海の京都物語 第354話 福知山城下町にひっそり凛と建つ昭和モダン建築、2025年登録の旧福知山信用金庫本店を訪ねたんどすえ|日本酒YUTAKA(豊)
「海の京都物語」、気づけばもう354話を数えるようになったんどす。福知山市ではこれまで福知山城や由良川の舟運、新町商店街のにぎわいなど、いろんな側面をご紹介してきましたなぁ。
せやけど今日は、城でも川でもなく「建物」のお話どす。福知山城跡のすぐ北西、城下町の一角にひっそり建つ昭和初期の銀行建築、旧福知山信用金庫本店を訪ねてみようと思いますんえ。つい最近、国の登録有形文化財になったばかりの、新しい「顔」どすえ。
🏦 昭和3年築、城下町に建った銀行建築
旧福知山信用金庫本店は、昭和3年(1928年)に建てられた鉄筋コンクリート造2階建て、建築面積は約212平方メートルの建物どす。所在地は福知山市字中ノ21、福知山城跡の北西にあたる市街地の角地に立っていますんえ。
鉄筋コンクリート造の銀行建物が福知山の町なかに姿を見せたのは、当時としてはかなり先進的なことやったはずどす。外壁はモルタル塗り、腰まわりには花崗岩の切石が張られていて、堅実な金融機関らしい重厚感を今に伝えていますんえ。
🏛️ 2025年、国の登録有形文化財に
この建物が国の登録有形文化財に登録されたのは、2025年8月6日のことどす。建てられてからおよそ百年近く経った今になって、ようやくその価値が正式に認められたんどすなぁ。
文化庁の資料には「近代の福知山の繁栄を伝える銀行建築」と紹介されていて、城下町として栄えた福知山のまちの記憶を、今もしっかり刻んでいる建物やいうことがよう分かりますんえ。
🪟 左右対称の簡素な立面、見どころの窓と庇
建物の見どころは、南西隅を切り取ったかたちを中心に、左右対称にまとめられた簡素な立面どす。出入口に設けられた庇と、半円形の窓台がさりげないアクセントになっていて、派手さはないけれど凛とした佇まいを感じさせますんえ。
城下町の通りをそぞろ歩きながらふと目を上げると、こういう昭和モダンの建物にばったり出会えるのが、福知山の町なかを歩く楽しみのひとつどすなぁ。
💴 金融の町として歩んだ福知山
福知山は由良川舟運や北近畿の交通の要衝として、古くから商いが盛んな土地どした。昭和の初めに鉄筋コンクリート造の銀行がこの地に建てられたことも、城下町から近代都市へと歩みを進めていく福知山の姿を映し出しているように思いますんえ。
石垣と天守ばかりに目がいく福知山城とは違う、もうひとつの近代史がこの一棟に詰まっとるんやと思うと、何気ない街角の建物がぐっと愛おしく見えてきますなぁ。
📍行っ得メモ
・名称:旧福知山信用金庫本店(国登録有形文化財・建造物)
・所在地:京都府福知山市字中ノ21
・登録年月日:2025年8月6日
・福知山城跡の北西、城下町エリアにあり散策の途中で立ち寄りやすい立地どす
派手な観光名所やないけれど、こうして町の記憶を静かに受け継いできた建物に出会うたびに、福知山いうまちの奥深さをあらためて感じさせられますんえ。城を見たついでに、ちょっと足を延ばして城下町の路地を歩いてみるのもよろしいんやないでしょうか。
こんな昭和モダンの建物を眺めたあとは、きりっと冷やしたYUTAKAをガラスの酒器でいただくのがようお似合いどす。きゅっと冷えた純米大吟醸の澄んだ口当たりが、銀行建築の凛とした佇まいと重なって、静かな大人の時間を演出してくれますんえ。
ほな、また次回のお楽しみに。
これからもどうぞよろしくお願いします。
FAQ
Q. 旧福知山信用金庫本店はいつ建てられたんどすか?
A. 昭和3年(1928年)に建てられた鉄筋コンクリート造2階建ての銀行建築どす。建築面積は約212平方メートルで、福知山城跡の北西、福知山市字中ノの市街地角地に立っています。モルタル塗りの外壁と花崗岩の腰部分が、当時の堅実な金融機関らしい重厚感を今に伝えていますんえ。
Q. 国登録有形文化財にはいつ登録されたんどすか?
A. 2025年8月6日に、登録有形文化財(建造物)として登録されましたんえ。建てられてからおよそ百年近くを経て、近代の福知山の繁栄を伝える銀行建築として、その価値が国にも正式に認められた形どす。城下町の歴史を物語る新しい顔として注目されていますえ。
Q. 建物の中を見学することはできますか?
A. 現在の内部公開や活用状況については時期により変わる可能性があるため、訪れる際は福知山市など関係機関への事前確認がおすすめどす。外観は福知山城跡近くの城下町エリアを歩けば、通りからゆっくり眺めることができますんえ。
Q. YUTAKAはどう楽しむのがおすすめどすか?
A. 昭和モダンの銀行建築の凛とした佇まいには、きりっと冷やした純米大吟醸YUTAKAがよう似合いますんえ。ガラスの酒器で冷酒をいただくと、澄んだ口当たりと建物の静かな重厚感が重なって、ゆったりとした大人の時間を楽しめますえ。
京都 丹後