海の京都物語 第421話 関西花の寺二十五霊場、綾部・楞厳寺はんで蓮と紫陽花咲く庭にうっとり手ぇ合わせてきましたんどすえ|日本酒YUTAKA(豊)
「海の京都物語」、気づけばもう421話どす。中の人も毎回「今度はどこのお酒のアテを探そかいな」思いながら、京都の海側だけやのうて、綾部の山ん中にもええとこぎょうさんあるんやで、言うて筆を進めとりますんえ。
今回ご案内するんは、綾部市舘町にひっそり佇む楞厳寺(りょうごんじ)はんどす。神社仏閣言うたら堅苦しい思わはるかもしれませんけど、こちらは「関西花の寺二十五霊場」の第2番札所、つまり花を愛でるためのお寺はんどすえ。椿、つつじ、蓮と、一年のうちに何べんも花の盛りがめぐってくる、自然の彩り豊かな場所どす。
🌸楞厳寺はんは「花の寺」の札所どす
楞厳寺は高野山真言宗のお寺で、京都府綾部市舘町楞厳寺6番地にありますんや。「関西花の寺二十五霊場」いう、近畿一円のお寺を花でめぐる巡礼の、第2番札所に数えられとります。
境内には樹齢およそ400年言われる椿の古木があって、赤・白・ピンクと三色の花が、例年2月中旬から3月上旬にかけて咲きそろいますんや。冬の終わりに、ひんやりした空気の中でぽってり咲く椿を見てたら、春はもうすぐそこやなあ、言う気持ちになりますえ。
🌺春はつつじ、山寺がほんのり染まりますんや
椿が終わって暖こうなってくると、今度はつつじの季節どす。例年4月中旬から5月上旬にかけて、境内のあちこちが赤紫やピンクに染まって、山寺らしい素朴な風景を見せてくれますんえ。
派手な観光地とちごて、訪れる人もそない多ないさかい、花と鳥の声だけが響く境内で、ゆっくり腰掛けて花見する、言う贅沢な時間が過ごせますんや。
🪷夏は蓮園、畦道をぐるっと歩いて四方から愛でられますんどす
楞厳寺の蓮園は、今からおよそ100年前に檀家さんが数株の蓮を植えはったんが始まりどす。一度は原因不明のまま枯れてしもたそうですけど、2012年に檀家さんがまた苗を植え直さはって、今ではいろんな品種の蓮が楽しめるようになりましたんえ。
見頃は例年7月中旬から8月上旬にかけて。蓮園を囲む畦道に入ることができますさかい、東西南北それぞれの角度から、白やピンクの花を眺められますんどす。朝露に濡れた蓮の葉がきらきら光る様子は、まさに自然が描いた絵画どすえ。
📍行っ得メモ
・住所:京都府綾部市舘町楞厳寺6(高野山真言宗)
・見頃:椿=2月中旬〜3月上旬、つつじ=4月中旬〜5月上旬、蓮=7月中旬〜8月上旬
・アクセス:JR山陰線「綾部」駅から車で約15分、京都縦貫自動車道「綾部」ICから車で約10分、駐車場あり(普通車30台・蓮園は見学自由)
派手な宣伝はせんでも、こつこつ100年以上、花を絶やさんように手入れを続けてきはった檀家さんらの心根に、なんや頭の下がる思いがしますんや。京都の海側ばっかりやのうて、こないな山間の静かな花の寺はんにも、ぜひ一度足を運んでみておくれやす。
蓮の葉の露のような澄んだ味わいを求めるなら、YUTAKAはやっぱり冷やでちょこっと一杯がよろしおすなあ。ガラスの涼しげな酒器に注いで、朝の蓮園を眺めるような気持ちでくいっと傾けたら、すっきりした米の旨みが喉を通り抜けて、暑い盛りの体にじんわり染み渡りますんえ。椿が咲く寒い時季やったら、ぬる燗にしてお猪口で少しずつ、花の便りを待ちながら味わうのもまた一興どす。
ほな、また次回のお楽しみに。
これからもどうぞよろしくお願いします。
FAQ
Q. 楞厳寺はどこにありますか?
A. 楞厳寺は京都府綾部市舘町楞厳寺6番地にある高野山真言宗のお寺どす。JR山陰線「綾部」駅から車で約15分、京都縦貫自動車道「綾部」ICからは車で約10分ほどで、駐車場も普通車30台分用意されとりますさかい、車での参拝が便利どすえ。
Q. 花の見頃はいつどすか?
A. 楞厳寺では一年を通じて花が楽しめます。樹齢約400年の椿は例年2月中旬から3月上旬、つつじは4月中旬から5月上旬、そして見どころの蓮は7月中旬から8月上旬が見頃どす。季節ごとに表情を変える境内を、ぜひ訪ねてみておくれやす。
Q. 「関西花の寺」とはどんなお寺どすか?
A. 近畿地方のお寺のうち、花の美しさで知られる25か寺をめぐる巡礼が「関西花の寺二十五霊場」どす。楞厳寺はその第2番札所にあたり、椿・つつじ・蓮と四季折々の花を愛でられるお寺として、花好きの参拝者さんに親しまれとりますんえ。
Q. 蓮園はどないして見学すればよろしいか?
A. 蓮園は見学自由で、蓮園を囲む畦道に入ることができますさかい、東西南北いろんな角度から花を眺められますんどす。見頃は7月中旬から8月上旬で、朝のうちの方が花が開いとって美しいので、早めの時間の参拝がおすすめどすえ。
京都 丹後