第74話 荒ぶる龍を鎮めた海の洞窟、丹後町「穴文殊」を訪ねてどす|日本酒YUTAKA(豊)

第74話 荒ぶる龍を鎮めた海の洞窟、丹後町「穴文殊」を訪ねてどす|日本酒YUTAKA(豊)

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京丹後市シリーズも第74話どす。前回第73話では網野町をぐるっと巡らせてもろて、今回はまた丹後町へ戻ってまいりました。丹後町いうたら第66話の経ヶ岬灯台、第67話の立岩と間人皇后の伝説をご紹介させてもろたんどすけど、実はこの町、まだまだ奥深い伝説が眠ってますのや。今日ご紹介するんは、断崖絶壁にぽっかり口を開けた洞窟に文殊さんが祀られてはる「穴文殊」どす。

🌊断崖にひそむ海食洞

 穴文殊は京丹後市丹後町袖志と尾和の境あたり、日本海に面した断崖に開いた高さ約10mの海食洞どす。角閃石安山岩の岩盤に入った裂け目に、長い年月をかけて波が食い込んでできた洞やそうで、丹後半島の沿岸に数ある海食洞の中でも指折りの規模を誇りますのや。京都府のレッドデータブックでは「要継続保護」の地形として記録され、丹後天橋立大江山国定公園、山陰海岸ジオパークにも含まれてます。海からの潮風がひゅうっと吹き抜ける洞の奥をのぞくと、なんや別世界に迷い込んだような不思議な気持ちにさせられますわ。

🐉悪竜を鎮めたという言い伝え

 この地に伝わる話によりますと、その昔、海で悪竜が暴れて人々を苦しめとった時代があったそうどす。そこへ一人の僧侶がやってきて、文殊真言を唱えて竜に説教しはったところ、竜はおとなしく去っていったと伝わります。竜が去ったあとの岩窟に文殊菩薩の像を彫って安置したのが、穴文殊の始まりやそうどす。その後、海心和尚の勧めで慶長14年(1609年)、洞の真上にお堂が建てられ、これが現在の清涼山九品寺(萬福寺境外仏堂)につながってるんどすて。荒ぶる竜の心まで鎮めてしもたお不動さん、いや文殊さんのお力、なんや心強うおすなあ。

🙏丹後三文殊のひとつ、旅する文殊さん

 穴文殊は「丹後三文殊」のひとつに数えられてます。言い伝えでは、天竺(インド)から渡ってきはった文殊菩薩さんが、まず経ヶ岬に上陸してこの海食洞に逗留し、その後さらに旅をして九世戸、つまり天橋立の智恩寺へと移ってはったんやそうどす。丹後半島をぐるりと巡らはった文殊さんの足跡を思うと、うちらが今、車やバスでたどってる道のりも、ちょっと神さん仏さんの旅路に重なる気ぃがしてきますなあ。

🌲黒松の参道と穴文殊まつり

 お堂へ続く参道にはクロマツの老木が並木を作ってて、「京都の自然200選」にも選ばれてます。毎年8月24日には「穴文殊まつり」が開かれ、夜店も立ち並んで地元の方々で賑わうそうどす。拝観は自由・無休・無料ということで、ふらっと立ち寄ってお参りできるんも、この穴文殊の魅力の一つどすなあ。

📍行っ得メモ

・所在地:京都府京丹後市丹後町尾和(袖志との境目)
・拝観時間:自由(年中無休)
・拝観料:無料
・アクセス:京都丹後鉄道「網野」駅または「峰山」駅から丹海バス利用、「穴文殊」バス停下車徒歩約3分
・例祭:毎年8月24日「穴文殊まつり」
・周辺:経ヶ岬(第66話)、立岩・間人(第67話)からも車で立ち寄りやすい距離どす

🍶YUTAKAを一杯

 悪竜さえも鎮めてしもた文殊さんのお力にあやかって、今宵はぐい呑みにYUTAKAをそっと注いでみますえ。よう冷やして、海食洞を渡る潮風みたいにすっと喉を通る涼やかな口当たりを楽しむもよし、常温でゆっくり、山田錦の旨みがふわりと広がるんを味わうもよし。荒々しい海と静かな信仰が同居する穴文殊の景色を思い出しながら傾ける一杯は、なんや心まで凪いでいくような、そんな不思議な余韻を連れてきてくれますのや。

丹後町にはまだまだ知らん伝説が隠れてそうどすなあ。京丹後市シリーズ、次はどの町へ向かいましょうか。

ほな、また次回の京丹後市シリーズでお会いしましょう🐉

これからもどうぞよろしくお願いします。

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FAQ
Q. 穴文殊はどこにあって、どうやって行くんどすか?
A. 京都府京丹後市丹後町尾和、袖志との境あたりの断崖にある海食洞どす。京都丹後鉄道の網野駅または峰山駅から丹海バスに乗って「穴文殊」バス停で下車し、徒歩約3分どす。拝観は自由で年中無休、拝観料も無料どすので、気軽に立ち寄れますえ。

Q. 穴文殊にはどんな伝説が伝わってるんどすか?
A. その昔、海で暴れる悪竜を僧侶が文殊真言で説き伏せて鎮めた後、その岩窟に文殊菩薩を彫って祀ったのが始まりと伝わっとります。慶長14年(1609年)には海心和尚の勧めで洞の上にお堂が建てられ、現在の清涼山九品寺につながってるんどす。また「丹後三文殊」のひとつとも数えられてますえ。

Q. 経ヶ岬灯台や立岩・間人と合わせて回れますか?
A. はい、どちらも同じ丹後町にありますので、車やバスで無理のう組み合わせられますえ。第66話の経ヶ岬灯台、第67話の立岩・間人皇后の伝説とあわせて、丹後町の海沿いをぐるっと巡る一日旅にもおすすめどす。

Q. YUTAKAはどんな場面で楽しんだらよろしいどすか?
A. 穴文殊のような荒々しい自然と静かな信仰が同居する場所を訪ねた後、その余韻に浸りながら味わうのがおすすめどす。冷やしてすっきり、常温でじんわり、どちらの温度でも山田錦らしい旨みを楽しめますので、旅の締めくくりの一杯にぴったりどすえ。

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