海の京都物語 第291話 旭町の栗林に実る丹波栗、栗ご飯弁当の湯気とあやべバスに揺られて綾部の実りの秋を味わいに行く話どす|日本酒YUTAKA(豊)
海の京都物語、気づけばもう291話。これまで綾部市では黒谷和紙の手漉きの技や、あやべグンゼスクエアのばら園、山家宿に残る宿場町の面影などをたどってきましたなあ。
今回はちょっと季節感たっぷりの話どす。10月に入り、綾部の里山では栗のイガがぽとりぽとりと落ちる頃。市の北東、旭町という集落には、秋だけ店を開く小さな観光栗林園があるんどすえ。
🌰丹波栗、綾部が名産に挙げる秋の実り
京都府がまとめた資料では、丹波栗は松茸やお茶、黒谷和紙、鮎と並んで、綾部市の名産・特産品のひとつに数えられているとされています。山あいの寒暖差が、ぽってりと大きく、甘みの強い実を育てる土地どすな。
収穫期の里道を歩くと、イガごと落ちた栗が足元に転がり、青い草の匂いと土の匂いが混じり合いますんどす。木の下にしゃがんでイガをそっと割ると、つやつやの実が顔をのぞかせる、秋だけのちょっとした楽しみどすえ。
🚌あやべバスに揺られて、旭町観光栗林園へ
旭町観光栗林園は、9月中旬から10月中旬の栗シーズンだけ朝9時から夕方17時まで営業し、地元でとれた栗や栗ご飯弁当を商っているとされています。JR綾部駅からはあやべバスの上林線に乗って約18分、「旭町観光栗林園前」という停留所からすぐの場所どす(営業期間や内容は年により変わる場合があるため、お出かけ前に要確認どすえ)。
バスの窓から由良川沿いの景色を眺めているうちに、田んぼの稲が黄金色から刈り取り後の切り株へと変わり、山の色もじんわり色づいてくる。停留所に降り立つと、ふわりと栗を蒸す甘い匂いが漂ってくるような、そんな秋どすえ。
🍚栗ご飯弁当と、甘みを寝かせる里の知恵
綾部の栗農家の中には、朝採りの生栗をすぐに出荷せず、あえて低温で少し寝かせることで、でんぷんが糖に変わり甘みが増すよう手間をかけているところもあるそうどす。手をかけた分だけ、栗ご飯のひとくちがほっくり甘くなる、というわけどすな。
竹の皮に包まれた栗ご飯弁当を膝の上で開けば、湯気とともにほんのり栗の香りが立ちのぼる。ふたを開けるその瞬間が、綾部の秋にしかない、ちいさなごちそうの始まりどす。
📍行っ得メモ
・旭町観光栗林園:営業期間は9月中旬〜10月中旬、9:00〜17:00(栗シーズン限定、詳細は要事前確認)
・アクセス:JR綾部駅からあやべバス上林線で約18分「旭町観光栗林園前」下車すぐ
・丹波栗は松茸・お茶・黒谷和紙・鮎と並ぶ綾部市の名産品のひとつ
栗ひとつにも、土地の寒暖差や、農家さんの小さな手間が積み重なっとるんやなあと思うと、何気のう頬張る栗ご飯も、ちょっと味わい深う感じられますなあ。
そんな栗ご飯弁当のお供には、10度前後によう冷やした純米大吟醸YUTAKAを、口の広いガラスの酒器でどうぞ。きゅっと冷えた液体が舌の上でふわりとほどけ、吟醸香が栗の香ばしさにそっと寄り添うて、ほっくり甘い栗の余韻を軽やかに洗い流してくれますんどす。日が落ちて肌寒うなってきたら、常温に近いやや冷やに切り替えると、香りがもうひと息ふくらんで、秋の夜長によう馴染みますえ。
ほな、また次回のお楽しみに。
これからもどうぞよろしくお願いします。
FAQ
Q. 旭町観光栗林園はいつ開いてますか
A. 9月中旬から10月中旬の秋の栗シーズンだけ、朝9時から夕方17時まで開くとされています。地元産の丹波栗や、栗ご飯弁当を販売しているとのことどす。営業期間や内容は年により変わる場合があるため、お出かけ前に最新情報を確かめてもらうのが安心どすえ。
Q. 丹波栗は綾部市とどう関わりがありますか
A. 京都府がまとめた資料で、丹波栗は松茸やお茶、黒谷和紙、鮎と並んで綾部市の名産・特産品のひとつに挙げられています。旭町をはじめ市内の栗畑で育てられ、秋になると栗ご飯や直売所の店先を彩る、綾部らしい実りの味どすえ。
Q. 栗ご飯とYUTAKAはどう合わせたらええ
A. 栗の優しい甘みとほっくりした食感には、すっきり冷やした純米大吟醸YUTAKAがよう合いますんどす。吟醸香が栗の香ばしさに寄り添い、後味は軽やかに流れていくので、お箸が止まらん栗ご飯も、お酒もどちらも進んでしまいますえ。
Q. 秋のYUTAKAはどの温度で飲むのがおすすめ
A. 秋口は10度前後に冷やした純米大吟醸YUTAKAを、口の広いガラスの酒器でゆっくり味わうのがおすすめどす。気温が落ち着く夕暮れどきなら、常温に近いやや冷やで飲むと香りがふわりと開き、栗や新米など秋の味覚とよう寄り添いますえ。
京都 丹後