海の京都物語 第54話 👹 大江山の雲海は、鬼が酔うた夜明けやったんどす

海の京都物語 第54話 👹 大江山の雲海は、鬼が酔うた夜明けやったんどす

YUTAKAオンラインショップの中の人どす。

海の京都・与謝野町シリーズ、今回で第4弾どす👹

 これまで、大内峠の山田錦の田んぼ🌾、昭和モダンのちりめん街道🧵、加悦鉄道と与謝野晶子・鉄幹の新そば🚂とめぐってきましたけど、今回は与謝野町の背中にそびえる霊峰・大江山(おおえやま)へ足を伸ばすんどす。
大江山って、実は与謝野町・福知山市・宮津市にまたがる連峰で、いちばん高い千丈ヶ嶽(せんじょうがたけ)は832メートル。丹後地方でいちばん高いお山どす。2007年に丹後天橋立大江山国定公園に指定された、雲海の名所なんどす☁️

そして忘れたらあかんのが——鬼の伝説どす。

 むかしむかし、大江山には酒呑童子(しゅてんどうじ)という酒好きの鬼の頭領がおって、都から姫君をさろうていた。困った帝は源頼光(みなもとのよりみつ)と四天王を鬼退治に向かわせた。頼光たちは神さまから「神便鬼毒酒(じんべんきどくしゅ)」——人が飲めば薬、鬼が飲めば毒になるお酒——を授かって、鬼に飲ませて酔わせ、みごと討ち取ったんどす🍶
 つまり大江山は、"酒"が物語の主役の舞台。日本酒屋の中の人としては、たまらん土地なんどす😊

 秋も深まる霜降(そうこう)のころ。今年は10月23日から11月6日ごろ、暦のうえでは秋の最後の節気どす。朝晩ぐっと冷え込んで、昼との寒暖差が大きい晴れた日の夜明け前。大江山の8合目あたりからは、ふもとの町がまるごと乳白色の雲に沈んで、山だけが海に浮かぶ島のように見えるんどす。日が昇ると、雲海がじわ〜っとオレンジ色に染まって…… もう、言葉が出えへん🌄

 雲海を待つ夜明け前は、ほんまに冷える。息は白いし、指先はかじかむ。でもその寒さがあるからこそ、雲海が生まれる。鬼が酔うて眠った夜明け、というのはこういう景色やったんかなぁ、と思うんどす。

 ふもとの与謝野町は、大江山連峰の伏流水と肥沃な加悦谷が育てた"実りの里"。霜降のころは、山の恵み——きのこや、猪(しし)のぼたん鍋みたいなジビエ——が滋味を増す季節どす🍄🍲 鬼が棲んだ山の幸を囲むなんて、なんとも贅沢な話どすなぁ。

 そんな霜降の夜長、中の人がおすすめしたいのは——
🍶 「大江山の名水割り、漆の大盃(おおさかずき)で回し飲み」どす。
雲海を待つ前の晩、山のふもとの宿で。気の置けない仲間と、頼光四天王よろしく肩を寄せて、猪のぼたん鍋ときのこの炭火焼を囲む🍲🔥

 YUTAKAを、切子でも枡でものうて、あえて大きな漆の大盃にとっぷり注ぐ。そこへ大江山の伏流水——与謝野の名水——をほんのひとさし加えて"名水割り"に。京都丹後産山田錦100%のふくよかな旨みが、澄んだ水でふわっとほどけて、ぐっと飲みやすうなるんどす。

 その大盃を、鬼退治の宴になぞらえて、みんなで回し飲み。「これは鬼が飲んだら毒どすえ〜」なんて笑いながら、一献ずつ。猪の甘い脂と味噌のコク、きのこの香ばしさに、名水割りのすっきりした後口がよう合う。冷えた体が芯からあったまって、明日の雲海が待ち遠しゅうなる——そんな一夜どす😊

 京都丹後産山田錦を100%使うたYUTAKAも、この大江山の水と加悦谷の実りが育てた一杯。鬼も惚れた"酒の里"の物語を、ぜひ盃に注いでみてください。

 ほな、また次回の与謝野町コラムでお会いしましょう🍶✨

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