海の京都物語 第406話 丹後一の大きさどした白米山古墳のロマンにほろ酔いどす|日本酒YUTAKA(豊)
海の京都物語も気づけば406話を数えるようになりました。これまで与謝野町では加悦谷祭やちりめん街道、与謝野町立古墳公園の蛭子山古墳・作山古墳など、丹後の歴史をいろいろ訪ねてきましたどすけど、今回はまだお話ししたことのない、もうひとつの古墳のことを語らせてもらいますえ。
その名も「白米山古墳(しらげやまこふん)」。読み方からしてちょっと変わってますやろ?野田川の中流、平野にすっと突き出した丘の先端に、ひっそりと、せやけど堂々と横たわっとるんどす。古墳時代前期、4世紀の中頃に築かれたと考えられている、丹後でも指折りの大きさを誇る前方後円墳どす。
⛰️丹後でいちばん大きかった、そのスケールに驚きどす
墳丘の全長はおよそ90メートル。後円部の直径は約52メートル、高さは約8メートル、前方部の幅は約31メートルという堂々たる規模どす。前方部を北に向けて築かれ、墳丘は二段に積み上げられとります。
調査の結果、この白米山古墳は造られた当時、同じ時期の丹後地域では最大規模の前方後円墳やったことがわかっとります。この丘の上に立って野田川の流れを見下ろしたら、当時この地を治めてはった有力者の力の大きさが、何となく伝わってくる気がしますえ。
🪨竪穴式石室と葺石が語る、精緻な築造技術
後円部の中には東西方向に竪穴式石室が築かれており、天井石が6枚も確認されとります。墳丘の斜面には葺石が残り、テラスの面には小石が敷き詰められていたこともわかっとります。
さらに石室を囲むように、前方部に向かってT字形に杭が打ち込まれていた痕跡も見つかっとるそうどす。テラス面やその周辺には小型の石室や石棺、木棺墓なんかもあって、同じ一族の共通の墓域やったと考えられとります。ひとつの丘全体が、ある一族の"あの世の住まい"やったと思うと、なんや不思議な気持ちになりますなぁ。
🛣️道路開発の危機を乗り越えて、国史跡に
実はこの白米山古墳、1987年(昭和62年)にまず京都府の文化財に指定されたんどすけど、その後1990年代後半、当時の加悦町教育委員会が範囲確認の調査を進める中で、周辺の道路開発計画が持ち上がったそうどす。
せやけど、丹後地域における前方後円墳の広がりを考えるうえで欠かせへん、貴重な史跡やということで保存の機運が高まり、2002年(平成14年)3月19日に国の史跡(史跡名勝天然記念物)として指定されることになったんどす。開発で失われてたかもしれへん歴史が、こうして今に残っとるんは、ほんまにありがたいことどすなぁ。
📍行っ得メモ
・白米山古墳(しらげやまこふん)/京都府与謝野町(旧与謝町エリア)、野田川中流域の丘陵先端に所在
・時代:古墳時代前期(4世紀中頃)/形式:前方後円墳(墳丘長約90m、後円部径約52m)
・指定の歩み:1987年に京都府文化財指定→2002年3月19日に国史跡(史跡名勝天然記念物)指定
・現地の見学可否や最新のアクセス方法は、訪問前に与謝野町教育委員会へご確認いただくのがおすすめどす(要確認)
千七百年近く前にこの地を治めてはった人たちの物語が、こうして今もこの丘に刻まれとるんやと思うと、歴史のロマンに胸がじんわり熱うなりますなぁ。蛭子山古墳とはまた違う、白米山古墳ならではの物語を、これからも大切に伝えていきたいもんどす。
夕暮れ時、野田川を見下ろす丘の上に立つ景色を思い浮かべながら、冷やしすぎず常温にちょっと近い温度でYUTAKAをきりりとした切子のぐい呑みに注いでみるのはどうどすやろ。口に含むと、やわらかい米の旨みの奥から、すっと背筋の伸びるような凛とした香りが立ち上がってきて、千年以上前からこの地を見守ってきた古墳の、静かで揺るぎない佇まいと重なる気がしますえ。
ほな、また次回のお楽しみに。
これからもどうぞよろしくお願いします。
FAQ
Q. 白米山古墳とはどんな史跡どすか?
A. 京都府与謝野町(旧与謝町エリア)にある、古墳時代前期(4世紀中頃)に築かれた前方後円墳どす。墳丘の全長は約90メートルで、同じ時期の丹後地域では最大規模を誇ったと考えられとり、2002年に国の史跡に指定されとります。
Q. 白米山古墳はどんな構造どすか?
A. 二段に築かれた墳丘の後円部に、天井石6枚からなる竪穴式石室があるんどす。斜面には葺石が残り、テラス面には小石が敷かれ、周辺には小型の石室や木棺墓もあって、同じ一族の墓域やったと考えられとります。
Q. 蛭子山古墳や作山古墳とは違うんどすか?
A. はい、別の古墳どす。蛭子山古墳・作山古墳は与謝野町立古墳公園にある旧加悦町エリアの古墳で、白米山古墳は旧与謝町エリア、野田川中流の丘陵先端にある前方後円墳どす。それぞれ丹後の古墳時代を物語る貴重な史跡どすえ。
Q. 現地を見学することはできますか?
A. 国の史跡に指定されてはおりますが、現地の整備状況や見学の可否、アクセス方法について確認が取れておりません。訪問を検討される場合は、事前に与謝野町教育委員会など公式の窓口にご確認いただくのが安心どす。
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