第76話 願いが叶う如意宝珠のお寺、如意寺どす|日本酒YUTAKA(豊)
京丹後市シリーズも第76話どす。前回の第75話では弥栄町の大田南古墳群を訪ねましたけど、今回はまた久美浜町へ戻ってきましたえ。久美浜町は第69話でかぶと山展望台と久美浜湾、第70話で神谷太刀宮神社をご紹介した町どすけど、まだまだ奥が深うて、今日は静かな山あいに佇む古刹・如意寺(にょいじ)を訪ねてきました。
⛩️行基さんが開いた、如意宝珠の古刹
如意寺は、京丹後市久美浜町1845に建つ高野山真言宗のお寺どす。伝わるところによりますと、奈良時代の天平年間、諸国を巡ってはった僧・行基さんがこの地に立ち寄らはった時、山と海を光が行き来する不思議な現象を目にしはって、海中から「過去七仏の如意宝珠の舎利塔」を引き上げて、それをお寺の礎にしはったんやそうどす。本尊は十一面観世音菩薩さんで、行基さん自らが刻まはったという言い伝えの秘仏どす。「如意」の名には、如意宝珠のように「思うがままに願いが叶う」いう意味が込められてるんやとか。
📜伏見天皇の勅額と、受け継がれてきた宝もの
このお寺のすごいところは、鎌倉時代の1295年(永仁3年)、時の伏見天皇から「如意寺」の名を記した勅額を賜ったと伝わることどす。この扁額は藤原定成という人が書かはったもので、鎌倉時代の書の流派・世尊寺流の代表作として京都府の指定有形文化財になってます。ほかにも木造阿弥陀如来坐像や木造金剛力士像、銅造鰐口、銅造の閼伽桶(あかおけ)と灑水器(しゃすいき)なんかが京丹後市の指定文化財として大切に守られてきてはるんどす。静かな境内で、長い歴史の重みをひしひしと感じますなあ。
🌸4月の境内をピンクに染めるミツバツツジ
如意寺は「関西花の寺二十五霊場」の第7番札所にも数えられてて、一年を通してたくさんの花木や山野草が楽しめるお寺どすねん。中でも一番の見どころは4月に咲くミツバツツジ。境内一帯がピンクに染まるくらいの花付きで、京丹後市の観光サイトでは約1万本とも紹介されてます(正確な本数は資料によって幅がありますけど、それくらい見応えがあるいうことどすなあ)。境内には「木もれ陽の小径」いう散策路もあって、花を愛でながらゆっくり歩けるんどす。
🙏縁結びから厄除けまで、今も続くお祈り
如意寺では今も、初詣や節分をはじめ、厄除け・安産・病気平癒・心願成就・合格祈願、それに縁結びの祈祷が日々営まれてるんどす。春には柴燈護摩を焚く「ひきり不動さん」の行事、夏には「千日会」というお参りの行事もあるそうで、地元の方々の暮らしにしっかり根付いてはるのがようわかります。かわいらしいお守りや絵馬も授与所に並んでて、旅の記念に授かってはる参拝客さんも多いんどすえ。
📍行っ得メモ
・所在地:京都府京丹後市久美浜町1845
・拝観:入山料無料(団体は有料)
・駐車場:無料(普通車100台・バス10台)
・アクセス:京都丹後鉄道宮豊線「久美浜」駅から徒歩約15分/山陰近畿自動車道「京丹後大宮」ICから車で約40分
・電話:0772-82-0163
・見頃:ミツバツツジは例年4月ごろ
🍶YUTAKAを一杯
境内を染めるミツバツツジの薄紅色を眺めながら思たんは、「如意」いう名前のことどす。思うがままに願いが叶う如意宝珠にあやかって、一日の終わりにグラスへ純米大吟醸YUTAKAをそっと注いだら、それだけでちょっとした願かけの時間になる気がしますなあ。キリッと澄んだ吟醸香と、山田錦の上品な甘みを含んだひと口を、花を見上げながらゆっくり味わう。ええ一日やったなあ、また明日もがんばろ、そない思わせてくれる一杯どす。
行基さんの祈りから始まって、伏見天皇の勅額を守り、今も縁結びの願いを受け止めてきた如意寺。久美浜町にはまだまだ知らん歴史が眠ってそうどすなあ。京丹後市シリーズ、次はどの町へ向かいましょうか。
ほな、また次回の京丹後市シリーズでお会いしましょう🌸
これからもどうぞよろしくお願いします。
FAQ
Q. 如意寺はどこにあって、どないして開かれたお寺どすか?
A. 如意寺は京都府京丹後市久美浜町1845にある高野山真言宗のお寺どす。伝承によると、奈良時代の天平年間に僧・行基さんが不思議な光を目にして、海中から如意宝珠の舎利塔を引き上げたのが始まりと伝わってます。本尊は十一面観世音菩薩さんで、秘仏として大切に守られてきたんどす。
Q. 如意寺に伝わる文化財にはどんなものがありますか?
A. 一番有名なんは、1295年に伏見天皇から賜ったと伝わる「如意寺」の勅額で、京都府の指定有形文化財どす。ほかにも木造阿弥陀如来坐像や木造金剛力士像、銅造鰐口、銅造の閼伽桶・灑水器なんかが京丹後市の指定文化財として境内に残されてます。
Q. 如意寺のミツバツツジはいつ頃見頃どすか?
A. 例年4月ごろが見頃どす。境内一帯がピンクに染まるほどの花付きで、関西花の寺二十五霊場の第7番札所としても知られてます。花を眺めながら歩ける「木もれ陽の小径」いう散策路もあるので、お花見がてらのお参りにぴったりどす。
Q. 純米大吟醸YUTAKAはどんな時に楽しむのがおすすめどすか?
A. お参りや散歩でふと一息つきたい夜、山田錦を丁寧に磨いた純米大吟醸YUTAKAをぜひ試してみてほしいどす。すっきりとした吟醸香とやわらかな米の旨みが、静かな一日の終わりにようけ合いますえ。冷やしてグラスでいただくと、香りがより一層引き立ちますよ。
京都 丹後