海の京都物語 第345話 福知山の秋は丹波栗が主役どす、三段池公園で実り香る京都府丹波くり品評会とくりまつりを覗いてきたんどすえ|日本酒YUTAKA(豊)
海の京都物語もとうとう345話を迎えたんどす。綾部・福知山・宮津・与謝野・伊根・京丹後・舞鶴の七市町を、杯片手にぶらり歩いてきたこのシリーズ、今日もまた福知山のまちへ足を向けましたんえ。
福知山言うたらお城や由良川が思い浮かぶ人も多いやろうけど、今日取り上げるんは秋の味覚「丹波栗」どす。毎年この時期になると、三段池公園がほっこり甘い香りに包まれるんどすえ。
🌰丹波栗の名、千年の昔からあったんどすえ
丹波栗への言及は『古事記』にまで遡るとされ、10世紀前半の『延喜式』には丹波国から栗が朝廷へ貢進されとった記録が残っとるんどす。11世紀中頃の『新猿楽記』には「世に丹波栗と云い」という一文もあって、この頃にはもう「丹波栗」いうブランドが世に知られとったことが分かりますんえ。
名声が全国へ広がったんは江戸時代のことで、尼崎の魚商人が丹波からの帰り荷として栗を京阪神で売り歩き、参勤交代で通りがかった武士たちを通じて津々浦々まで伝わったと言われとります。17世紀の俳諧書『毛吹草』にも、丹波の名物として「テテウチ栗」が挙げられとるんどす。
🏞由良川の寒暖差とともに育つほっこり甘み
福知山の栗がほっこり甘いんは、由良川の谷沿いに広がる朝霧と、昼夜の寒暖差のおかげやと言われとります。夜久野高原の秦栗園では、早生の「玉造」が9月中旬から、「銀寄」と「筑波」が10月中旬から、晩生の「岸根」が10月下旬からと、品種ごとに旬をずらしながら出荷されとるんどすえ。
この秦栗園、無農薬・無施肥・無灌水で、収穫後の燻蒸もせんと、約1ヘクタールの畑で草生栽培を続けとって、ひと粒ひと粒を目視で選別しとるそうどす。その丁寧な仕事ぶりが実を結び、京都府の丹波くり品評会では2016年・2023年・2025年と知事賞を受賞し、2018年には福知山市の「ええもん」にも認定されとるんえ。
🎪三段池に実りが集う品評会とくりまつり
京都府と京都府特用林産振興連絡会が主催する「京都府丹波くり品評会」は、綾部市林業センターを会場に、行政やJA、市場関係者らが大きさや色つや、粒ぞろい、品種の斉一、病虫害の有無などを基準に審査するんどす。2026年の第13回では、知事賞をはじめ計14の賞と、10点ほどの奨励賞が贈られましたんえ。
その翌日、三段池公園の武道館では「福知山地方丹波くりまつり」が開かれ、2026年は10月10日に第54回を数えましたんどす。出品された栗の展示や即売、栗を使うたスイーツの販売なんかもあって、会場はほっこり甘い香りに包まれますんえ。
福知山市では、品評会に出品した市民に最優秀賞5万円、優秀賞3万円、優良賞1万円、参加しただけでも5千円の奨励金を交付する制度を設けとって、栗づくりに励む人らを後押ししとるんどす。こないして官民一体で守られとる味やからこそ、丹波栗はよけい愛おしゅう感じられますんえ。
📍行っ得メモ
・福知山地方丹波くりまつり会場:三段池公園武道館(京都府福知山市字猪崎377-1)
・例年10月に開催、2026年は10月10日(土)10:00〜14:00に第54回を実施(日程は年により変動するため要事前確認)
・前日の京都府丹波くり品評会は綾部市林業センターが会場
・旬の丹波栗は夜久野高原の秦栗園など市内の直売所・道の駅でも購入可能(品種により9月中旬〜10月末が目安)
お城や鬼伝説だけやない、福知山にはこないして秋の実りを慈しむ文化がちゃあんと息づいとるんやなぁと、しみじみ感じ入りましたんえ。来年のくりまつりには、ぜひ会場まで足を運んでみておくれやす。
そんな栗の季節には、常温でちろりと燗をつけた純米大吟醸YUTAKAを、ぽってりとした陶器のぐい呑みでいただくんがようおすすめどす。米の旨みとほのかな甘みが、栗きんとんのほっこりした甘露と響き合うて、口の中で秋がひとつにまとまっていくような、そんな一献になりますんえ。
ほな、また次回のお楽しみに。
これからもどうぞよろしくお願いします。
FAQ
Q. 丹波栗はどこで買えますか?
A. 丹波くりまつり当日は会場で即売が行われるほか、旬の時期(9月中旬から10月末ごろ)には夜久野高原の秦栗園をはじめ、市内の直売所や道の駅などでも丹波栗が並びます。品種によって甘みや食感が異なるため、食べ比べてお気に入りを見つけるのも楽しみ方のひとつどす。
Q. 品評会はどんな基準で審査されますか?
A. 大きさや色つや、粒ぞろい、品種の斉一、病虫害の有無などを基準に、行政やJA、市場関係者らが審査します。2026年の第13回京都府丹波くり品評会では、知事賞をはじめ計14の賞と、10点ほどの奨励賞が贈られました。
Q. 丹波栗の名前の由来は何ですか?
A. 丹波栗への言及は『古事記』にまで遡るとされ、10世紀前半の『延喜式』には丹波国からの貢進記録が残っています。11世紀の『新猿楽記』には「丹波栗」の語も見え、江戸時代には京阪神を通じて名声が全国へ広がったと伝わります。
Q. くりまつりはいつ頃開催されますか?
A. 例年10月に開催され、2026年は10月10日に三段池公園武道館で第54回福知山地方丹波くりまつりが開かれました。開催日は年によって変わることがあるため、お出かけ前に福知山市や京都府の発表を確認するのがおすすめどす。
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