海の京都物語 第208話 汽車も広場ものうなったけど、丹後ちりめん運んだ加悦鉄道の記憶は資料館でちゃんと生きてはるんどす|日本酒YUTAKA(豊)

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 海の京都物語も気ぃついたら208話まで来ましたなあ。丹後の海沿いから山沿いまで、色んな町や祭りをご紹介してきましたが、今回は与謝野町加悦(かや)の山あいに広がってた「加悦SL広場」のお話どす。

 かつては蒸気機関車や貴重な車両がずらりと並んで、鉄道ファンならずとも心躍る場所やったんどす。今はもうその姿を広場では見られしまへんが、丹後ちりめんを運んだ小さな鉄道の記憶は、ちゃんと今も息づいてるんどす。

🚂 丹後ちりめん運んだ「絹の鉄道」

 加悦鉄道は1926年(大正15年)に開業し、丹後山田駅(現在の与謝野駅)と加悦駅を結んでいた鉄道どす。地域の特産品である丹後ちりめんを京阪神地区へ運ぶことを主な目的として設立されたと伝わってます。

 後には大江山のニッケル鉱山から鉱石を運ぶ専用線も敷かれて、廃止の頃には鉱石輸送が収入の大きな柱になってたそうどす。約59年にわたって地域の産業を支えた、いわば「絹と鉱石の鉄道」やったんどすなあ。

 ちりめん織りの機(はた)を織る音が聞こえてきそうな加悦の町を、汽笛鳴らして走った小さな汽車。想像するだけで、なんや懐かしい気持ちになりますえ。

🏛️ 27両も集まってた「SL広場」の記憶

 加悦鉄道が廃止された後、1977年(昭和52年)に「加悦SLの広場」として開設され、1996年には大江山鉱山駅跡へ移転リニューアルしはりました。閉園時には蒸気機関車3両を含む27両もの車両が保存展示されてたそうどす。

 せやけど車両の老朽化や維持管理の担い手不足もあって、2020年3月31日をもって閉園することになったんどす。ぎょうさんの車両は全国各地の施設へ譲渡されていきましたんえ。

 賑やかやった広場が静かになってしもたんは寂しい話どすが、それでも大切な車両たちは、次の行き先でちゃんと大事にされてるんやと思うと、ちょっと安心もしますなあ。

🏆 国の重要文化財、2号機関車

 閉園後、保存車両の中でも特に貴重な「2号機関車(123号機関車)」と客車は、2022年4月に加悦鉄道資料館へ移設されて公開されてます。この2号機関車は1873年(明治6年)に英国で製造され日本に輸入された、明治初期を代表する蒸気機関車どす。

 2005年(平成17年)には国の重要文化財に指定されており、現存する鉄道車両としても大変貴重な一両やそうどす。

 小さな駅舎に据えられた黒光りする車体を眺めてたら、遠い異国から海を渡ってきた機関車が、丹後の地でずっと働き続けてきたんやなあと、感慨深いもんがありますえ。

📍行っ得メモ

・加悦鉄道資料館(旧加悦鉄道加悦駅舎) 京都府与謝郡与謝野町字加悦433番地8
・開館は土曜・日曜・祝日の午前9時〜午後5時、入館無料(加悦SL広場そのものは2020年に閉園済み、要確認)
・京都丹後鉄道「与謝野駅」からバスで「加悦庁舎」下車すぐ、車なら与謝天橋立ICから国道176号経由で約15分

 汽車の音はもう聞こえしまへんけど、あの丸っこい機関車が丹後の地で果たしてきた役目を思うと、時代が変わっても大切にしていきたいもんやなあと感じますなあ。

 そんな加悦の物語を胸に、YUTAKAを冷やしてぐい呑みでひと口いただくと、澄んだ喉ごしの奥にすっと甘みが広がって、まるで異国から海を渡ってきた機関車みたいに、静かで力強い余韻を残してくれますんえ。

ほな、また次回のお楽しみに。

これからもどうぞよろしくお願いします。

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FAQ
Q. 加悦SL広場は今も見学できますか?
A. 加悦SL広場そのものは2020年3月31日に閉園し、現在は現地での見学はできまへん。ただし保存車両の一部、特に国の重要文化財に指定された2号機関車と客車は、加悦鉄道資料館(旧加悦鉄道加悦駅舎)に移設されて公開されてます。訪ねる際は資料館の方へ足を運んでみておくれやす。

Q. 加悦鉄道はどんな鉄道どしたか?
A. 加悦鉄道は1926年に開業し、丹後山田駅(現・与謝野駅)と加悦駅を結んでいた鉄道どす。地域の特産品である丹後ちりめんを京阪神へ運ぶことを主な目的に開業し、後には大江山ニッケル鉱山からの鉱石輸送も担うようになりました。1985年に全線廃止となりましたんえ。

Q. 2号機関車はどんな車両どすか?
A. 2号機関車(123号機関車)は1873年に英国で製造され、日本に輸入された明治初期の貴重な蒸気機関車どす。2005年に国の重要文化財に指定され、現在は加悦鉄道資料館で客車とともに保存・公開されてます。現存する最古級の鉄道車両のひとつどす。

Q. 加悦鉄道資料館へはどう行けばよろしいか?
A. 京都丹後鉄道の与謝野駅からバスに乗り「加悦庁舎」停留所で下車してすぐどす。車なら山陰近畿自動車道の与謝天橋立ICから国道176号経由で約15分。開館は土曜・日曜・祝日の午前9時から午後5時まで、入館は無料どすので気軽に立ち寄っておくれやす。

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