海の京都物語 第330話 浦島太郎はうちの子やった!?京丹後市網野町に伝わる、もうひとつの浦嶋伝説をたずねてみたどすえ|日本酒YUTAKA(豊)

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 海の京都物語も気がつけば330話どす。これまで丹後半島のあちこちを訪ね歩いて参りましたが、鳴き砂の琴引浜や立岩、久美浜の湖など、海と伝説にまつわる物語をぎょうさんご紹介してきましたなあ。

 今日お届けするんは、浦島太郎のふるさとを名乗る、もうひとつの里のお話どす。丹後の浦島伝説いうたら与謝郡伊根町の浦嶋神社が有名どすけど、実は京丹後市網野町の浅茂川にも、負けず劣らず古い言い伝えが残っとるんどすえ。

🐢水江浦嶋子、丹後国風土記にその名あり

 奈良時代に編まれた『丹後国風土記』には、水江浦嶋子(みずのえのうらしまこ)という人物の物語が記されとります。浦島太郎のモデルとされる、日本最古級の浦島伝説のひとつどす。

 舞台は丹後半島一帯と伝わりますが、網野町浅茂川にもその足跡が色濃う残っとって、嶋子を祀る嶋児神社や、嶋子と乙姫が出会うたという洲嶼・福島、釣った魚を放しておいたという潮溜まり『釣溜(つんだめ)』など、物語をなぞるように名所が点在しとるんどす。

⛩️嶋児神社と、織物の神さま蚕織神社

 浅茂川の集落には、嶋子をお祀りする嶋児神社があり、境内には浦島太郎の石像が据えられとります。地元の方が折々にお参りに来はる、暮らしに根づいたお社どすえ。

 少し足を延ばした網野町網野788番地には、平安時代から続くと伝わる網野神社がおまして、建物群は国の登録有形文化財に指定されとります。境内には織物の神さまを祀る蚕織神社もあり、丹後ちりめんの里らしい一面を見せてくれますのや。

♨️浦島にちなんで名づけられた浅茂川温泉

 平成10年(1998年)、浅茂川漁港近くで新しい源泉が湧き出ました。地元の浦島伝説にちなんで『浅茂川温泉』と名づけられ、無色透明のアルカリ性単純泉として今も親しまれとります。

 神経痛や冷え性にようきくと言われるお湯につかりながら、嶋子が竜宮城から帰ってきたんはこの浜やったんやろか、なんて想像を膨らませるんも、丹後ならではの楽しみ方どすえ。

📍行っ得メモ

・嶋児神社:京都府京丹後市網野町浅茂川
・網野神社:京都府京丹後市網野町網野788(電話0772-72-0079)
・浅茂川温泉:京都府京丹後市網野町浅茂川周辺、京丹後大宮ICから車で約20分
・最寄り駅:京都丹後鉄道 網野駅

 有名な観光地の陰に隠れとるような、こないな小さな伝説の里にこそ、丹後の懐の深さを感じますなあ。浦島太郎は竜宮城で何百年もの時を過ごしましたが、網野の浜ではその物語が今も静かに語り継がれとるんどす。

 そないな浦島伝説に思いを馳せながら、YUTAKAはやや冷やしてぐい呑みで一杯いきたいもんどす。竜宮城の宴を思わせる華やかな吟醸香と、米の旨みがすっと喉を通る軽やかな後味は、海辺の潮風にもよう似合いますのや。浅茂川温泉の湯上がりに、きゅっと冷えた一杯を傾けたら、それこそ浦島太郎の気分どすえ。

ほな、また次回のお楽しみに。

これからもどうぞよろしくお願いします。

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FAQ
Q. 嶋児神社はどこにありますか?
A. 嶋児神社は京都府京丹後市網野町浅茂川にある神社どす。浦島太郎のモデルとされる水江浦嶋子をお祀りしており、境内には浦島太郎の石像も据えられとります。地元の方々に親しまれる、暮らしに根づいたお社どすえ。

Q. 丹後の浦島伝説は伊根町だけですか?
A. 伊根町の浦嶋神社がよう知られとりますが、京丹後市網野町にも水江浦嶋子にまつわる伝承が色濃う残っとります。嶋児神社や釣溜、福島など、丹後国風土記の物語をなぞる名所が点在しており、丹後半島全体が舞台やったと考えられとりますのや。

Q. 浅茂川温泉はいつからありますか?
A. 浅茂川温泉は平成10年(1998年)、浅茂川漁港近くで湧き出た比較的新しい温泉どす。地元の浦島伝説にちなんで名づけられ、無色透明のアルカリ性単純泉として、神経痛や冷え性などにようきくと親しまれとりますえ。

Q. 網野神社の見どころは何ですか?
A. 網野神社は京都府京丹後市網野町網野788番地にある、平安時代から続くと伝わる神社どす。建物群は国の登録有形文化財に指定されており、境内には織物の神さまを祀る蚕織神社もあって、丹後ちりめんの里らしさも感じられますのや。

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