台宗の寺として建立されたと伝わる曹洞宗の古刹どす。天正十年に今井助左衛門が現在地へ移し、慶長十七年に曹洞宗へ改まったと伝えられています。樹齢180年の一本桜でも知られておりますえ。
Q. 宿坊「櫻海」ではどんな体験ができますか?
A. 宿坊「櫻海」では、住職さんによる朝課(朝六時からの読経)をはじめ、座禅や写経、もんどり体験、漁港案内などが用意されています。一日一組、最大六名までの一棟貸しで、精進料理の朝食・夕食もいただけますんどすえ。
Q. 宿坊に泊まるにはどうしたらええどすか?
A. 海蔵寺の宿坊「櫻海」は一日一組限定のため、事前の電話予約が必要どす。お問い合わせは0772-32-0417(受付は朝7時~夜9時)まで。桜の開花時期や体験内容については、事前にご確認いただくのがおすすめどす(要確認)。
Q. 海蔵寺の夜、YUTAKAの楽しみ方は?
A. 朝課の静けさが残る朝や、精進料理をいただく夜には、YUTAKAをきりりと冷やしてすっきりと味わうのがおすすめどす。凛とした空気の中でいただく純米大吟醸の香りは、お寺で過ごす一夜をより特別なものにしてくれますえ。
京都 丹後