海の京都物語 第200話 二百話目の節目どすなぁ、舞鶴でたった一軒、由良川のほとりに佇む池田酒造はんを訪ねたお話どすえ|日本酒YUTAKA(豊)
海の京都物語も、気がつけばとうとう第200話。舞鶴の赤れんがや引揚の歴史から、寺社、温泉、旬の味覚まで、東西舞鶴のあちこちを一緒に歩いてきましたなぁ。
節目の回に選んだんは、舞鶴でただ一軒だけ残る酒蔵、池田酒造はん。地元の方なら看板を見かけたことのある「池雲(いけくも)」を醸す蔵元どす。今日はその歴史と酒造りを、じっくりお話しさせてもらいますえ。
🏯明治から続く舞鶴唯一の蔵の歩み
池田酒造はんは明治12年(1879年)の創業。長い歴史のなかで20数年ほど酒造りを休んでいた時期もあったそうどすが、2006年に醸造を復活させて、今に続いてはるんどす。
現在は5代目にあたる池田恭司さんが蔵元を継ぎ、杜氏は料理人としての経験も持つ奥様の菊江さんが務めてはるとのこと。少人数の蔵人さんと一緒に、丁寧な酒造りを続けてはるそうどす。
🌊由良川のほとりに佇む蔵の風景
蔵は舞鶴市中山、一級河川・由良川のすぐそばに構えてはります。京都丹後鉄道宮舞線の東雲駅からは徒歩12分ほど、舞鶴西ICからは車で20分ほどの場所どす。
目印は大きな煙突。舞鶴と宮津の境に近いこのあたりは、海沿いへ向かう道すがらにあって、川風と潮の匂いがどこか混じり合うような、のどかな景色が広がってますんや。
🍚無添加、純米酒だけを醸す想い
池田酒造はんの酒は、すべて純米酒のみ。醸造アルコールや酵素剤を添加せんと、米の旨みをそのまま活かすことを大事にしてはります。
目指してはるのは、香りが穏やかで飲み飽きせん食中酒。ご飯のおかずと一緒に、毎日でも杯を重ねられるようなお酒どすなぁ。
🍶「池雲」と「加佐一陽」、二つの銘柄
看板銘柄は「池雲(いけくも)」。舞鶴だけやのうて、日本中にファンがいはるという地元の誇りどす。新しいブランドの「加佐一陽(かさいちよう)」は限定での販売で、池雲とはまた違う味わいを楽しめるそうどす。
舞鶴市内の酒店やスーパー、居酒屋さんなど、まちのあちこちでこの看板を見かけるくらい、暮らしに根づいたお酒なんどすえ。
📍行っ得メモ
・所在地:京都府舞鶴市中山32番地
・営業時間:9:00〜18:00、定休日は日曜日
・アクセス:京都丹後鉄道宮舞線「東雲」駅から徒歩約12分、舞鶴若狭自動車道「舞鶴西」ICから車で約20分
・お問い合わせ:電話0773-82-0005(蔵の見学については事前に直接ご確認を)
二百話を数えるまで、こうして舞鶴の物語を紡いでこられたんも、読んでくださる皆さんのおかげどす。これからも知る人ぞ知るこの町の魅力を、一つずつ丁寧に伝えていきたいと思うてます。
池田酒造はんの純米酒に想いを馳せながら、今宵はYUTAKAを一杯。ぬる燗にほど近い人肌の温度でガラスの片口に注げば、香りがふわりと立ち上って、口に含むとお米の甘みがすっと広がりますんや。舞鶴の川風景を思い浮かべながら傾ける盃は、いつもよりちょっと特別などすなぁ。
ほな、また次回のお楽しみに。
これからもどうぞよろしくお願いします。
FAQ
Q. 池田酒造はどこにあるんどすか?
A. 京都府舞鶴市中山32番地、一級河川・由良川のすぐそばに蔵を構えてはります。京都丹後鉄道宮舞線「東雲」駅から徒歩約12分、舞鶴若狭自動車道「舞鶴西」ICからは車で約20分の場所どす。大きな煙突が目印になってますえ。
Q. 池田酒造はいつから続く蔵どすか?
A. 明治12年(1879年)の創業どす。途中20数年ほど酒造りを休んでいた時期もあったそうどすが、2006年に醸造を復活させ、現在は5代目の池田恭司さんが蔵元を継いではります。舞鶴でただ一軒残る貴重な地酒蔵どすえ。
Q. 「池雲」とはどないなお酒どすか?
A. 醸造アルコールや酵素剤を使わん、すべて純米酒だけの銘柄どす。米の旨みをそのまま活かして、香りは穏やかで飲み飽きしにくい食中酒を目指してはるとのこと。舞鶴だけやのうて全国にファンがいはる看板銘柄どすえ。
Q. 蔵元見学や直売はできますか?
A. 営業時間は9:00〜18:00、定休日は日曜どす。見学の可否は公式には明記されてへんので、訪ねる前に電話(0773-82-0005)で直接確かめはるんが確実どす。お酒自体は市内の酒店やスーパー、オンラインショップでも購入できますえ。
京都 丹後