海の京都物語 第344話 福知山のお城近くに残る明智藪、光秀はんが由良川治めるために築かはった竹林を訪ねてきたんどすえ|日本酒YUTAKA(豊)
「海の京都物語」第344話、今日も福知山市からのお届けどす。これまで福知山城や三段池公園、大江山の酒呑童子伝説、夜久野高原の田園風景なんかをぎょうさんご紹介してきましたなぁ。
せやけど今日は、お城のすぐ近くにありながら、案外知られてへん竹林のお話どす。由良川と土師川が合流するあたりに、静かに、せやけどどっしりと茂っとる「明智藪」を訪ねてきたんどすえ。
🎍由良川と土師川が出会うとこに茂る竹林どす
福知山市街地を流れる由良川と土師川が合流するあたり、福知山城の近く、音無瀬橋のたもとに「明智藪」と呼ばれる竹林が今も残っとるんどす。古くは「蛇ヶ端御藪(じゃがはなおやぶ)」と呼ばれとったんが、戦国武将・明智光秀との結びつきから、今では「明智藪」「光秀堤」の名で親しまれとるんどすえ。
この藪は、川の合流点という水の勢いが集まりやすい場所に設けられた、治水のための仕掛けどす。竹やエノキの大木が川風にそよぐ様子を見てると、いかにもここが昔から水と向き合うてきた土地なんやなぁと、しみじみ感じるんどす。
⚔️光秀はんが築かはったと伝わる堤防の話どす
天正7年(1579年)に丹波を平定した明智光秀は、福知山城とその城下町の整備を進めるなかで、由良川の氾濫から城下を守るため、川の流れを北向きに固定する堤防を築かはったと伝わっとるんどす。堤防は蛇ヶ端から鋳物師町まで1キロメートル以上に及び、その前面に竹や木を植えて水の勢いを和らげる仕組みやったそうどす。
ただ、光秀が福知山を治めたんはわずか3年ほどで、これだけの大規模な治水を一人で成し遂げたとは考えにくいとも言われとって、後の時代に積み重ねられた工事が、まとめて光秀の功績として語り継がれてきた可能性も指摘されとるんどす。せやから「光秀はんが築かはった」というんは、伝承として大切にしたい話どすな。
🌳藩の管理林やった時代から今に伝わる竹林どす
江戸時代には、この藪は藩有林として大切に扱われ、番人が置かれて管理されとったそうどす。城下町を洪水から守る大事な施設やったことが、よう分かる話どすなぁ。
明治維新のあとは管理の形も変わり、伐採や土手の改変が進んで、明治29年(1896年)の大きな水害のあとには、藪の在り方があらためて課題になったとも伝わっとるんどす。それでも藪そのものは今日まで姿を残して、由良川のほとりに静かに立っとるんどすえ。
🏯福知山城と一緒に眺めたい竹林の景色どす
明智藪は今、福知山市京の音無瀬橋のたもとにあり、福知山城からもほど近い場所どす。藪の向こうに福知山城の天守がのぞく眺めは、光秀はんの時代から続く「お城と水」の関係を、今に伝えてくれとるような気がするんどす。
観光施設として整えられとるわけやのうて、あくまで川沿いに残る史跡どすさかい、静かに、そっと眺めるくらいがちょうどええ距離感どすな。福知山城を訪ねたついでに、少し足を延ばしてみてほしいんどすえ。
📍行っ得メモ
・所在地は京都府福知山市京、音無瀬橋のたもと(由良川と土師川の合流点)どす
・福知山城からも近く、お城見学とあわせて歩いて訪ねられる立地どす
・専用駐車場はないため、福知山城周辺の駐車場を利用して徒歩で向かうと安心どす
・観光施設やのうて史跡として残る竹林どすさかい、静かに、マナーを守って眺めてほしいんどす
お城や合戦の話ばっかりやのうて、こうして今も川のほとりに残る竹林から、昔の人らが水とどう向き合うてきたかが伝わってくるんは、ほんまにありがたいことどすなぁ。
明智藪を眺めながら想うんは、やっぱり純米大吟醸YUTAKAのことどす。竹林を抜ける風のように涼しげな夜なら、冷酒でキリッと冷やして、薄手のガラスの酒器でいただくんがようお似合いどす。由良川の水のように澄んだ喉ごしと、ふわりと広がる上品な香りを味わいながら、治水に汗を流した昔の人らに思いを馳せる、そんなひとときもまた乙なもんどすえ。
ほな、また次回のお楽しみに。
これからもどうぞよろしくお願いします。
FAQ
Q. 明智藪ってどんな場所どすか?
A. 明智藪は、福知山市街地で由良川と土師川が合流するあたり、福知山城の近くに今も残る竹林どす。古くは「蛇ヶ端御藪」と呼ばれ、川の氾濫から城下町を守るために設けられたと伝わる堤防の跡で、歴史と自然が重なり合う福知山ならではの景色が楽しめる場所どすえ。
Q. 明智藪という名前の由来は何どすか?
A. もともとは「蛇ヶ端御藪」と呼ばれとった竹林どしたが、戦国武将・明智光秀が由良川の治水のためにこの堤防を築かはったと伝わることから、今では「明智藪」や「光秀堤」の名で呼ばれるようになったんどすえ。ただし後世の工事の成果がまとめて語り継がれた可能性も指摘されとるそうどす。
Q. 明智藪は今でも見学できますか?
A. はい、今も福知山市京の音無瀬橋のたもとで見ることができるんどす。ただし観光施設として整備されとるわけやのうて、川沿いに残る史跡どすさかい、専用駐車場はありません。福知山城周辺の駐車場から歩いて、静かに眺めるのがおすすめどすえ。
Q. 福知山観光の後にはどんなお酒が合いますか?
A. 由良川のほとりをゆったり歩いたあとには、澄んだ喉ごしの純米大吟醸YUTAKAがようお似合いどす。冷酒でキリッと冷やして、薄手のガラスの酒器でいただくと、竹林を抜ける風のような涼やかさと、昔の人らの治水への想いに、静かに浸れるひとときになるんどすえ。
京都 丹後